一度は体験したいプリンセス気分を味わえる天蓋カーテン
皆さんは天蓋(てんがい)カーテンってご存知でしょうか?
上の写真のようにベッドを取り囲むカーテンの総称で、色々な形状がありますが基本的にはベッドまわりを取り囲むレースのカーテンがそれに当たります。
外国が舞台の映画や物語のなかで目にしたことがある人も多いのではないかと思いますが、この天蓋カーテンがよく使用されていたのは主に中世ヨーロッパで、ベッドルームという定義がなかった時代に寝姿を人に見られないようにするためにしたのが始まりと言われています。その後は、ホコリやチリを防ぐためにベッド上部にも蓋が設けられる形状に変化していったそうです。
日本にも似たような形の「蚊帳」がありますが、現代における天蓋カーテンは、ベッドまわりをホコリやチリから守るほか、虫除け、遮光など様々な機能を持ち、見た目にも相当なインパクトがあります。
今回は、この天蓋カーテンを使った寝室のトータルコーディネートにフォーカスし、天蓋カーテンのインパクトに負けないベッドルームの作り方についてご紹介していきます。
天蓋カーテンと聞くと、プリンセスのような高貴な身分の女性の寝室に用いられるイメージで、女性なら誰しも一度は体験してみたいアイテムのひとつではないでしょうか。一方、バリなど南国の高級リゾートホテルでは、
天蓋カーテンを用いたコーディネートが必須
で、必ずしも女性のベッドルーム専用のアイテムという訳でもありません。そんな天蓋カーテンの魅力と機能、コーディネートについて、具体的に見ていきましょう。
気分だけじゃない!虫よけや遮光、ホコリの飛散防止にも
天蓋カーテンといえば、
レースのカーテンに包まれてゴージャスな気分で眠りたい
だいぶ主観的なイメージかもしれませんが、高級リゾートホテルのような豪華さを演出する効果もあります。実用面ではホコリやチリ防止、遮光、虫除けなどの役割のほか、寝室を書斎と併用している場合には、
布団から出る綿ホコリの飛散防止
にも役立ちます。
ベッドと同じ部屋にある机やチェストなどは、掃除をしてもすぐにホコリっぽくなる傾向にありますが、特に綿を多く使っている布団は、細かなホコリを多く発してしまいますので、そんな面倒なホコリの飛散を抑えてくれるアイテムでもあるのです。
ただし、現代社会においては遮光にせよ、虫除けにせよ、天蓋カーテンを用いるほどではないのも実情。機能性を重視するよりかは、ベッドまわりのコーディネートアイテムとして活用する方が用途としては自然かもしれません。
天蓋カーテンを使ったベッド周りのコーディネートとしては、
・清楚感やゴージャス感を出す
・フェミニンな雰囲気を演出する
・クラシックスタイルの寝室
・南国の高級リゾート感を出す ほか
といった具合に、それぞれの用途に応じたコーディネートの種類があります。
プリンセス気分を味わうという観点では、冒頭でもお伝えしたような高貴な身分の女性の寝室をイメージしたコーディネートもできますし、西洋風なクラシカルな寝室のコーディネートという演出も可能です。
また、アジアンテイストのコーディネートでも天蓋カーテンは必須アイテムといっても過言ではありませんので、それぞれの目的やスタイルに応じたコーディネートの種類を詳しく見ていきましょう。
▼関連記事
まるで高級リゾートホテルのようなアジアンテイストのインテリア例
ホワイトとパステル基調の配色で清楚にクラシカル感を演出
中世貴族のお姫様のような可愛らしい寝室コーデ
天蓋カーテンを用いた代表的なコーディネートのひとつでもある「プリンセスのような寝室コーデ」については、基本的に清楚感や高級感を前面に出した
白いレースのカーテンが重要アイテム
となります。
寝室全体的に白や薄いパステル系の色を基調としたアイテムで統一すると、そのイメージに近づく傾向にあります。また、ベッドやサイドテーブルのデザインなどにも配慮し、猫脚などの装飾が施されたクラシカルなデザインのアイテムを配置すると、まさに中世貴族のベッドルームのような雰囲気が演出できます。
▼関連記事
欧米スタイルなクラシックインテリアの魅力と家具の選び方
天蓋カーテンの種類においては、ベッドの四隅に支柱を立てて、ベッドそのものを取り囲むタイプがベストですが、スペースが確保できない場合や圧迫感が気になる場合は、半円型の壁取り付けタイプもおすすめです。
南国の高級リゾートホテルのような寝室コーデ
南国の高級リゾートホテルなどのベッドルームに多くみられる天蓋カーテン(天蓋ベッド)も、リゾートならではの心の底からリラックスできるというムードや雰囲気、そして見た目のイメージとして
いかにラグジュアリー感を打ち出せるか
がポイントとなります。
寝室全体として、アジアンテイストの家具で揃える、暖かみのある白熱系の間接照明を用いるのが基本となりますが、天蓋カーテンにおいては上記のようなクラシカルな雰囲気作りではなく、リゾート感を演出する必要があります。
天蓋カーテンにおいては、スペース的に余裕があれば四柱式タイプを用いたいところですが、天井に支柱を渡して1点で吊るタイプのものでもOK!あまり重厚感を出しすぎると、暑苦しさを感じでしまいますので、南国リゾートならではの過ごしやすさを演出することも忘れないようにしましょう!
いかがでしたでしょうか?
天蓋カーテンは、プリンセス気分を味わうためだけのものではなく、寝室全体のコーディネート次第では、クラシックスタイルやアジアンテイストといったコーディネートに仕上げることもできるのです。
ぜひ、コーディネートアイテムとして活用してみてはいかがでしょうか?
▼関連記事
アジア調のサイドテーブルでバリ風リゾートインテリアを演出