家具だけで主張ができる圧倒的な存在感のソファ
ドイツ家具と聞いても、なかなかイメージが沸かない方も多いのかもしれませんが、日本と同様にモノ作り大国として知られる EU 最大の産業国ドイツは、メルセデスベンツや BMW、フォルクスワーゲンなどの世界的にも有名な自動車メーカーを擁する国です。それと同時に、世界的な家具メーカーも多く存在し、特に本革張りのソファについては、イタリアと並んで最高級品質の本革を惜しみなく使ったソファを多くリリースしています。ドイツソファと言えば「高級本革ソファ」であり、北欧スタイルのインテリアと立ち並んでもおかしくないくらい、ドイツスタイルインテリアが確立されています。あいにく日本での知名度はまだまだかもしれませんが、ドイツのクラフトマンシップは脈々と受け継がれており、本物を求めるこだわり派のコーディネーターにとっては珠玉の逸品です。
ドイツスタイルコーディネートと言えば、上述のとおり本革ソファから始まると言っても過言ではありません。掲載写真は、メーカー・ブランド紹介でも取り上げました皮革ソファのクオリティを極限まで追求する「エルポ(erpo)」の本革ソファですが、モデルさんの表情を見るだけでも、その上品な質感が伝わってきます。ソファ自体にボリュームがありますので、それなりのスペースやレイアウトは考慮する必要がありますが、ドイツソファのもう一つの特徴としては、やはりそのサイズ感や存在感が挙げられますので、それを犠牲にしてしまうような配置は、ドイツスタイルコーデとしては少々ナンセンスかもしれません。このサイズ感と上質な本革の質感が最高級のリラクゼーションを提供してくれる、それがドイツソファの特徴です。
色数を抑えた本質勝負のコーディネート
上記、エルポのブランド紹介ページにも製品写真がありますが、ソファの色味については豊富なランナップがあり、お部屋の雰囲気に応じて様々なカラーを選ぶことができます。あまり生活感を感じさせないスタイリッシュなコーデをイメージされる場合は、上記掲載写真のような白や黒などを選ぶケースが多いようですが、白については汚れも目立ちやすく、経年による変色などもあるかもしれませんので、定期的なメンテナンスに自身がないようであれば、白は避けた方が無難かもしれません。黒は本革ソファの定番カラーであり、ドイツで生産される高級外車の多くが黒い本革シートを採用しているように、空間全体に落ち着きのある雰囲気を醸し出します。ソファ自体がボリューミーなだけに、部屋全体が黒でまとめてしまうと当然重苦しくなりますので、その辺のバランスは他の家具やグッズで散らすように心がけましょう。
ドイツソファの多くが、ソファ自体が淡色で派手さはありません。重厚感だけでいかに高級かが判断できてしまうくらい存在感がありますので、それに釣り合うような家具の配置にするか、逆にソファを引き立たせるためにその他の家具をあまり配置しないようにすると綺麗にまとまります。ドイツの有名ブランドとして、ヒュルスタ(hülsta)やアデルタ(ADELTA)などが知られていますが、やはりコーディネートとしての色の使い方としては、色数を少なくまとめているパターンが多いので、あまりカラフルにならないような家具の配置を心掛けるとドイツの雰囲気に近づけるかもしれません。
※掲載の商品は既に販売終了となっております。
あくまでインテリアコーディネートの参考としてご参照ください。