一枚板やウォールナットの無垢材のダイニングテーブルなど、天然木のテーブルはダイニングの存在感を強調するアイテムですね。木目や色は人工的に作られたデザインとは異なり、その風合いはとても魅力的です。ひと言に天然木と表しても、実は木材の種類はさまざま。無垢材の1枚板ダイニングテーブルだと思ったら、実は数枚の板が接合されていたものだった…なんてこともありますので、今回は天然木についての紹介と天然木ダイニングテーブルの使用感を考慮したメリット・デメリットに迫っていきます。
突板も天然木と呼ばれるの?
木製の家具には「天然木」とうたわれる家具が多くありますが、あなたがイメージする天然木とはどのような材料のことでしょうか。
木材の種類
・無垢材
丸太から切り出し、乾燥、製材した、「木」そのもの。
・集成材、ブロック集成材
小さい木材を継ぎ合わせて作られるもの。
・はぎ材
集合材で使われる木材よりも大きなものを継ぎ合わせて作られるもの。
長さや幅を継ぐ集成材とは異なり長さを継ぐことはなく、幅方向のみに数枚の板を接合するため一枚板のようなにより自然な質感になります。接合枚数により「2枚はぎ」「3枚はぎ」などと呼ばれます。
・突き板(つきいた)
スライスした天然木のシートをベニヤなどの板に張りつけたもの。
表面は天然木ですが、土台となる芯部分には安価な松や杉などの無垢材を使用した集成材を芯材として作られています。
・ベニヤ、プライウッド(合板)
ベニヤとは木を薄くスライスした1枚の板で、プライウッドとはベニヤを複数枚重ねて接合し1枚の板に加工したもの。
・木質ボード(パーティクルボード)
木の繊維やチップなどを固めて板状にしたもの。
なお、無垢材は天然素材とされますが、無垢材ではない材全般は人工素材とされ、木質材料に分類されます。
天然木ダイニングテーブルと呼ばれる種類は?そのメリット・デメリットとは?
天然木と言いあらわしても、さまざまな材料があることをお分かりいただけたと思います。
次に紹介するのは、
1枚の無垢材で作られる一枚板ダイニングテーブル、複数枚の無垢材(はぎ材)からなるダイニングテーブル、突き板のダイニングテーブル。
それぞれのメリット・デメリットについて説明いたします。
一枚板ダイニングテーブル
1枚の無垢材からなる一枚板ダイニングテーブルは、光沢と滑らかな手触りのトチや神社仏閣などにも古くから使われるケヤキなどの巨木から作られます。世界にたったひとつしか存在しない唯一無二のテーブルとして、存在感も素晴らしく、突き板で作られたものとは比べ物にならないほど。また、屋久杉などワシントン条約に該当する樹種や、樹齢200年を超える巨木からなる一枚板ダイニングテーブルの希少価値はとても高く、今後さらに高騰するとみられています。
メリット
・経年劣化を楽しめる
・強度がある
・木目や色などの素材やぬくもりを感じられる
・重厚感がある
・表面のキズなどは削ることにより修理できる
・デメリット
・価格が高い
・重量がある
・温度や湿度などの環境により、反りやねじれ、割れが生じる
・手入れが必要
▼関連記事
木の温もりを感じる一枚板ダイニングテーブルの魅力とメリット
数枚の無垢材(はぎ材)からなるダイニングテーブル
無垢材のダイニングテーブルと称さるものは、数枚の無垢材を継ぎ合わせたはぎ材から作られたものを指します。「無垢材だから一枚板だ」と認識されている方もいらっしゃいますが、無垢材には1枚で作られる一枚板のものと、数枚(はぎ材)からなるものがありますので、ご注意ください。数枚の無垢材で作られたものは一枚板と比較すると安価に手に入れられることが魅力。
メリット
・経年劣化を楽しめる
・木目や色などの素材やぬくもりを感じられる
・重厚感がある
・無垢材と比較すると安価
・反りやねじれ、割れなどが生じにくい
・デメリット
・重量がある
・手入れが必要
▼関連記事
ウォールナット無垢テーブルのメリット・デメリット徹底解析!
突き板のダイニングテーブル
表面に天然木材が使用されている突き板のダイニングテーブルは、無垢材のように天然木の風合いを感じつつも軽量なのがポイント。引っ越しやレイアウトの変更など、突き板のダイニングテーブルなら重量のある無垢材のテーブルより気軽に動かせるでしょう。
メリット
・木目や色などの素材やぬくもりを感じられる
・リーズナブルな価格
・軽い
・反りやねじれ、割れなどが生じにくい
・デメリット
・天板の修復には不向き
・経年劣化を楽しむには不向き
温もりや優しさを与え、自然の癒し効果があるとされている木。木製家具をインテリアに取り込むことにより、自然の恵みを感じる空間を作り上げることができますので、ご家庭にぜひ無垢材や突き板から作られている天然木ダイニングテーブルをレイアウトしてはいかがでしょう。