飛騨地方(高山市・飛騨市・白川村などを含む岐阜県の北部)は、豊富な緑に恵まれ、「飛騨の匠」の技と伝統を受け継いでいるエリアです。日本を代表する家具の産地であり、創業100年を迎えた飛騨産業などの家具メーカーが集まっています。
飛騨家具の主要メーカー詳細
高山市のエリアの特徴
高山市は、飛騨地方の中心都市の位置づけです。2005年に近隣9町村が合併して面積が約2,177㎢に増え、大阪府や香川県より大きく、東京都全体に匹敵する、日本一面積の広い市となりました。
高山市は飛騨地方を東西約81㎞、南北約55㎞に横断し、東は長野県や富山県、西は石川県や福井県と接しています。市の東側には飛騨山脈、西側には両白山地がそびえ、中心市街地は険しい山に囲まれた高山盆地にあります。
高山市は飛騨地方を東西約81㎞、南北約55㎞に横断し、東は長野県や富山県、西は石川県や福井県と接しています。市の東側には飛騨山脈、西側には両白山地がそびえ、中心市街地は険しい山に囲まれた高山盆地にあります。
ー 城下町の歴史と文化が残る町・高山
戦国時代の武将・金森長近は高山城を築き、城下町を整備しました。のちに高山が天領(=幕府の直轄地)になり、城はなくなりましたが、伝統的な佇まいは今も大切に守られており、江戸時代の風情漂う古い町並から、城下町の面影が感じられます。
高山市街にはほかにも、国内に唯一現存する徳川幕府の郡代・代官役所の高山陣屋や、日下部民藝館など、歴史を重ねた建物が数多く残されています。
町並の東側には、歴史ある寺院群が立ち並び、遊歩道をのんびり散策できます。
高山市街にはほかにも、国内に唯一現存する徳川幕府の郡代・代官役所の高山陣屋や、日下部民藝館など、歴史を重ねた建物が数多く残されています。
町並の東側には、歴史ある寺院群が立ち並び、遊歩道をのんびり散策できます。
ー 高山のおすすめ観光ポイント
高山市は、国際会議観光都市に指定されています。伝統的な町並のほか、スキー場や温泉地を数多く有し、中京や関西、近年は首都圏や外国からの観光客が増え、地理的に近い富山県との結びつきも強いです。
飛騨高山の食材が揃う朝市、市街をめぐる人力車は、地元の人たちとの触れ合いも楽しみのひとつ。朴葉みそや漬物ステーキなど、雪深い飛騨で育まれた郷土の味や、連綿と続く匠の技が光る伝統工芸品など、訪れる度に新しい発見に出会えます。
飛騨高山の食材が揃う朝市、市街をめぐる人力車は、地元の人たちとの触れ合いも楽しみのひとつ。朴葉みそや漬物ステーキなど、雪深い飛騨で育まれた郷土の味や、連綿と続く匠の技が光る伝統工芸品など、訪れる度に新しい発見に出会えます。
飛騨市のエリアの特徴
高山市と接する飛騨市は、岐阜県の最北端に位置します。2004年に4つの町村が合併して誕生しました。
市内の9割を山林が占め、3,000mを超える北アルプスや飛騨山脈の山々に囲まれる豪雪地帯です。市内を流れるミネラル豊富な雪解け水と、年間を通して一日の寒暖差が10℃前後という気候の恩恵を受け、米や野菜、果物がおいしく育ちます。
ブランド黒毛和牛「飛騨牛」の肉牛畜産も盛んです。
市内の9割を山林が占め、3,000mを超える北アルプスや飛騨山脈の山々に囲まれる豪雪地帯です。市内を流れるミネラル豊富な雪解け水と、年間を通して一日の寒暖差が10℃前後という気候の恩恵を受け、米や野菜、果物がおいしく育ちます。
ブランド黒毛和牛「飛騨牛」の肉牛畜産も盛んです。
ー 大ヒット映画の聖地・飛騨
飛騨市の古川町は、高山の奥座敷と称され、飛騨に残るもうひとつの古い町並として知られています。
明治37年(1904年)の大火で町のほとんどが焼失してしまいましたが、伝統的な建築様式を踏襲して町屋を建て直したり、一般の家々にも飛騨の匠の技を随所に取り入れ、趣深い景観を守ってきました。
鯉が泳ぐ人工水路の瀬戸川や、白壁の土蔵街は、2016年の長編アニメーション映画「君の名は。」に登場し、作品の聖地として話題になりました。
また、神岡町には「ニュートリノ」の研究で、2015年にノーベル物理学賞をもたらした観測装置「スーパーカミオカンデ」をはじめとする宇宙物理学の研究施設があります。
明治37年(1904年)の大火で町のほとんどが焼失してしまいましたが、伝統的な建築様式を踏襲して町屋を建て直したり、一般の家々にも飛騨の匠の技を随所に取り入れ、趣深い景観を守ってきました。
