オリエンタル志向のアジアンスタイルに最適なラタン!
みなさんはラタンという素材はご存知でしょうか?
ラタンとは、ヤシ科のつる性の植物「籐(トウ)」の英語名であり、主に東南アジアなどの熱帯地域に自生しています。一見、竹にも良く似ていますが、その性質は全く異なるようで、日本では一切採ることができない 100%輸入の素材です。ラタンという言葉自体の知名度は低いものの、ラタン家具については日本国内でも多く流通しており、恐らく1度はラタン製の椅子に座ったり、テーブルを持ち運んだりしたことがあるのではないかと思います。ラタン自体は、太さ3~20mm前後のツルで、しなやかで強度があり、加工がしやすいという特徴があり、様々な家具の素材として採用されています。特に曲線が美しいチェアの背もたれなどにラタンの編み込みなどが施されている製が多く、その涼しげで独特なフォルムが特徴です。
硬くてしなやか、さらに艶やかで独特の深みを持つ素材
ラタンにも様々な種類と等級があり、等級が高い良質なラタンほど硬くて艶やかで、繊維が詰まっています。すでに家具として加工された状態でも、まるで生きているような質感が得られます。また、織り方についても目積編みや四っ目編みなど、様々な織り方があり、その織り方ひとつで製品の味わいが変化するというのもラタンの特徴のひとつです。この編み込み作業は、現代においても熟練の職人が一つひとつ手作業で行 っており、その味わいは機械製造の家具には再現できない独特の深みがあります。
ラタン製の家具においては、主にソファやチェアなど椅子のラインナップが多く、加工のしやすさを背景に円形や曲線を中心とした製品が多いのが特徴です。色味もキャメル系の明るいブランからダーク系のブラウンまで、オリエンタルな雰囲気を醸し出すのに最適。アジアンテイストのコーディネートにもベストマッチと言えます。掲載写真の商品は、ラタンソファ―とリビングテーブルのセットで、ソファの座面においては、ファブリックのクッションを採用しています。このセットだけでもバランスの良い組み合わせとなっているのが見て取れますが、さらにアジアンテイストのコーディネートを目指すなら、ラタンの照明やランプシェードなどを組み合わせると、まんまアジアの高級リゾートのような雰囲気に仕上げることができます。
ラタンが持つ深みに魅了される人が後を絶たない?!
また、ラタンは言うまでもなく天然素材であることから、使い込むことで素材自体に深みが増し、また違った一面を見せるという性質があります。色味の変化なども十分に考えられ、最初は薄黄色(黄土色に近い)ぽい色味から、徐々に深みを増したブラウン系の色に変化していく個体もあり、その色どりの変化を楽しむのもまたラタンの魅力のひとつと言えます。ラタン家具のコーディネートにおいては、その性質からアジアンテイストのコーデに限定されてしまうかもしれませんが、そんな中でも自由な発想でモダンなアジアンスタイルを確立してみるのも面白いかもしれません。タイの高級リゾートやバリの高級スパなどを思い浮かべながら、コーディネートを楽しむと良いでしょう。
※掲載の商品は既に販売終了となっております。
あくまでインテリアコーディネートの参考としてご参照ください。