インテリアの主役になるカウチソファですが、カウチソファの色によりインテリアにインパクトを与えたり、反対にカウチソファの存在感を抑えたりと、部屋に与える印象は大きく異なります。
インテリアショップでデザインや座り心地を確かめて購入したものの、届いてみたら何か違う…と後悔してしまう方もいらっしゃると思いますが、他のインテリアとマッチさせるには、もともとのインテリアで使用している色とカウチソファの色の関係性を考慮する必要があるのです。
今回は、カウチソファの色選びに着目し、インテリアの主役となるコーディネートや、他のインテリアを引き立てる方法についてご紹介します。
カウチソファの存在は色で表現!
ビビットカラーのカウチソファなら単純に部屋にインパクトを与えることはできますが、落ち着ける部屋にしたい、機能的な部屋にしたい場合はビビットカラーではなく、部屋全体に調和する落ち着いた色味が向いています。カウチソファの色は、ご希望の部屋の印象を踏まえたうえでの色選びがとても重要。まずはどのような印象の部屋にしたいか考えましょう。
インテリアの中心的な存在にしたい
サイズが大きなカウチソファは置いてあるだけで存在感がありますが、インテリアの中心的な存在にするには、他のインテリアの色より強調させることがポイント。床や壁、他のインテリアの色をなるべく合わせ、カウチソファの色はそれらの色と対照的な色を取り入れると部屋全体に締まりがでて、おのずとカウチソファに視線が集まります。その場合はカウチソファの色をアクセントカラーにすることです。
アクセントカラーといえば、ビビットカラーをイメージされる方が多くいらっしゃいますが、明るいナチュラルカラーの部屋であれば、薄いオレンジやモスグリーンなどもアクセントになります。
また、レッド、ブルー、ブラックなどの原色系は、明るい床色に対して色が引き立ちますので、かなりのインパクト。中間色の床色なら、同じビビットな色でも落ち着いた印象になります。
濃い床色には原色系ではなく、くすんだ色がどぎつくなく映えます。
色の主張を強く感じてしまい変に目立ってしまう場合には、ラグを敷くことにより調和させることもできますので、色の足し算し引き算でカウチソファをインテリアの中心的な存在にしてみましょう。
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あくまでも控えめ、だけどオシャレに見せたい
カウチソファの色をさほど強調させたくない場合には、ベースとなるカラーのトーンで揃えましょう。明るさや鮮やかさを統一することにより、他のインテリアと調和させられます。トーンの近い色であれば、他のインテリアの色と対照的な色でもカウチソファが浮いて見えることはありません。程よい存在感を発揮しつつも、圧迫感を与えないバランスのいい配色にすることができるでしょう。
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大きさを強調させずに、部屋を広く見せたい
カウチソファはソファに比べて大きなインテリアなので圧迫感を与えがち。狭い空間に目立たせてしまうと、よりカウチソファを大きく見せてしまい、部屋全体は窮屈な印象になってしまいます。そのようなときには、カウチソファの色は床や壁などの色に合わせ、例えば白い壁に薄いブラウンの床ならカウチソファの色も似たような色にしましょう。同じ色に合わせることで、カウチソファを大きく見せることは抑えられるので、他のインテリアを引き立て、部屋を広く見せることができます。
ただし、壁も床も白い部屋に白いカウチソファをレイアウトするなど色をすべて統一してしまいますと、部屋全体がシンプルすぎて殺風景となりがちですので、オシャレなコーディネートになるようにラグやクッションなどで色味を加えましょう。同じトーンの色味のラグや、2色程度のアクセントになるクッションを加えたりすることにより、空間に変化を与え、インテリアに面白みを出すことができます。
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色が部屋に与える印象でカウチソファをコーディネート
赤系のカウチソファ
インパクトが強い赤いカウチソファは、インテリアのアクセントにとても効果的。
ブラウン系の床になら暖かみのある優しい印象になり、白い床だとモダンでスタイリッシュな印象になります。強調されすぎてしまった場合、ラグやクッションで色合いを調節しましょう。
オレンジ系のカウチソファ
ビタミンカラーといわれるオレンジ色のカウチソファは、元気に活発を与えるそんなイメージ。優しい風合いの穏やかな色見にすれば、部屋の印象を楽しくし、家に帰るのも楽しみになるアイテムに。
ベージュ系のカウチソファ
上品な落ち着きのあるベージュのカウチソファは、ナチュラルカラーの木製インテリアになじみやすいですが、一方で部屋の色が単調になりがち。例えば革張りなら毛足の長めなラグを組み合わせることにより、柔軟さがでてメリハリあるコーディネートになります。
青系のカウチソファ
色の濃淡、明度により、爽やかさや落ち着きなど異なった印象を出せるのが青系のカウチソファ。冬の季節は寒い印象を与えがちな青系でも、反対色の赤やオレンジ、黄色をクッションやラグなどをどこかに使うことで、年中通してオシャレなコーディネートになります。
黒のカウチソファ
白い床でのモノトーンコーデに最適。色と黒とのコントラストにより、カウチソファの存在感を大きく与え高級感を演出。シックで落ち着いたインテリアに仕上がります。
グレー系のカウチソファ
グレー系のソファは、大人っぽくスタイリッシュな印象になります。明度で存在感が変わり、他の色とも相性がよく応用のきく色です。
いかがでしたか。
インテリアの主役となるカウチソファは、大きな家具なだけに、色により部屋に与える印象は大きく異なります。狭い部屋に膨張色を加えてしまえば圧迫感を与えてしまいますし、くつろぎの空間にしたいのにビビットカラーを配色してしまうとリラックスできなくなったりします。まずは部屋をどのような印象にしたいかを決めて、そこから色を選んでみてくださいね。