karimoku_history カリモク家具の沿革と歴史

カリモクのソファZU46

木材のプロフェッショナルが提供する家具の礎

カリモクグループの歴史的経緯をみると、中核となる刈谷木材工業が設立されたのは、戦後の混乱期、昭和22年である。当時日本経済を支えていたのは繊維産業であり、これに伴って紡織機は輸出品として、多くは豊田自動織機製作所が生産していました。刈谷木材工業はこの紡織機の木部品を作り始め、又輸出用の梱包木函を製作していました、ここで木工業界の基礎をつくれたと考えます。

その後昭和 26 年にはミシンテーブルを製造し始め、さらに昭和 39 年頃はテレビのキャビネット製造をし、楽器メーカーのピアノけん盤部品などの下請け仕事を続け、少しずつ自社製品の製造、販売の必要性が高まり、そして輸出用家具を手がけた経験を生かし、昭和 37 年には家具の製品化に成功し、ここにカリモクグループの家具メーカーとしてのスタートをいたしました。

ショールーム設立目的は工場見学および社員教育用!?

昭和 39 年には、現在のカリモク家具株式会社の前身となるカリモク家具販売株式会社を設立、本格的な家具製造メーカーとして全国へ家具を出荷していくこととなります。創業当初は数々の苦難があったようですが、その 9 年後となる昭和 48 年にはショールームを本社にオープン。いまでは当たり前となる家具メーカーのショールームですが、当時はまだショールームという考え方が浸透しておらず、カリモク自体も家具小売店様の工場見学用や社員の教育指導に使用するためにショールームを設置したと述べております。また、ショールームの一部に品質試験を行う試験室を設置し、品質へのこだわりも知ってもらいたいという強い気持ちが感じられます。

職人の技術とコンピューター技術の融合でさらなる品質向上

昭和58年以降は海外マーケットも視野に、海外の株式を入れたり、海外の国際家具展などへの出展も活発化、日本国内だけでなく海外でも受け入れられるデザイン、そして品質をさらに高めて世界でも通用する家具つくりに注力していきます。カリモク家具は、現在での家具職人による匠の技術で高い品質の家具を作り続けていますが、加工技術においては熟練の職人の技術のほか、複雑な加工においては積極的にコンピューター技術を取り入れ、伝統的な匠の技と正確で効率的な機械による加工技術、双方で補完する形を取り入れることで総合的に優れた製造インフラが構築されています。

創業時から 70 年弱、長きに渡る家具メーカーとして培った様々な技術が、家具一つひとつに込められており、そうした家具がリーズナブルな価格でユーザーまで届けられているのです。

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