オシャレといえばイタリア?時代を超えてデザイン性が評価されるイタリアンデザイン
「イタリアンデザイン」と聞くと、どんなイメージを思い浮かべますか?オシャレ、高級感、モダン……感じ方は人により異なると思いますが、デザイン性に優れているという印象を持っている方が多いのではと思います。
事実、車なら高級スーパーカーの代名詞であるフェラーリやランボルギーニをはじめ、デザイン性に優れていて手に入れるためには金に糸目をつけない!という所有欲を満たすような、個性的で魅力的なものが生み出されています。インテリアの世界でも似たようなところがあり、イタリアンデザインのチェア、と名がつくだけでデザイン性はもちろんたとえ高額であっても手にしたい!と思う人は多いようです。
知って納得!家具のイタリアンデザインの歴史
実はそんなイタリアの家具のインテリアデザインの歴史は比較的新しく、インテリアデザインが盛んになった始まりは1950年代のミラノ。まだ100年にも満たないのですが、日本で大規模なショールームを展開しているカッシーナの家具などは、庶民には手が届かない価格と芸術作品とすら思えるようなデザイン性の高いもの。
そんな流れから、日本では高級品のイメージが強いイタリアンデザインの家具ですが、デザイン性だけでなく、様々なメッセージがこめられているものもあります。
たとえば、
カスティリオーニ兄弟が生んだメッツァドロという椅子は、トラクターの座席をチェアに仕立てたもの。
これは労働者階級というものへのアイロニカルなメッセージが込められたものですが、そのデザインセンスと構造の優秀さは座り心地はもちろん、部屋に一つあるだけでオシャレな空間に見えてしまうという強烈なインパクトを持っているアート作品。
美術館に納められているものと同じものが自分の家にもあるなんて、なんともいえないステイタスですよね。
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イタリアンデザインのチェアの持つ存在感
イタリアンデザインは、たとえシンプルだったとしても存在感があるのが特徴。それはダイニングチェアもしかり。日本ではあまり知られていないブランドでも、デザイン性の高さ、使い心地は素晴らしいものが数多くあります。中でもダイニングチェアはイタリアンデザインの入り口としておすすめです。
なぜなら、ソファやダイニングテーブルはかなり高額になってしまいますが、ダイニングチェアには一脚なら手が届く価格のものもあるからです。イタリアンデザインのインパクトはそのまま、たった一脚あるだけでも部屋の方向性を決定してしまうほどです。
大好きなものを憧れだけにしておかず、一緒に生活できるって素敵ですよね。そんなことからもイタリアンデザインのダイニングチェアは大人気なのです。
イタリアンデザインのチェアのコーデに失敗しないためには
イタリアンデザインのダイニングチェアはデザイン性が高いため、よほどの上級者はともかく、他の家具は引き算を心がけ、シンプルにまとめるといいでしょう。
もし選んだダイニングチェアが赤や青など鮮やかなものなら、他の家具は同系色、あるいはモノトーンにまとめるなどするとコーディネートしやすいはずです。カーテンやテーブルクロスなどのファブリック類も柄は避けたほうが無難。せっかくの洗練されたデザインが、主張の激しい柄物と衝突するとやりすぎな感じになりがちです。テーブルランナーやカーテンの色をチェアと合わせてもいいですね。
他の家具がアンティークなどすでに個性的なものをチョイスしているなら、アート作品との相性が抜群なので、アートを飾ることで中和を図ってもよさそうです。