座り心地以上にデザイン性にこだわりたいカウンターチェア
カウンターキッチンやアイランドキッチンを採用したダイニングには、切っても切り離せない存在となるのがカウンターチェア。もちろん、ダイニングスペースが別にある場合もあれば、カウンター部分をダイニングスペースにしている場合もあり、その活用方法はさまざまですが、
多くの場合で座り心地以上に見た目のデザイン性を重視する
のがカウンターチェアの特徴でもあります。
もちろん、デザインによってはゆったりと腰を下ろして座れるタイプもあれば、着座位置が高く、バーカウンターに置かれるようなスリムなカウンターチェアもありますので、ご自宅のダイニングの雰囲気に合わせた製品選びが必要となりますが、カウンターチェアは
シンプルなものから機能性が充実したものまで
他の家具とは比べ物にならないくらいデザイン面でのバリエーションが豊富にありますので、単にカウンターチェア選びといっても何を基準に選んだらよいか?悩ましい問題でもあります。
今回は、そんなカウンターチェア選びに焦点を当てて、昨今人気の高いモダンスタイルのコーディネートスタイルにおけるカウンターチェアの魅力やメリット、選び方などをご紹介。さらに、
モダン的な空間をさらに演出するためのダイニングコーデのポイント
を取り上げていきます。
ちなみに余談ですが、明確な定義はないものの、カウンターチェアは日本ならではの呼称であり、諸外国では
背もたれや肘掛けのないチェアをスツールと呼び
脚が長くて座面が高いタイプはハイスツール、積み重ねて収納することができるタイプをスタッキングスツールといった具合いに、幾つかのタイプに分類することができます。カウンタースツールやハイチェアといった呼び方も、カウンターチェアと同義ではありますので、この記事ではカウンターチェアとして取り上げていきます。
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モダンテイストなカウンターチェアの魅力
上記でもご紹介したように、カウンターキッチンなどに配置するカウンターチェアは、ゆったりとくつろいで座ることを目的とせず、一時的に腰掛ける椅子という側面があることから、ダイニングチェアとは異なり、
素材や構造がシンプルなものが多い傾向
にあります。
実際に、背もたれや肘掛けの有無でチェアとスツールを分類する傾向にありますが、昨今ではデザイン性の面からも、背もたれなどがあるスツールは多く存在していますので、全体的なフォルムで区分けした方が無難かもしれません。
カウンターチェアの素材や構造がシンプルという特性上、スッキリとしたデザインのものが多く、そういう観点でもモダンスタイルなどの
スタイリッシュさを演出するコーデとのマッチングが良い
という特徴もあります。
また、製品の選択肢が豊富というメリットもありますので、どのようなテイストのダイニングにも合わせられ、木視率を高めたい時やクールな印象を強めたい時などに、それらの補足アイテムとして、カウンターチェアを追加するなどの方法もあります。
ダイニングスペースでモダン的なテイストを高めるためのカウンターチェアの選び方については、
・カウンターチェアのデザイン性
・チェアの色味と空間全体の色調
・カウンターチェアの素材
という部分が重要で、デザイン性においては至って普通のチェア形状より、独特なフォルムのデザインの方がモダン色が強まりますし、素材においても木材などの天然素材より、クロームメッキなどの人工的な素材が多く使われている方が、モダンな雰囲気が強まるでしょう。
一方、カウンターチェアはハイタイプのものだと
・お子様やお年寄りが使いにくい
・足がつかないので不安定
・ラグなどが敷けないのでフローリングが傷つきやすい
といったデメリットも多少ありますので、実際に使用するシーンなども想定したうえで製品を選ぶようにしましょう。
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カウンターチェアだけでは仕上がらないモダンなダイニング
このように、さまざまなデザインやテイストの製品がラインナップされているカウンターチェアですが、実際にカウンターチェアを配置するだけでは、完全にモダンテイストなダイニングが仕上がる訳ではありません。やはり、ダイニングにおけるカウンターというと
それに合わせた照明器具のチョイス
も重要で、過去記事「▼色や明るさも重要!タイプに合わせたキッチン照明の選び方」でもご紹介しているように、カウンターテーブルとカウンターチェア、そしてキッチンライトのトータルコーディネートによって、
そのテイストが色濃く表現されるのです
もちろん、一気に買い揃えても「なんか違和感が・・・」ということにもなりかねませんので、実際のダイニングにカウンターチェアを並べてみて、どのような照明デザインを取り入れればモダンなテイストが高まるか?という部分をよく検討する必要がありますが、言うまでもなく
照明器具においてもモダンテイストなデザインをチョイス
するようにしましょう。
以前ご紹介した、▼北欧テイストの可愛らしいペンダントライト高野木工のガラスシェードランプ「EBB&FLOW」なども、モダンスタイルのダイニングスペースには適したデザイン性で、
金属製やガラス製のペンダントライト
は、さらにモダン的な雰囲気を高めてくれるでしょう。
これまでご紹介したように、カウンターチェアはインテリアコーディネートにおける「見せる家具」としての役割が強く、機能性以上にデザイン性を重視した製品選びが重要です。
もちろん、高さ調整などの機能が充実しているに越したことはありませんが、その機能が壊れたり故障したりした場合、1脚だけ購入しようにも廃盤になっていることもありますので、全てを交換しなければならなくなってしまいます
末永く使えるカウンターチェア
という観点でも、シンプルなデザインを重視した製品選びを心掛けるようにしましょう。
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