レイアウトが難しい独特の形状を持つデザインソファ!
リビングに配置するソファについては、多くの部屋が長方形などの直線的な空間であることから、ソファにおいても並列であったり、L字であったりするケースが多く、以前ご紹介いたしましたレイアウトが難しい曲線ソファコーデに挑戦!のような曲線ソファや円弧ソファは、比較的珍しい部類に属します。その背景には、レイアウトが難しく制約を受けやすいことが要因にありますが、直線的なデザインでも例えばダブルサイズのベッドを例にした場合、シングルベッドにくらべ販売数などが出にくいと言われており、これもベッドサイズを考慮しても一般的なお住まいや寝室の大きさに合わないことが背景にあるからです。このように、一見風変りなデザインやサイズの家具は、裏を返すと実用性に乏しいということも言え、ある程度遊び心がないと所有するのが難しいというのが実情かもしれません。
上記、掲載写真のソファも奇抜なデザインで個性的なプロダクツではありますが、こちらの商品は、イタリアの伝統的なソファブランドとなる『フォルメンティ』の製品で、見た目の特徴的なデザインはもちろん、イタリアならではの高級皮革を使った牛本革ソファが主力のラグジュアリーブランドです。また、3 人掛けソファの代名詞として世界的に有名なメーカーですが、そのデザイン性はもちろん、厳選し育てられた牛から得る最高級の素材を使い、世界に数台の特殊な最新鋭大型ミシンを用いた縫製技術など、技術面においても高い信頼を獲得しています。
まわりのインテリアとの調和が難しいのはデザインソファの宿命
こちらの製品も多くが曲線美を追求したデザインとなっており、1 人用ソファはほぼ円形、アタッチメントで丸型ソファ同志を連結させることで、リビングソファにも早変わりという変幻自在のソファです。高級牛皮の肌触りや質感は、改めて説明する必要もないくらい上品で、モノトーン調のカラーリングもまたオシャレではありますが、こうしたデザインソファは周りのインテリアとの調和が比較的難しく、言い方を変えると少々浮いて見えてしまうケースが多いので、お部屋全体の色使いを抑え、あくまで部屋全体の雰囲気に融合・溶け込むようなコーディネートを心掛ける必要があります。上記写真でも、全体的には白・黒・赤の 3 色でまとめられており、特に指し色のアイテムがなくても物足りなさもなければ、落ち着きがないわけでもありません。違和感なくその空間でくつろげるということは、コーディネートが上手くまとまっている証拠でもあります。
こうした奇抜なデザインのソファを配置する場合、せっかくの高級ソファですので、お部屋全体でそのソファを惹きたてるコーデを意識し、レイアウトとしてはあくまで部屋の中心に持って来るような配置を心掛けましょう。サイズ感から言っても、それなりの広さのリビングは必要かもしれませんが、あまりスペースを確保できないような場合は、極力背の低いローテーブルなどを配置して圧迫感を減らすようにするか、そもそもリビングテーブルを置かず、サイドテーブルなどで代用するなどの方法もあります。円形や曲線のソファの場合、やはり直線的な長方形のボードやテーブルはマッチしにくいため、全く同じ円形のテーブルか、台形など変わった形のデザインテーブルなどを組み合わせると、オシャレ感が増すかもしれません。
※掲載の商品は既に販売終了となっております。
あくまでインテリアコーディネートの参考としてご参照ください。