鯉が泳ぐ人工水路の瀬戸川や、白壁の土蔵街は、2016年の長編アニメーション映画「君の名は。」に登場し、作品の聖地として話題になりました。
また、神岡町には「ニュートリノ」の研究で、2015年にノーベル物理学賞をもたらした観測装置「スーパーカミオカンデ」をはじめとする宇宙物理学の研究施設があります。
ー 飛騨のおすすめ観光ポイント
「レールマウンテンバイク ガッタンゴー」は、廃線となった旧神岡鉄道のレール上を特製のマウンテンバイクで走る、ここでしか体験できない新感覚のアクティビティです。
毎年4月19・20日に行なわれる「古川祭」は、ユネスコ無形文化遺産・国重要無形民俗文化財に指定されています。神輿行列、屋台行列、起し太鼓が大きな見どころ。屋台行列では、飛騨の匠による彫刻などをほどこした絢爛豪華な9つの屋台が町を練り歩きます。
ほかにも、飛騨そばや飛騨牛ステーキなどのご当地グルメに、映画のロケ地巡礼、里山の散策、飛騨の家具や工芸品を鑑賞したりと、存分に満喫できます。
毎年4月19・20日に行なわれる「古川祭」は、ユネスコ無形文化遺産・国重要無形民俗文化財に指定されています。神輿行列、屋台行列、起し太鼓が大きな見どころ。屋台行列では、飛騨の匠による彫刻などをほどこした絢爛豪華な9つの屋台が町を練り歩きます。
ほかにも、飛騨そばや飛騨牛ステーキなどのご当地グルメに、映画のロケ地巡礼、里山の散策、飛騨の家具や工芸品を鑑賞したりと、存分に満喫できます。
木の国・山の国
飛騨地方は「木の国・山の国」と呼ばれる岐阜県全域の森林の3分の1を占める森林地域です。森林面積は3,090㎢と広大(参考:神奈川県の総面積は2,410㎢)で、森林率は93%にものぼります。
面積の9割を超える森林のうち、7割以上がブナやミズナラなど天然の広葉樹です。針葉樹と異なり、広葉樹は毎年大量の葉を地面に落とし、やがて腐葉土になります。腐葉土が豊かな土壌をつくり、土壌に浸み込んだ水に栄養を与えます。
「飛騨の自然の恵みは広葉樹から」と言われるほど、広葉樹が飛騨の豊かな自然の形成に貢献しています。
面積の9割を超える森林のうち、7割以上がブナやミズナラなど天然の広葉樹です。針葉樹と異なり、広葉樹は毎年大量の葉を地面に落とし、やがて腐葉土になります。腐葉土が豊かな土壌をつくり、土壌に浸み込んだ水に栄養を与えます。
「飛騨の自然の恵みは広葉樹から」と言われるほど、広葉樹が飛騨の豊かな自然の形成に貢献しています。
木材の基礎知識
ブナ(ビーチ)
北海道から九州まで広い範囲に分布するブナ科の落葉広葉樹。ミズナラと並んで日本を代表する広葉樹林を作る。時間をかけてまっすぐに伸び、大きいもので樹高30m、幹の直径1.5mに達する。立派な樹形と白く滑らかな樹皮から「山の王様」と称されることも。
水分を多く含み、果実には栄養分が豊富で山の動物たちに人気なことから、森の豊かさを象徴する木でもあると言われている。
家具材料でよく使われる木材のひとつ。きめの細かい柔らかさと粘りがあり、家具の脚や背もたれなどの曲木に適している。白っぽい北欧風の色味が特徴。
水分を多く含み、果実には栄養分が豊富で山の動物たちに人気なことから、森の豊かさを象徴する木でもあると言われている。
家具材料でよく使われる木材のひとつ。きめの細かい柔らかさと粘りがあり、家具の脚や背もたれなどの曲木に適している。白っぽい北欧風の色味が特徴。
ミズナラ(オーク)
全国に分布するブナ科の落葉広葉樹。幹や枝に含まれる水分が多く、燃えにくいことが名前の由来。単にナラとも呼ばれる。厳密には別の木材だが、日本や中国、ロシアで採れるものをナラ、北米で採れるものをオークと呼ぶ。
幹の直径は最大で1mほどに成長し、虎の毛並みに似た虎斑(とらふ)という模様が木目に表れる。虎斑の出ている部分が最も硬くて良い材とされる。重厚で硬いので反りが生じにくく、傷も付きにくいため、フローリングや家具の材料として使用される。
耐水性に優れ、キッチン周りのアイテムやウイスキーの樽に用いられることも多い。
幹の直径は最大で1mほどに成長し、虎の毛並みに似た虎斑(とらふ)という模様が木目に表れる。虎斑の出ている部分が最も硬くて良い材とされる。重厚で硬いので反りが生じにくく、傷も付きにくいため、フローリングや家具の材料として使用される。
耐水性に優れ、キッチン周りのアイテムやウイスキーの樽に用いられることも多い。