リビングやダイニングは、家族の集う中心の場所なのはもちろんのこと、来客時には家の顔となる場でもあります。毎日過ごす場所だから、そして、人に見られる場所だから、十分に吟味して家具やインテリアを選びたいですよね。とはいっても、リビングにはソファーにローテーブル、ダイニングにはダイニングテーブルがあって、家族分の椅子があればいいんじゃないの?という声も聞こえてきそうです。
あいまいなイメージで家具を買ってしまうと、実際に使い始めたときに、使い勝手が悪く感じたり、ああすればよかった…と後悔することにもなりかねません。もう一歩踏み込んで部屋の使い方をイメージすると、より自分が使いやすい部屋にすることができます。具体的に見ていきましょう。
リビングは使い方や用途が様々!柔軟に対応できるよう配置を考える
まずは、リビングからイメージしてみましょう。リビングは、まずどのようにくつろぎたいか、という点と、人からどのように見られたいか、という点によって、イメージは決定します。
リビングをホームシアターのようにしてくつろぎたいのであれば、ソファーは長時間座っていても疲れないものが良いですし、オットマンがあるとリラックスして楽しめます。照明も間接照明を多めにすると、映画館の雰囲気も味わえますね。来客時には、大型スクリーンで映像を映し出すとさらに場を盛り上げることができます。 また、ホームパーティーなどで来客の人数が多い場合は、多くの人が集まって座れるようにする必要があります。ダイニングとリビングを一体化して、普段は、脚のない低いソファーにローテーブルを置き、和風のダイニングとして利用、来客時にはそのテーブルの周りを囲むように座椅子や座布団などのクッションを置いて、一つのテーブルを大勢で囲めるようにすると、グループが分かれることなく一体感を感じられます。
人から見られる、という部分に関しては、リビングにガラス棚や飾り棚を置いて趣味のものを飾ったり、リビングをゴージャスにしたい方は、そこに宝飾品や高級食器などを置いて華やかなリビングを演出することもできます。棚の作りによっても印象は変わりますが、そこに飾られるものによっても部屋の雰囲気が大きく変わりますので、飾り棚を置きたいと考えている方は、そこに置くものから発想して、どんな飾り棚にするか、飾り棚が決まったら、その棚に合うソファーはどんなものか…と考えていくと、ちぐはぐな印象にはならず、まとまりのある部屋になります。
みなが過ごしやすい環境や配置を考慮しよう!
また、今はリビングで学習するとよいという話もありますので、デスクをリビングに置きたいという方もいらっしゃるでしょう。リビングに置くデスクですから、普通の学習机という感じではなく、リビングのほかの家具との統一感のあるデスクを選ぶとよいでしょう。また、パソコンをお使いの方は、パソコンのデスクについても、いつどんな時に使うことが多いのかをよく吟味して、リビングにあったほうが良いと判断されるようでしたら、リビングにあうパソコンデスクを選ぶ必要があります。デスクは幅があって存在感がありますし、リラックスした雰囲気のリビングとの統一感を取りにくいので、置き場所や置いた時の雰囲気などをよく考えてから購入するようにしまし ょう。最近はリビング用のデスクもありますので、そういったものの中から選ぶと部屋のイメージを崩さず設置できます。
リビングにデスクを置かなくても、ダイニングテーブルがその代わりになるのでしたら、家具は増やさずに、ダイニングテーブルを大きいものにする、というのも一つの方法です。大きいテーブルなら、ワークスペースとしても使えそうです。ダイニングテーブル選びの参考にしてください。
どのようなリビングを実現させたいか具体的にイメージする!
購入したい家具の具体的なイメージがないと、家具店で家具を見ているうちに目移りしてしまって、迷って決められなかったり、見た目の良さとサイズ感で選んでしまったりしてしまいがちです。具体的に自分がリビングやダイニングで実現させたいことをイメージすることで、どんな家具を買えばいいのかがはっきりとします。家族がいる方は、家族でそれぞれが実現させたいことを話し合い、何を優先するかを決めておきましょう。それらのイメージをもとに、家具店に行って商品を探せば大きく迷うことなく、しっくりくる家具が選べます。事前の準備がとても大切です。