シンプルデザインの天然木とファブリックの組み合わせ
北欧デザインとはスェーデン・ノルウェー・デンマークなどの北欧諸国で生まれたデザインです。北欧デザインの特徴としてあげられるのが「北欧ファブリック」。北欧デザインならではの自然を取り入れたものや、幾何学模様のものなど、あたたかみのあるナチュラルテイストが多いものが特徴とされております。
ファブリックとは布や織物を指しますが、北欧ファブリックをほどこしたダイニングセットも今では人気のあるデザインのひとつ。ここでは、そんな北欧ダイニングセットならではの、明るい天然木材のテーブルに合わせるファブリックチェアの組み合わせ方をいくつかご紹介します。
《暖色系のファブリックチェアを使う》
テーブル1点+チェア4脚の5点セットの場合、チェアは2脚ずつ違う色にしましょう。たとえば、オレンジとグリーンなどの暖かい色味で統一するのであれば、木の温もりも感じられる寛ぎ感のある北欧スタイルとなります。
ポイント:チェアとテーブルの木材は同じ素材・色にしましょう。統一感があれば失敗しません!
またレトロな雰囲気はリラックスできる空間を演出できます。
《寒色系のファブリックチェアを使う》
テーブル1点+チェア2脚の3点セットの場合、チェアは1脚ずつ違う色で、薄いグレーとブルーなど寒色系のファブリックチェアを選んでみてください。木製フレームと寒色系が相まって、ナチュラルな北欧テイストに仕上がります。
ポイント:冷たいイメージになりそうですが、パネルや雑貨などに黄色を取り入れるとクールな印象がやわらぎ、おしゃれな空間になります。
《黒色のファブリックチェアを使う》
この場合はすべて、黒のファブリックで統一して使いましょう。フローリングやテーブル、チェアの色は似たような色の木材でそろえれば尚良いです。
ポイント:チェアの形はできるだけ丸みを帯びたものを選んでみてください。格好良い中にもあたたかみのある北欧感が演出できます。
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明るめのオーク材を選んでカラーリングも北欧感アップ
前項でさまざまな色のファブリックチェアと合わせる木材にも使われた明るめの木材は、北欧スタイルとの相性がとても良いとされております。そのような明るめの木材として、人気なのがオーク材。木目が美しく、加工しやすいため、曲線美が描くデザインを施しやすいとして日本でも北欧スタイルの家具やダイニングセットに多く用いられております。
また、オーク材の他にも明るめのビーチ材やパイン材なども北欧家具によく使われています。オーク材などとは違う色見の赤茶色に近いチーク材は北欧アンティークをイメージさせ、落ち着いた印象に仕上がります。もちろん、本物のビンテージ家具であればおしゃれ度も一層高まりますが、ビンテージ風家具でもよいでしょう。
なお、北欧感を出すためには
“あたたかみを出す”
ことがポイントであり、室内を明るくさせるような配色を心がけるとよいでしょう。
北欧デザインとは、昔から北欧の方々のライフスタイルが関係しているといわれております。寒い地域が多い北欧で、家の中で長く過ごすためには、家での暮らしを充実させるためにはどのようにすればよいか?という観点からデザインが多く生まれております。曲線を帯びた椅子も座り心地を追求し、ナチュラルテイストのデザインや色味が多いのも、飽きのこないデザインを主流にしているからです。
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丸みを帯びた形でナチュラル・柔らかな雰囲気に
丸(=円)があなたに与えるイメージはどのようなものがあるでしょうか?
・やわらかさ
・優しさ
・あたたかさ
などがあげられます。ダイニングセットで取り入られる形として、直線的なデザインと曲線的なデザインが与える印象をそれぞれ比べてみました。
<直線的なデザインのダイニング>
スタイリッシュな印象で、北欧風というよりはモダンテイストな仕上がりです。
素材もガラスやステンレス・直線的なデザインを使うことで、モダンテイストになり、非日常感を味わいたい方にはこのような色味・素材・視覚を参考にしてみてください。
では、直線的なデザインに対して、曲線的なデザインはどうでしょうか?
<曲線的なデザインのダイニング>
あたたかみのある雰囲気で北欧感が一気に上がります。
テーブルやチェアの細部にも曲線が使われることで、ヨーロピアンテイストや柔らかい印象になりますよね。
まさに北欧デザインの特徴のひとつである“飽きのこないデザイン”です。
いかがでしたでしょうか?
今回は視覚的な部分でも寛ぎを与える北欧スタイルのダイニングについてご紹介いたしました。
ナチュラルが際立つ北欧ダイニング、ぜひ試してみてくださいね。
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