高さが低く部屋に圧迫感を与えないフロアベッド。ゆったりしたサイズを選びたいところですが、買ってしまってから「思ったより大きくて失敗した!」ということにならないために、部屋の形状や大きさで最適なサイズを知っておきましょう。
ベッドのサイズをご存知ですか?
フロアベッドも含め、一般的に日本でよく流通しているベッドの縦のサイズは195センチのものがほとんど。
身長の高い人などにおすすめのロングタイプのベッドは、200センチ超えのものもあります。
一方、横幅はさまざまなサイズがあり、標準的なベッドサイズは下記の通りです。
シングル
97センチ × 195センチ
セミダブル
120センチ × 195センチ
ダブル
140センチ × 195センチ
クイーン
160センチ × 195センチ
キング
180センチ × 195センチ
ベッドサイズは使用する人数により必要な横幅は変わってきますが、使用人数だけではなく部屋の広さも考慮してからベッドサイズを選びましょう。
ちょっと想像がつきにくいかもしれませんが、仮に寝室の広さを15平米(約8畳)とすると、部屋の形状が
長方形、300センチ×500センチ
あるいは
正方形、400センチ×400センチ
であれば、キングサイズも入れられます。もっとも、ワンルームマンションやベッドのほかにも家具がある場合は、シングルやセミダブルサイズくらいにしておくのが無難。また、ベッドの置き方は、ベッドを壁際に寄せるならシーツを変えたりのために10センチくらいのスペースを開け、導線のために家具とベッドの間は60センチくらいは開けておきましょう。
▼参考記事
寝室の大きさやサイズに合わせた正しいベッドの選び方
部屋の形状から選ぶフロアベッドのサイズ感
フロアベッドはとにかく見た目がスタイリッシュ。低いために威圧感がなく広々とした印象になりますし、ワンサイズ上を狙いたくなります。ですが、床に占める面積はベッドと変わりません。
また、フロアベッドの構造上ベッド下には収納がなく、ベッドの面積分は完全なデッドスペースになってしまいます。そのため、他に充分な収納を確保できない場合は、結果的に片付かなくなってしまい、スタイリッシュなインテリアが台無しに。もし収納に難がある場合は、適切なサイズのベッドを置き、壁面の収納を充実させ、きれいな部屋を保てるようにしたほうが満足度が高くなりますよ。
部屋の間取りでフロアベッドを
縦長の部屋の場合
部屋の奥を埋めるようにフロアベッドを置くことで、スペースを無駄にせず使うことができます。
その場合、ヘッドボードのないタイプにすることで、すっきりした印象を出すことができます。ワンルームマンションなどで、ベッドの上でくつろぐ時間が多くなる方なら、ベッドボードなしのデザインでもクッションなどを置けばくつろぎやすくなります。
横長や正方形の部屋の場合
縦長の部屋同様に部屋の奥に配置するか、壁の中央に配置するかを選べます。導線が確保できるようなら、ベッドを中央に置くスタイルもおすすめ。収納が充実しているなら、中央配置でセミダブルやダブルなどの大きなタイプも可能です。また、ヘッドボード付きのフロアベッドなら、ヘッドボードの延長線上にハイタワーで薄型の収納家具を配置しても、すっきりまとまります。寝ているときのさほど威圧感もありませんので、ワイドサイズのフロアベッドを置くなら壁面を上手く使いましょう。
天井を上手に活かす、フロアベッドならではのアイデア
天井に低い部分があったり勾配のある部屋は、天井が低いために若干狭く感じますので、フロアベッドのサイズは抑え目にするとよいでしょう。
勾配天井や船底天井といった傾斜のある天井、あるいは下がり天井などの一段低い部分がある天井は、背の高い家具を置くときにちょっと悩ましいもの。そんな時は低い天井側にフロアベッドを置くことにより、普通の高さのベッドだと窮屈に感じてしまう天井が、かえって安心感をもたらしてくれるかもしれません。また、屋根裏部屋のように勾配が床まで来るタイプの部屋でも、ベッドボードのないフロアベッドなら壁と床の間のデッドスペースができにくく、無駄になりません。天井が個性的な形状の部屋は、インテリア次第でとてもオシャレになりますよ。
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フロアベッドの特性を活かした寝室コーディネート
いかがでしたでしょうか。
中には「なんだ、これならもっと大きなサイズのフロアベッドを買えばよかった」という羨ましい方もいるかもしれません。
やはりベッドのサイズ感は実物を見たほうが分かりやすいので、ショールームに足を運んでみてはいかがでしょうか。
インテリアのイベントなら、さまざまなメーカーのものを一度に見ることができますので、大型家具と買う時はぜひ活用してみてくださいね。