floorbed フロアベッドの特性を活かした寝室コーディネート

フロアベッドの特性を活かした寝室コーディネート

インテリアショップの中でもフロアベッドを専門に取り扱うショップが出てくるなど、最近人気のフロアベッド。デザインはもちろんのこと色々な特性があるのですが、名前を耳にしたことがあっても「フロアベッドって一体なんだろう?」と思っている方も多いのではないでしょうか。

実はフロアベッドには、普通のベッドにはない特性があります。それを知らずに、デザインだけで高さの低いベッドを選んでしまっては損というもの。そこで今回はフロアベッドならではの、寝室コーディネートをご提案します。

人気のあるシンプルモダン、ラグジュアリーモダンはもちろん、和モダンのお部屋にもうってつけのフロアベッドでステキな寝室を作りましょう。

 

フロアベッドの特性とは?

まずは、フロアベッドの特性を知っておきましょう。

フロアベッドは普通のベッドより低いため、高さの低いタイプであるローベッドとは見た目がほとんど変わらない場合もあるため、その違いについて理解されていないことが多いようです。実のところ、フロアベッドは高さが低いだけではなく、ローベッドとは全く違う特性を持っています。

このことは別記事「▼フロアベッドとローベッドの違いとメリット・デメリット」でも詳しくご説明していますが、ローベッドはその名の通りロー(低い)ベッド。特徴は高さが低いことで、普通のベッドとの機能的な違いはありません。そのためベッドの高さもまちまちです。

普通のベッドの高さは腰掛けたときに足の裏がつかない高さだったりと、意外と高さがあるもの。部屋の中にあると圧迫感を与えがちですが、ロータイプのベッドなら床の延長線上にベッドのラインが出てくるので、同じ面積でもすっきりとして部屋を広く見せます。

一方、フロアベッドは床(フロア)に直接フレームがあり、通気性のためのスノコを乗せ、マットレスが置かれています。普通ベッドはマットレスを支えるための強度のある台が必要になりますが、床(フロア)がその役目をしてくれているため、マットレスを囲うフレームとベッドボードの他はシンプル。このため、ベッド本体の価格を抑えることができるのです。

また、フロアベッドはローベッドと比べるとさらに低いため、フロア(床)との一体感があります。言うなれば、一段高いフロア(床)でしょうか。このことから寝室でくつろぐ時は、ベッドに腰かけることにはならず、あぐらをかいて座ったり、寝転がったりするのではないでしょうか。

 

シンプルでオシャレなフロアベッドの特性を活かした寝室コーデ

フロアベッドの特性を活かした寝室コーディネート2

フロアベッドの特性を活かすと、普通のベッドの大げさな存在感ではなく、シンプルでスタイリッシュな寝室を作ることができます。

・低いためフロア(床)との一体感がある
・圧迫感があまりない
・マットレスを直に置くより通気性の面で安心
・シンプルな構造のため普通のベッドよりも価格が抑えられている

などに加えて、ベッド全体を低く、薄く感じるその形状から、

・スペースの限られた寝室でも広く見せ、リラックスできる空間に
・空間の余裕が寝室のラグジュアリーな雰囲気をさらに高める

といった特性があります。

ここでひとつポイントがあります。

フロアベッドを置くとき、カーテンやスクリーンは、腰高窓であっても天井から床までの丈の長いものを採用してみてください。フロアベッドは普通のベッドよりも低いために腰高窓と床のスペースが空いてしまうのですが、この方法ならその悩みを解決できます。フロアベッドのスタイリッシュ感を最大限に活かせ、インテリア全体に見栄えを与えるでしょう。そのようなカーテンやスクリーンは、断熱材の役目もしてくれますので寝室におすすめです。

フロアベッドならワンサイズ上が狙える

寝室にフロアベッドを置くなら、検討していただきたいのがサイズ感。過去記事「▼おおらかでまとめ役の C タイプはロータイプベッド!」でもお伝えしているのですが、ロータイプのベッドは多少大きめでも圧迫感がないので、ワンサイズアップしても「ベッドを置いた!」という印象になりにくいのです。フロアベッドはローベッドに比べて安価なので、憧れのダブルサイズやクィーンサイズも手が届くかもしれませんよ。

フロアベッドの木材にこだわった上質な寝室のコーデ

上記で紹介したように、フロアベッドはベッドの構造が極めてシンプルなため、価格が抑えられています。そのため、フレームやベッドボードの素材には高価な木材にこだわり、美しい木目のものはどうでしょう。床との一体感を活かしたシンプルなインテリアの中で、上質な木材の美しさがいっそう映えます。

シンプルなインテリアに仰々しくないフロアベッドを活用

また、ベッドボードのない、ベッドとしての存在感をほとんど感じさせないフロアベッドは、シンプルなインテリアに向いてます。床の上に直接マットレスを敷くと、寝ている間にかいた汗などの湿気が問題となりますが、フロアベッドの場合はスノコのおかげでその心配はありません。マットレスの側面をベッドフレームが囲んでいるため、インテリアの程よいアクセントにもなります。

タンスを置いた和モダンや和室とも好相性

フロアベッドは床に座ることが前提の生活スタイルにしっくりくるので、低い目線に置く家具との相性もよく、茶タンスや、桐の和タンスなどを置いた和室や和モダンなどの寝室にもおすすめです。ベッドフレームの色をタンスの色とコーディネートするとよりいっそうオシャレなインテリアに。

フロアベッドの特性を活かして、ステキな寝室をコーディネートしてみてくださいね!

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