居心地の良い部屋って、どんな部屋でしょうか。
居心地の良い部屋づくりの第一歩は、あなたがどんな生活をしたいかを明確にすること。
「こういう部屋は、居心地がいいですよ」という、ほかの人の例はあまり参考になりません。あなたにとって居心地が良い部屋とは、あなたが主役になれる部屋といえるでしょう。家具を購入したり、インテリアのスタイルを決めてしまう前に、自分が理想とする生活はどんなものか、部屋の中で何がしたいかを明確にしていきます。
たとえば、
・日曜の朝、ゆっくりとコーヒーを楽しみたい。
・寝る前の読書が日課。常に2冊3冊読み進めている。
・趣味がカメラ。パソコンにすぐ取り込んでブログにアップしたい。
・友達を呼んで、家で食事などをしたい。
・自分が作ったプラモデルを眺めて楽しみたい。
・休日はほとんど寝ている。あまり動きたくない。
こんな風に、人によってライフスタイルや大切にしているものは違いますよね。
中には例に挙げたもの全て行なっている、実現したい、という欲張りな方もいるかもしれません。
理想の暮らしを実現すれば、居心地の良い部屋になる
ライフスタイルに望むものが決まったら、それをかなえる部屋を具体的にしていきます。
日曜の朝、ゆっくりとコーヒーを楽しむ場所はソファなのかダイニングテーブルなのか、
読み終わった本はまた読み返せるように本棚に片づけるのか、すぐにブックショップに引き取ってもらっているのか、
パソコンはリビングに置いたほうが使い勝手がいいのか、それともベッド脇に置いたほうが使いやすいのか……。
自分がやりたいことを実現するには、どんな場所、モノが必要なのかを具体的にしていくとインテリアもおのずと決まってきます。
ゆっくりとコーヒーを楽しみたい方のお住まいがワンルームなら、食事もくつろぎタイムも兼用できるソファと使い勝手の良いエクストラテーブルがあると良いかもしれませんし、ソファは場所をとるからいらない、ということなら、食事にも使えるカフェテーブルとステキな椅子の組み合わせを考えます。
蔵書を大切にしたい方なら、今後も本が増えていくことを考えたら、壁面の天井まで収納できる本棚やラックがあれば、実用性も見た目もオシャレ度抜群。あの時のあの本、もう一度読みたいなという時も一目瞭然、すぐに手に取ることができます。読んだらすぐに処分してしまう方なら本棚はそんなに必要ないですよね。
また、家は寝に帰るだけ、という方なら、ソファやベッドを中心にしたインテリアにすれば、帰宅時は思い切りリラックスできる空間になるでしょう。
インテリアの居心地の良さは十人十色。ライフスタイルが多様化している現在、自分のライフスタイルに合った部屋づくりを目指しましょう。そうすることで、インテリアのどこにお金をかければいいのかがはっきりし、余計な家具を買わずにすみ、ほんとうに必要な家具にお金を掛けられて、結果的に質の高い部屋づくりができるんです。
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自分のライフスタイルから理想の部屋が決まったらインテリアのスタイルを決めよう
たとえば、ゴージャスな、まばゆいばかりのシャンデリア、家具も白と金色、カーテンも豪華な織物で、床は総大理石。そういった豪華で華やかな部屋を居心地が良いと感じる場合もあれば、豪華すぎて落ち着かない、という人もいることと思います。いくらオシャレでも豪華でも自分の居心地が悪かったら、もったいないですよね。インテリア雑誌で見ていて、前から憧れていたホワイトスタイルにしたのに、白一色は汚れが気になるし、なんだか落ち着かない、ということも時折耳にします。ご自身がくつろげて居心地が良く、かつ理想のインテリアを目指すのが一番です。
たとえば、あなたが、部屋でお茶をゆっくり飲むのが好きで、アジアンリゾートのスタイルに憧れを持っていたとします。アジアンリゾート風のインテリアはラタンや木の家具、観葉植物などを配置し、間接照明で雰囲気を出すことで実現できます。ゆったりお茶を楽しむスペースのためにアジアン風のイグサのラグと茶卓、ティーセットなどをディスプレイしてしまえる棚を中心に部屋を作っていきます。そのように、茶卓中心となりますと、ソファは出番がありません。ソファのスペースが空くので、民芸調のラックや飾り棚を置くことができます。
自分にとって暮らしやすい部屋=居心地の良い部屋
本家のアジアンリゾートは室内の明かりはアンダーに落し、色味も茶色、赤など、全体的にダーク系の色味でまとめることが多いのですが、お茶の色が分かりにくいですし、ダーク系だと重苦しさを感じる方もいます。
明るさのあふれるアジアンリゾートのインテリアにするなら、生成り色や草木の色のファブリックでまとめてみるのもいいでしょう。観葉植物や木の家具が良く映えますし、昼間は日の光、夜は間接照明でムード満点にお茶を楽しめます。
棚のティーセットと一緒に、アジアの民芸品やアジアを思わせる小物を置き、お茶を楽しむ茶卓のテーブルクロスやランチョンマットを赤ベースにしたり、クッションを織物にするのもいいですね。
いかがでしたか?
例にあげたものはアジアンリゾート風のコーディネートのほんの一例。ですが、例のように、ソファをほとんど使わないライフスタイルなのにうっかり買ってしまって無用の長物になっている、逆に、ソファがあればもっとゆったりくつろげる部屋になるという場合もあります。ご自身のライフスタイルにマッチした、居心地の良い部屋にすることが重要です。
ほんとうに必要な家具にどんと資金を回して、あなただけの「居心地が良い理想の部屋」で、質の高い暮らし、はじめてみましょう。