意外と難しく選ぶ余地が少ない寝室レイアウト
広々とした大きなベッドに一人で大の字で寝てみたい!
高級ホテルのような大きなベッドには誰しも憧れると思いますが、それに見合った部屋の広さがないというのも現実。もちろん、大きなお住まいであれば何ら問題ありませんし、近年の新築マンションなどはそうしたニーズを盛り込んだ広々とした寝室や間取りになっていますが、都心の一戸建てともなると土地の形状にも左右されますので、それほど大きな寝室が確保できないのではないかと思います。
実際に寝室の広さってどの程度必要なの?
という質問においては明確な回答を得るのが難しいのですが、おおむね平均すると
夫婦二人で6畳~8畳
という声が多いようです。
とは言え、6畳の部屋にダブルのベッドを置いてしまうと、それだけで部屋のスペースのほとんどを占めてしまいますし、クイーンサイズとなると生活動線の確保すら難しくなりそう・・・
当然、部屋のドアや窓などの開口部やコンセントの位置なども考慮しないと機能性すら失ってしまいますので、それらを考慮してレイアウトを考えると実は、
レイアウトパターンの選択肢はほどんとない
というお住まいも多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな寝室レイアウトにお悩みの方にオススメしたいユニークなベッド配置と置き方レイアウトをご紹介いたします。もちろん、部屋の形状次第といった部分もありますので、部屋の広さが同じと言えど真似できるとは限りませんが、配置パターンの参考にはなるかと思いますので、これらを参考にぜひ寝室の模様替えにチャレンジしてみましょう。
寝室レイアウトで押さえるべき留意点とポイント
まずはじめに、寝室のレイアウトについては窓やドアから離れたところにベッドを配置するのが一般的です。ドアの近くでは、他の人が廊下を歩く足音が伝わりやすくなりますし、窓やベランダなどは頻繁に開け閉めを行う部分ではありますので、ベッドで塞いでしまうのはあまり良いことではありません。
また、コンセントの位置やクローゼットなども配置レイアウトの障害となります。まずは、定番的な寝室レイアウトを見てみましょう
※上記画像は一般的なマンションタイプの広さの例です。
上記のような6畳の部屋の広さでは、窓やベランダ、クローゼットの位置などにも影響されますが、開口部のない壁際にベッドを配置するか、部屋の中央に配置するか程度の選択肢しかありません。セミダブルやダブルサイズのベッドの配置ともなるとなおさら選択肢がなくなってしまいます。
ただし、シングルベッドの場合はある程度自由に配置することができますので、仮に夫婦2人の場合はセミダブルやダブルベッドを1台配置するより、
シングルやセミシングルを2台並べる
という方法もあることを考慮しておくと良いでしょう。
もちろん、2台購入するというコスト的なデメリットはありますが、それと引き換えに配置レイアウトの選択肢が増えるというメリットがあります。また、2台とも同じサイズである必要はなく、シングルとセミシングルの組み合わせといったような
異なるサイズのベッド配置する
という方法もアリなのです。
上図の場合、部屋の壁3面に開口部がありますので、開口部を塞がないようなレイアウトは難しい部分もありますが、2台のベッドを並べても離しても良し、部屋の形状によっては、L字で配置したり、互いの足が向き合うようなベッドの配置も珍しい訳ではない点は覚えておくと良いでしょう。
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生活動線を最大限じゃましないレイアウトを心掛ける
一言で寝室といっても、窓やベランダ、クローゼットなども含めて考えると多彩なレイアウトがありますので、なかなか難しい問題ではありますが、
ベッドの頭の部分を壁側につける
ことから始めてみます。
ベッドの頭部分を壁につけることで、アートパネルなどのコーディネートも楽しめるようになりますし、開口部からの直射日光を受ける可能性も低くなります。ベッドはどうしても壁側に寄せて配置する傾向にありますが、横長の部屋であれば寝室の中央に縦向きにベッドを配置、縦長の部屋であれば寝室のの中央に横向きに配置してみましょう。
机やタンスなど、その他の家具がある場合は一旦それらを排除してレイアウトを考えてみます。
ここでのポイントは、
開口部への動線をしっかり確保しておくこと
です。
例えば、ベッドの際を常に通らなければベランダへ行けないという状況になると、ベッドのフレームに脛や膝を頻繁にぶつけてしまったり、転びやすくなったりとお世辞にも良いレイアウトとは言えません。寝るだけの寝室と言えど、生活機能を犠牲にしないような配置を心がけましょう。
また、夫婦二人でシングルベッドを並列に配置している場合、2台のベッドの間に多少の隙間があったとしても、占有するスペースとしては基本的にダブルサイズのベッドを配置しているのと同様です。部屋の形状に応じたユニーク配置として、上記でご紹介したようなL字の配置であったり、まったく離して別々に配置するというレイアウトも良いでしょう。
ただし、「たまには一緒に寝る」ことも考慮したベッドサイズ選びを心掛けてくださいね!
寝室におけるベッドレイアウトに悩んだら、一度ベッド以外の家具を寝室から出して、ベッドを配置してから周りの家具を徐々に配置していくと、上手くまとまるケースが多いです。
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