大型ソファでくつろぎたいけど置けるスペースがない?!
北欧やドイツ、イタリアなど、主にヨーロッパメーカーの家具においては、その目的や部屋の大きさなど、物理的な要因を考慮しても、サイズ感としては非常に大きなソファが多いのが現実です。
一方、日本の家屋においては、近年新たに建てられているマンションなどは、欧米に倣って 18 畳前後の大きなリビングを兼ね備えている物件が多くありますが、ひと昔前のマンションや戸建てでは、そうした大きなリビングの中に和室や畳の部屋が設けられていたり、そもそも戸建てでは、それほど大きなリビングを設けていない 3 階建て物件なども多数あるのが実情です。大きなソファで伸び伸びと寝転がりたいと思っても、なかなかそのスペースが確保できずに諦めている方も少なくありませんが、レイアウトやコーディネートの工夫次第では、圧迫感を覚えることなく大型ソファを配置できる場合もありますので、まずはお部屋の間取りやレイアウトをイメージすることから始めてみましょう。
横長の大型ソファで奥行を活かしたコーディネートを心掛ける!
昨今の都心部における戸建て分譲については、敷地面積 20 坪前後の 3 階建てというケースが多数あり、1フロア当たり 12 坪前後、20 畳前後という広さになります。リビングにつきましてはダイニングとキッチンを含めた形で、概ね2階をリビングにするケースが多いようですが、土地の形状を踏まえるとその多くで縦長のリビングになっているケースが多いようです。奥行という観点ではそれなりに余裕があるのですが、当然 L字のコーナーソファなどを配置してしまうと、生活動線そのものを遮ってしまう恐れがあります。一方で、横長の大型ソファなら十分に配置することが可能で、その配置によってはオットマンなどもセットでおいても邪魔にはならないくらいのスペースは取れると思います。そういう観点からも、レイアウトやコーディネートの広がりはある程度限定されるかもしれませんが、横長の3人掛けソファくらいであれば十分に購入検討の余地があるということになります。
掲載写真のソファは、独エルポ社のドライプンクトソファとなりますが、エルポ社のラインナップとしては、奥行1m 前後の製品が多く、ゆったりと腰掛けるには存分な奥行であることはもちろん、寝転がりたいという方にとっても十分な幅があります。北欧系のカウチソファなどもぱっと見は奥行が非常にありそうな印象を受けますが、その多くは奥行1m前後に留まりますので、お部屋の幅が 3.5m 前後くらいであれば、テレビボードを置いて、その正面にソファを置いても人が通れるくらいの幅は十分確保できるのです。ただし、そこにリビングテーブルやその他のインテリアグッズを配置しようとすると、たちまちゴチャゴチャ感が出てしまい、仮に上手くまとまったとしても空間に余裕がないことで、何か落ち着きのなさを感じてしまうインテリアになってしまうかもしれません。ソファ以外のコーディネートについては、実際にソファを配置した後から揃えるようにしましょう。
実際の部屋でソファ配置をシミュレーションする方法!
お部屋の広さがあれば、ソファ選びはデザインや機能性で探すことができますが、物理的な制約がある場合は、特に採寸に留意する必要があります。また、店舗やショールームなどで実際のサイズ感を確認してから、再度簡単な配置図などを作成したり、実際のご自宅のリビングでソファに代わる何か(段ボールなどが良く使われるそうです)を配置してみて、だいたいこれくらいのスペースを取る、という点を事前に確認しておくと、購入後の失敗を避けることができるでしょう。スペース的に確保が難しいお部屋と言えど、デザインにこだわった大型の高級ソファで寝ころびたいというご希望を実現させるためには、しっかりとシミュレーションをしておくと、実際にそのソファを配置した時の喜びも格段に増すと思います。
※掲載の商品は既に販売終了となっております。
あくまでインテリアコーディネートの参考としてご参照ください。