実用的なダイニングチェアを魅せるアイテムとして活用しよう
ダイニングルーム(食堂)の家具といえば、ダイニングテーブルを最初に思い浮かべる方は少なくないと思います。テーブルトップの材質や質感がダイニングの印象を左右し、さらにテーブルクロスやテーブルライナーをプラスすることで周囲のインテリアとなじませたり、雰囲気を変えたりできます。
一方で、ダイニングチェアは基本的にそのままで使用する家具。シンプルなデザインのダイニングチェアの場合、サイズの大きなダイニングテーブルに目が留まりますが、デザイン性の高いダイニングチェアの場合にはテーブルよりも存在感が出るため、インテリアの印象を決定づけてしまうアイテムになるんです。
つまり、ダイニングルームをオシャレな空間にするには
デザイン性の高いダイニングチェア
を選べばいいのです。ダイニングチェアの印象は、高さや大きさ以上に、
材質や背もたれのデザイン
で決まります。
また、ダイニングチェアはインテリアのアクセントとして、家の中のどこでも使うことのできるアイテムですので、その活用アイデアをご紹介します。
ダイニング
テーブルとセットで置かれていることが多いダイニングチェア。三人家族なのに四脚あるというときは、一脚はテーブルではなくキッチンの壁やカウンターに寄せて置くことで、調理をするときのレストスペースにもなります。
リビング
チェストやテレビボードだけだと、四角いシルエットの家具だけで壁が埋まり、なんとなく堅苦しく面白くないインテリアになってしまう場合も。そんな時には家具と家具の間にダイニングチェアを置くことで、遊び心を出すことができます。ソファと違い、壁面や床面もよく見えるので圧迫感がないので、狭い部屋にもおすすめ。
玄関
玄関の上がり框にダイニングチェア置くと、靴を履くときの腰掛けとして、バッグや手荷物を置くスペースにもなって便利な上、隙のあるこなれた感じになります。家族が増えるなどして新しいダイニングセットを買ってことで余ってしまったダイニングチェアの活用先としてもおすすめ。
階段下
ダイニングチェアを置くことで、階段下をちょっとしたフリースペースとして活用できます。買い物してきたものを仮置きすることもできて便利です。ペットを飼っている人ならペットのくつろぎ場所になってしまうかもしれませんよ。
寝室
ベッドサイドテーブルの代用にもおすすめ。
スマホやメガネなどの小物を置いたり、植物をレイアウトしてもいいですね。
▼関連記事
ダイニングテーブルに合わせる椅子の種類と特徴
部屋のスタイル・テイストに合わせたダイニングチェアの選び方
ダイニングチェアにはさまざまなものがあります。模様替えや引っ越しを契機に、部屋のスタイルやテイストに合わせたものを選んで、オシャレな時間を過ごせたらいいですよね。
部屋のインテリア別にダイニングチェアの選び方をご提案しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ヴィンテージ、レトロ系などの粋なインテリア
上質な木材を使った職人仕事のダイニングチェアがおすすめ。北欧モダンなダイニングチェアや、レトロなデザインのヴィンテージチェア、背中をしっかり支えてくれるハイバックチェアとも好相性。
ブルックリンスタイル、男前インテリア
ヴィンテージスタイルと共通する部分もありますが、素材にオーク材やブラックのアイアンなどのダークな色を使うと一気に男前感が増します。素材感にこだわったシンプルなデザインがおすすめ。
ナチュラルモダンなどのシンプルなインテリア
部屋をシンプルにまとめているなら、ファブリックや、革張りなどの存在感のあるダイニングチェアがおすすめ。高めの背もたれで縦のラインを出すとさらに部屋がシックになりますよ。
アンティーク、ロマンチックなインテリア
イギリスのアンティークなどの重厚なものであれば、木目の美しいアンティークのダイニングチェアをチョイスしましょう。ロココ調などの華やかなインテリアがお好みなら、猫足のダイニングチェア、模様の美しいファブリックを張った座面などの華のあるダイニングチェアを採用することで、エレガントな雰囲気に。椅子そのものの存在感が大切になるので、デザイン的に気に入ったものを選びましょう。
和モダン、アジアンなインテリア
バリ島の民芸家具を思わせるダークな色の木材や、ウォーターヒヤシンスや、ラタンを使ったものダイニングチェアはアジアンなインテリアにぴったり。以外に重厚な質感なものとも相性がいいのがアジアンインテリア。
和モダンならば、黒い塗りのダイニングチェアもおすすめです。
▼関連記事
インテリアセンスが際立つ椅子・ダイニングチェアの選び方
オシャレアイテムと言えど座り心地や高さは要チェック
一人暮らしの若い女性の部屋にありがちなのですが、食事をするという主目的よりインテリアの味付け要員、オシャレアイテムのひとつであるダイニングチェア。
しかし、デザインのみで選んでしまうとやはり使いづらく、後々で後悔することに。いくらオシャレアイテムだったとしても座り心地や使い勝手は椅子にとっては大事な要素。しっかりチェックしましょう。
≪チェックポイント≫
・座った時の座面の安定感
座り心地は好みもありますが、座った時に落ち着くものを選びましょう。
・背もたれの形状、高さ
背もたれが半円形でホールド感のあるもの、またハイバックタイプでしっかりと頭までくるものなど、座り心地を考慮しつつ腰かけてみましょう。
・ひじ掛けの有無
ひじ掛けがあるとリラックス感、安心感があります。アームの長いひじ掛けの場合には、立ち上がる、腰かける、などの動作時には椅子をしっかりとテーブルから引き出すことになるので、椅子の後ろのスペースが必要になります。
・高さ
椅子の高さそのものではなく、ダイニングチェアとして使うならダイニングテーブルとの相性がとても重要。
テーブルの天板との差尺(腰かけた時のテーブルと座面の)が25センチメートル、27~30センチメートルが理想的といわれています。
いかがでしたか。
デザイン性の高いダイニングチェアならカンタンにオシャレな空間を演出できます。部屋のスタイルやテイストに合わせた素敵なダイニングチェアを見つけられるといいですね。もちろん、家具の中でも実用性の高いダイニングチェアは座り心地や使い勝手も重要なので、インテリアショップやイベントに足を運んで、実際に座ってみてくださいね。
過去記事「▼使い勝手のいいダイニングソファ×テーブルの組み合わせの基礎」でもダイニングテーブルと合わせた、使い勝手のいいダイニングチェアの選び方について解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。