大きなテーブルの魅力を最大限引き出すレイアウト
広いリビングやダイニングには、やはり豪華で重厚感を演出する大きなテーブルが良く似合います。ガラス天板のタイプやウォールナットのテーブル、一枚板の天板など大きなサイズのテーブルともなると、価格面でも決して安易に購入できないため、慎重に商品を選ぶ必要があります。ただ、実際に配置してみると、最初のうちは満足していたものの徐々に、
大きすぎて窮屈・・・
部屋が重たい印象に・・・
と感じてしまったり、なんだか部屋全体に圧迫感が出てしまった・・・という声も多く聞かれます。特に存在感の大きな家具については、設置直後こそ購入したことの喜びや実感などから、あまり気づきにくいのですが、時間と共に慣れが生じてくることで、その時点で初めて違った一面が見えてくるようになります。
もちろん大きく高額な製品ほどしっかりと作られているので「物が悪い」ということではありません。窮屈さや圧迫感を覚えてくるのは、お部屋のレイアウトに問題があることが多いのです。もちろん、部屋の広さに対して不釣り合いなサイズのテーブルは問題外ですが、得てしてレイアウトを見直すことで、その圧迫感や窮屈さは解消できることが多いのです。
そんな大きなテーブルゆえのお悩みを解消すべく、圧迫感を感じさせないレイアウトテクニックをご紹介していきます。
窓などの開口部への動線を遮らないよう工夫する
例えば、新居の下見や賃貸物件の内覧でも良いのですが、室内に何も家具がない状態の部屋を見た第一印象は「開放的」と感じる方が多いかと思います。室内に何もないので当然と言えば当然ですが、家具などの生活するための物が増えてくると徐々に室内が乱雑となり、窮屈さや圧迫感が出てくるのは言うまでもありません。
圧迫感や窮屈さを感じる原因として
・高さのある家具が多い
・窓やベランダへの動線が遮られている
・天井の色が暗い
・配置する家具やアイテムが多い
などが挙げられますが、特にインテリアコーディネートや家具のレイアウトにおいては、開口部を遮ってしまったり、部屋への採光性を低下させてしまうと急に圧迫感が強くなる傾向にあります。また、人が行き来する動線幅が狭まってしまったり、人間の目線から上の視界に、家具などの物が増えたりすると、窮屈さを感じる傾向にあるようです。
そもそも、大きなテーブルを配置するようですと、お部屋の広さやスペース的にもそれなりに余裕がある場合が多いのですが、例えば家族構成が多いご家庭の場合、部屋のスペースがあまり確保できなくても、大きなダイニングテーブルが必要になることも珍しくありません。
そんな時には、天井を明るくしたり、背の高い家具を開口部付近に配置しないようにし
部屋全体を明るく保つ
ようにすると、視覚的に感じる圧迫感を抑えることができるでしょう。
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テーブル付近に背の高い家具を配置しない
実際に生活するうえでの動線を考えると、ダイニングテーブル付近に食器棚があったり、キッチンまわりには概ね背の高い家具や家電が置かれますので、どうしても圧迫感が出やすいのも事実です。
また、リビングテーブルの周辺こそ、背の高い家具を配置することは避けられるかもしれませんが、あまりスペースを確保できないようであれば、あえてリビングとダイニングを分割せず、ダイニングとリビングを組み合わせたソファダイニングというコーディネートもオススメです。
床が濃い色のフローリングであったり天井の壁紙が暗い色の場合、大きなテーブルを配置する際には、
・明るい色のラグもしくは昼白色の照明を用いる
・背の高い家具は極力開口部から離れた壁沿いに設置する
・ソファやテレビなどは腰の高さまでに抑える
この辺を心掛けると、大きなテーブルを配置して部屋のスペースがギリギリになってしまったとしても、ある程度圧迫感を抑えて、居心地の良い空間を確保できるので、大家族のご家庭でも、一家団らんできるスペースを作ることができるでしょう。
でも、テーブルを選ぶ時には、部屋のスペースとテーブルサイズの採寸はしっかりしてくださいね!