height 黄金比から考えるテーブルとソファの高さとは

黄金比から考えるテーブルとソファの高さとは1

リビングにおけるテーブルとソファの関係

リビングコーディネートの鉄板アイテムと言えば、リビングテーブルとソファと言っても過言ではありません。

モダンコーデの定番と言えば、大きなカウチソファとローテーブル&ラグというのが人気のセットではありますが、実際に生活のなかでどのくらいの時間ソファに座り、リビングテーブルを使っているかを改めて考えてみると、「本当に必要?」といった違った側面も見えてくるのが実情。近年では「リビングテーブルを置かない」というコーディネートも増えてきています。

家族がみんな揃ってくつろげる空間であるリビングですので、広々と開放感を持たせたいという方もおりますが、やはりリビングテーブルがあるとリビングのコーディネートとして箔が付くものです。この記事では、デザインや大きさだけで選ぶのではなく、実際の機能性や本当にくつろげるテーブルやソファは、どのような組み合わせが良いかを検証してみます。

ふかふかで座り心地の良いソファを置いたけど、実際に腰を下ろすとリビングテーブルまで手が届かなかったり、ローテーブルが低すぎて使い勝手が悪い、ソファに座った時は膝の上がテーブル化している、テーブルを使わなさ過ぎて埃が溜まっている・・・など、実際に使ってみないと分からないテーブルとソファの関係について、詳しくご紹介いたします。

 

テーブルとソファの最適な距離は?

テーブルとソファは、リビングにおいては夫婦のような関係といっても過言ではありませんが、実際に座った際に膝元が狭すぎるとくつろげませんし、逆に広すぎてもテーブルに手が届かなくなってしまいます。そこで、

テーブルとソファの最適な距離は?

という疑問が生じますが、これは座面の高いソファと座面の低いソファで若干変わってくる部分ではありますので、まずは実際にソファに腰を落として、どの程度座面が下がるかを確認しないと、最適な距離を導き出すことができません。

一般的には、ソファとテーブルの間は30cm程度空いてるのが好ましいと言われますが、腰を落としてもさほど座面が下がらないソファであれば30cm前後で良いのですが、座面が下がり脚が前に出てしまうタイプのソファなら、40cm以上空いていた方が良いでしょう。

分かりやすく言うと、綺麗な着座姿勢を保てるソファなら、テーブルもある程度高さがあった方が良く、逆に体育座りの姿勢に近づく座面の低いソファなら、テーブルは低い方が着座時の視線を妨げることがありません。恐らく、足先がテーブルの下まで伸びるのが自然な姿勢だと思います。

このようにテーブルとソファを選ぶ際には、見た目のデザインや寸法・サイズだけで選ぶのではなく、着座時の姿勢が重要であることがお分かりいただけると思います。販売店やショールームに足を運んだ際には、実際の生活をイメージして、

・本当にリビングテーブルが必要なのか、
・テーブルに置いた飲み物に手が届くのか?
・サイドテーブルを配置した方が良いのでは?

といったことをシミュレーションして、ソファの着座時の高さでテーブルを選ぶようにしましょう。

 

テーブルの最適な高さは黄金比を用いる?

黄金比から考えるテーブルとソファの高さとは2

デザインの世界において、何かと意識されるのが「黄金比」です。モナリザの絵などはその代表と言われていますが、皆さんも一度は「黄金比」を聞いた事があると思います。人間にとって心地よく、デザインを美しく見せることができるこの黄金比、詳細説明はここでは割愛しますが、家具の世界でも様々な箇所で用いられており、インテリアにおいても黄金比を意識することで、まとまりのあるコーディネートに仕上げることができます。

これと同様に、ソファの座面の高さとテーブルの高さについても、この黄金比を用いることで、着座時においても違和感のない組み合わせを実現することができます。もちろん、捉え方には個人差がありますし、実際に自分の活用シーンに合わせた組み合わせを考慮する必要がありますが、例えばソファに座りながら、テーブルに乗せたパソコンを操作したり、書き物をすることが多い場合などは、テーブルの天板は多少高めの方が使い勝手が良いでしょう。

仮にソファの座面高が40cm、黄金比1.618に掛け合わせると、テーブルの高さは65cmくらいがちょうど良いということになります。もちろん、用途に応じて、天板高70cmくらいのものをチョイスしたり、逆に55cmくらいのテーブルを選らんでも良いでしょう。ただし、着座時の膝の高さとテーブルの天板高が同じくらいだと、膝をぶつけやすくなってしまうので、ソファとテーブルの距離を広げる必要が出てきます。この座面高とテーブルの天板の高さの差を「差尺」と言うので、基礎知識の一つとして覚えておくと良いでしょう。

ソファとテーブルの関係のみならず、インテリアコーディネートにおいて活用できる黄金比を意識することで、自然とまとまりがあって居心地の良い空間が作れるのかもしれません。

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