意外と悩むコーディネートのテーマやスタイルの決め方
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回数こそ多くなくとも、部屋のインテリアコーディネートを検討する機会を経験したことがあると思います。まっさらな状態から、吟味した家具をどのように配置し、どのような空間に仕上げるかを想像するだけでテンションが上がりますよね。
一方で、実際にどのようにコーディネートを進めて行けばいいの? と、多くの方が悩んでしまうのも事実…。デザインや空間レイアウトの知識や経験がある方なら、迷わず進められるかもしれませんが、インテリアコーディネートにおいては、部屋の広さはもちろん、部屋の形状から床や壁紙など、さまざまな構成要素が部屋ごとに異なるため、コーディネートにおける絶対的な正解はない と言えるかもしれません。
つまり、どのようなコーディネートをしても自由ですし、個性を活かしたインテリアを生み出してもいいのです。とはいえ自己流では家具の統一感が欠けてしまったり、落ち着かない部屋になってしまったりと、第三者が見た時に違和感を覚えてしまう傾向にあります。
そこで今回は、インテリアコーディネートを行なううえでの基本となるコンセプトの決め方や、実際の家具の配置などの進め方にスポットを当て、まずは何を決め、次にどうすればいいの? という疑問を解消していきます。
部屋のテーマやスタイル、レイアウトや配色などを段階的に決めていくときに、あくまで自分がどのような空間に仕上げたいか? が重要となりますので、その点だけはブレないようにしっかりとイメージしておくようにしましょう。
コーディネートの基本はスタイル・テイスト決めから
インテリアコーディネートを始める前に、どのような部屋に仕上げたいか? テーマを決める必要があります。
・家族みんながくつろげる温かさを感じる部屋がいい
・都会的で生活感が出にくい部屋にしたい
最初はこのような漠然としたイメージでも構いません。インテリアのコーディネートには一般的に知られるスタイルとテイストがあるので、その中で自分のイメージに重なる・近いものを探っていくのがいいでしょう。以下でいくつかご紹介します。
ナチュラルスタイル
木材やファブリックなどの生地を使った家具やカーテン・照明など(エレメント)を配置するインテリアコーディネート。ナチュラルスタイルでは下記のようなテイストに分類されます。
・ナチュラルモダンテイスト
・ナチュラルエレガントテイスト
・北欧ナチュラルテイスト など
カジュアルスタイル
比較的リーズナブルな家具を中心に実用性を兼ね備えたコーディネートで、一人暮らしの方の部屋や子供部屋などに多く見られるスタイルです。特に家具にこだわらないシンプルテイストや、カラフルでポップな部屋などはこのカジュアルスタイルになります。
・カジュアルシンプルテイスト
・カジュアルモダンテイスト
・カジュアルクラシックテイスト など
クラシックスタイル
王侯貴族が使用するようなヨーロピアンテイストただようスタイルで、随所に装飾を施し、凝ったデザイン生地が使われたファブリックソファなど、パッと見で豪華さが伝わるコーディネートです。代表的なテイストは下記のとおりです。
・トラディショナルテイスト
・エレガンステイスト
・モダンクラシックテイスト など
モダンスタイル
近年流行りの現代的な生活をイメージしたインテリアテーマです。開放的な空間に直線的なフォルムの家具を中心にレイアウトし、全体的な色味やトーンを抑え、生活感が色濃く出ないようにしているのが特徴。モダンスタイルは下記のようなテイストに分類できます。
・ナチュラルモダンテイスト
・シンプルモダンテイスト
・ラグジュアリーモダンテイスト など
アジアンスタイル
日本古来の和室を感じさせる和テイストや、南国の高級リゾートを想起させる民芸調家具のコーディネートなど、アジア特有の雰囲気を演出したスタイルで、部屋全体の暖かみや非日常的な空間を演出します。
・和風テイスト
・アジアンレトロテイスト
・バリ風リゾートテイスト など
ほかにも欧米の田園や農場などをイメージさせるカントリー、男らしさや無骨さが魅力的なインダストリアル、都会的なアーバン、近年人気が高まっているラスティックスタイルなど、さまざまなテーマがあります。スタイルやテイストの名称に明確な定義はありませんが、これらを参考に
・どのようなスタイルを採用するか?
・どのようなコンセプトに沿ってコーディネートを進めるか?
お部屋のレイアウトなどを考慮しながら、家具などのエレメントを揃えていくと、初めての方でも比較的スムーズに進められるでしょう。
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実用性や過ごし方、そして予算の考慮もお忘れなく
インテリアコーディネートを考えている方の多くは、恐らくどこかのショールームやメディアなどで、お気に入りのスタイルの目星をつけられているのではないかと思いますが、実際に自身で家具を揃えて、お部屋に配置するには部屋での過ごし方も考慮しておく必要があります。
部屋にいる時間が長く、食事のほか色々な作業を行なったり、人の行き来が多いなど、実際の生活をイメージして、実用性も兼ね備えたコーディネートを心掛けましょう。仮に思い描いたとおりの部屋に仕上がったとしても、使い勝手が悪くては本末転倒ですし、ストレスに感じられてしまうでしょう。
家族や同居人がいる場合は、それぞれの意見も取り入れるようにしましょう。例えば照明などは、コーディネートを意識しすぎたばかりに明るさが不足したり、逆に冷たさを感じてしまったりと、感じ方が大きく異なる部分が往々にあります。生活を共にする人みんながリラックスできる空間作りを目指すことも、インテリアコーディネートではとても重要なことです。
スタイルが決まれば、ある程度揃える家具の選択肢も決まってきます。初めのうちはあれこれ一気に買い揃えるのではなく部屋全体の調和を意識しながら増やすようにしましょう。
新たに購入した家具などは、徐々に部屋に馴染んでいくもので、時間と共に目新しさこそ失われますが、インテリアにおける存在感が引き立ってきます。部屋のテーマに馴染むか馴染まないかは、ある程度時間を掛ける必要がありますので、馴染んだ状態で物足りなさを感じたときに、またコーディネートを考えれば良いのです。
予算の兼ね合いもありますので、「これいらなかったな…」と後悔する事態にならないよう、スタイルが決まったら「ダイニングテーブルは●●円まで」「ソファは●●円まで」…というようにシミュレーションしておくのも効果的です。セールやイベントを活用して出費を抑え、予算に余裕ができたら追加アイテムを検討したりと、選択肢の幅が広がるようになります。
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