斬新かつ鮮やかな色味のソファにおけるコーディネート
特に北欧スタイルのインテリアコーディネートを目指す方にとって、鮮やかな色味のソファやダイニングテーブルなどは、北欧らしさをアピールするうえでも重要な構成要素と言えます。お部屋全体をシックにまとめつつ、指し色的に鮮やかな赤や白といった原色を加えることで、まとまりすぎず・派手すぎないという上級者並みのコーディネートが実現できますので、細々としたインテリアグッズにこだわるより、お部屋の空間を占める割合の大きなソファやテーブルで一気にお好みのスタイルにまとめ上げてしまうという方法も良いでしょう。
大型家具ほど、価格的にも買い直しが難しいため、限られたご予算を1点に投下するリスクを避けるために、ソファやダイニングテーブルなどの価格を抑え、そのぶんその他のインテリアグッズに予算を回すケースが多いようですが、アイテム数が増えるほどコーディネートは難易度が高くなってきますので、何らかのグッズを買ったものの、お部屋の雰囲気に合わず数か月で処分してしまった・・・などと言うことのないよう、しっかりとコーディネートのテーマやコンセプトを確立し、自身の頭のなかでイメージを膨らませたうえで、必要なグッズを購入するようにしましょう。当サイトでも家具のまとまりテクニックを定期的に更新しておりますので、こちらもぜひ参考にしてください。
お部屋やインテリアに何を求めるか?を考えよう
先のソファコーディネート記事「リビングソファはファブリック?本革?」では、本革なのか?ファブリックなのか?それによるトータルコーディネートの違いについてご紹介いたしましたが、今回のテーマはカラーに軸足をおいて比較してみましょう。冒頭の掲載写真のように、いかにも北欧らしい真紅のソファに対して、上記写真のソファは清涼感にあふれ、さらにはデザイン性にも優れた「意識高い系」ソファといっても過言ではないくらいオシャレなソファです。
壁紙の色やお部屋全体の雰囲気にもよりますが、前者と後者ではコーディネートのコンセプトが全く異なることは写真を見るだけでも判断できると思います。前者がエネルギッシュで良いと感じる人もいれば、少々落ち着かなさそうと感じる人もおり、また後者においてもその良し悪しは、人それぞれ主観的な部分になりますので、どちらが優れているとか洗練されているという議論や比較は意味を成しません。コーディネートをする本人が何を求めるかが一番重要で、雑誌やカタログ、ショールームなどで見たままを真似ても、実際にはイメージとかけ離れてしまうケースが少なくありません。
今だけでなく、向こう数年を見据えたコーディネートを!
また、鮮やかな色味のソファは購入した直後こそ満足度は高いものの、反面飽きやすいという傾向があります。その背景には、ソファ以外の家具における色味の組み合わせが難しく、また選択肢もさほどないことで、何か新たなインテリアグッズを増やすにしてもトータルコーディネートが難しいというのが一因としてあります。冒頭の写真のように、全体的には明るめの色味でまとめている一方、ラグは反対色を持ってきてコントラストに調和を持たせています。一方後者は、小物やグッズで指し色的な効果を持たせ、全体的には落ち着きのある大人のコーデと言えます。ただし、この後者の空間に鮮やかな色味のソファを配置しても違和感はないと思いますが、フローリングから木のぬくもりを感じられるようなテイストを損ねないようなアイテム選びが必要かもしれません。