イタリアンファニチャーのトップブランド
建築やファッションを始め、優れたデザイン力を誇るイタリア。
その中でもイタリアンモダンファニチュアの頂点といわれ、最も高いステイタスを誇る家具メーカー、それが「カッシーナ」です。1927 年、教会の木製椅子などを製作していたカッシーナ兄弟がミラノで創業しました。第二次大戦後はアメリカと同様に家具の需要が伸び始め、職人による手工業の世界から機械を使って製造する工業的生産に移行した時代でした。大量に生産が可能で家具としてのクオリティの高さも維持しつつ、建築家やデザイナーとコラボレーションしてデザイン性の高い家具を生産することに成功しました。
カッシーニが誇る2つのコレクション
カッシーナがその名を広く知られ、工業的生産に移行するきっかけとなったのが工業デザイナーのジオ・ポンティと一緒に豪華客船の家具とインテリアを手掛けたことです。そしてカッシーナのアイコンとなる椅子が誕生しました。開発に 5 年をかけ、極限まで削ぎ落とした美しいフォルムの「スーパーレジェーラ チェア」です。なんと!1700 グラムという軽量ですが、座った時のバランスの良さは絶妙です。これは「指 1 本で持ち上げられる世界で最も軽い椅子」として有名です。
この椅子をデザインしたジオ・ポンティなど、現代に活躍しているデザイナーとのコラボを集めたコレクションが「カッシーナコンテンポラリーコレクション」です。オリジナリティあふれるモダンデザインを実現するためには職人の技術が高いことが必要です。まずは基本となるフォルムをしっかり完成させなければその後の機械での木工加工がスムーズに行きません。職人技と工業化を融合させて技術開発を行うことが、現在でもトップメ ーカーを維持することにつながっているのだと思います。
さて、もうひとつのコレクションが「カッシーナ イ・マエストリ・コレクション」です。こちらは世界的にも有名な近代建築の巨匠たちの作品を確かな技術のもとで復刻しているシリーズ。しっかりした著作権とオーソリゼーションのもとで製作しています。先日世界遺産に登録された国立西洋美術館を設計した建築家のル・コルビジェがデザインしたソファも手がけています。イ・マエストリコレクションはもはや鑑賞に値する美術品といったほうがいいかもしれません。
日本の代理店を通じて国内でライセンス生産も
日本国内でも多くの店舗展開を行っていることで、日本人のファンも多いカッシーナ。
カッシーナの日本代理店である「カッシーナ・イクスシー」はイタリアのカッシーナ社から唯一のライセンス生産を認められています。日本人ならではのきめ細かく高い技術力を発揮し、群馬県桐生市の自社工場でライセンス家具を製作しています。カッシーナ社とのパートナーシップによる綿密な指導を受けることにより、本国と同じレベルを認められています。イクスシーの提携によるアフターサービスがあることで、海外製品を購入する際の不安も取り除かれます。