recommended_electric_bed おすすめの電動ベッドメーカー4選!選び方のポイントについても解説

おすすめの電動ベッド

寝起きの動作や快適な姿勢をサポートする電動ベッド。近年では機能性はもちろん、デザイン性も高い製品が登場しています。

普通のベッドに比べて高価なぶん、購入時の失敗は避けたいもの。この記事では電動ベッドの選び方やおすすめのメーカーについて、詳しく解説します。

電動ベッドと介護用ベッドは何が違う?

電動ベッドとは、内部のモーターを電気で動かすことで、マットレスの形や床からの高さが変わるベッドです。

介護用ベッドも電気で動く仕組みなので電動ベッドといえますが、電動ベッドと介護用ベッドは使う目的が異なるため、寝心地や機能に違いがあります。

電動ベッドは、背もたれの位置や脚の高さを調節し、快適な姿勢を保ちます。本を読んだりテレビを観たり、介護以外の日常生活でも重宝します。

横になった状態から体を起こす機能がついているので、自力で起き上がるのが苦しくなった方をサポートします。将来的に体力が落ちることを想定して、早めに購入する方も増えているようです。

介護用ベッドは、実際にベッドに寝る人の心地よさに加え、介護する側の人の使いやすさにも焦点を当てています。介護者は、要介護者の体を支えたりご飯を食べさせたりと、低い姿勢をとる動作が多く、それが腰や肩を痛める原因になることもあります。

そのため介護用ベッドは、背や脚を起こすだけではなく、ベッドの高さを上下に動かせる機能が搭載されているものもあります。また、一般的なシングルベッドの横幅は約100cmですが、介護ベッドは、要介護者の体に近づけるよう、83cmや91cmなど狭く作られています。

電動ベッドは弾力性の高いスプリングマットレスを採用していることが多いのに対し、介護用ベッドは軽くて扱いやすいウレタン素材のマットレスが多く使われています。

なお、この記事では介護ベッドを電動ベッドのひとつと考えて紹介していきます。

電動ベッドのメリット

快適な姿勢を保てる

メリットのひとつは、背もたれやひざの角度を自由に調節できることです。読書や映画鑑賞、パソコン操作など、起きている間もベッドの上で過ごす時間が多い方に向いています。ベッドはもちろんソファとしても使えるため、限られたスペースを有効活用できるでしょう。

「腰が痛くて、朝起き上がるのが辛い」という方でも、リクライニング機能を活用すれば、体に負担をかけず楽に起き上がれます。脚を上げる機能は血流を促進し、脚のむくみ解消に役立ちます。

介護する側の負担を減らせる

介護中の動作の負担を軽減し、疲労を緩和します。要介護者が自分でベッドを操作できれば、介護する方は自由な時間が増え、ストレスを減らす効果も期待できます。

通気性に優れている

とくに要介護者はベッドの上で過ごす時間が長いため、清潔な状態を保つことが大切です。
電動ベッドは通常のベッドに比べ通気性が高く、湿気によるカビの発生を防ぎます。さらに床から高さがあるぶん、ベッド下にホコリが溜まりにくく、きれいな状態が長続きします。

電動ベッドのデメリット

価格が高い

多くの機能が搭載されているぶん、普通のベッドより高額なものが大半です。中には30万円以上するベッドもあり、買ってから後悔しないよう慎重に選ぶ必要があります。

横幅が狭いことで窮屈に感じる

介護用ベッドは普通のベッドより横幅が狭く、大柄な方や寝返りが多い方は窮屈に感じるかもしれません。

手足を伸ばしてゆったりと眠りたい方は、横幅が広いセミダブル以上の電動ベッドを検討しましょう。なお、セミダブル以上は非課税対象にならないので要注意です。

※非課税対象の電動ベッドとは

厚生労働省が定めた基準を満たす電動ベッドは、消費税の支払いが免除されます。使用者本人の動作を最低限補助するものが対象になり、横幅が100cm以上のベッドや、キャスターが取りつけられるベッドは対象外です。

失敗しない電動ベッドの選び方のポイント

失敗しない電動ベッドの選び方

動き方

電動ベッドは主に3つの機能があります。

背上げ(リクライニング)

背もたれの角度を変えられる機能。余計な力を掛けずに起き上がれ、自分に合った姿勢で読書や食事を楽しめます。

脚上げ

ベッドの脚部分を上げられる機能。背上げと同時に脚上げを行なうことで、体が脚側へずれることを防止します。長時間ベッドの上で同じ姿勢をとると血流が悪くなりますが、脚を高くすることでむくみにくくなります。

高さ調節

床板を昇降させてベッドの高さを変えられる機能。要介護者の足が床に届く高さに調節すれば、ベッドから安全に下りられます。

また、介護する方の身長に合わせることで、作業の負担を和らげることもできます。睡眠時の転落が心配な場合は、ベッドを低い位置に調節するといいでしょう。

モーター数の違い

搭載されているモーターの数によって、使える機能に制限があります。目的に合わせて適したモーター数のベッドを選びましょう。

1モーター

「背上げ」「背上げ+脚上げ」「高さ調節」のいずれか。背もたれと脚部分は連動してひとつの機能が使えます。個別には動かせません。あまり細かな調節はできないため、日常生活での使用がメインの方や、介護の度合いが低い場合は1モーターでも十分かもしれません。

2モーター

「背上げ+脚上げ」もしくは、「背上げ+高さ調節」の機能を搭載しています。連動と個別の作動に対応しています。1モーターと同様に細かな操作には非対応なものが多く、介護度があまり高くない方に向いています。

3モーター

「背上げ」「脚上げ」「高さ調節」をすべて搭載しています。連動と個別どちらにも対応しており、細かく位置調節できる製品が豊富です。中には左右の脚を個別に上げ下げできるものもあり、本格的に介護が必要な方におすすめです。

4モーター以上

基本的な機能である「背上げ」「脚上げ」「高さ調節」に加え、ヘッドアップや寝返り補助機能も付いています。

ヘッドアップは頭の位置を変えられる機能のことで、上を向いてリラックスしたいときに便利です。寝返り補助はベッドが左右に動くことで、寝返りのしやすさや血行促進に効果を発揮します。自力で体を動かせない方の介護に向いています。

折りたたみ可否

ベッドの上で過ごす時間が少ない場合は、折りたたみ式の電動ベッドもおすすめです。使わないときはコンパクトに折りたためるので、部屋のスペースを有効的に使えます。キャスターが付いているものが多く、少ない力で移動できるため、ベッド下の掃除がしやすいこともポイントです。

キャスターの摩擦で床に傷が付かないよう、カーペットを敷くなどの対策をしましょう。また、移動が容易な反面、ベッドがきしみやすい、衝撃に弱いといった弱点があります。

手すりやサイドレールの有無

使用者や介護者の利便性を高める、さまざまな機能が付加されているベッドがあります。

手すり

ベッドの側面に取りつけ、立ち上がるときや座るときに体がぐらつくことを防ぎます。

サイドレール

ベッドの側面に取りつける柵で、要介護者がベッドから転落するのを防止します。マットレスや布団をずり落ちにくくする役割も持っています。

キャスター

ベッドの脚は固定式かキャスターつきかを選べる製品が多く、キャスターつきは、ベッドの移動がスムーズです。

ベッド用のテーブル

ベッドの上で食事や読書、書きものをする場合は、テーブルが付いていると便利です。

見た目をすっきりさせたいなら、サイドレールや脚に取りつけるタイプがおすすめです。動かしやすさを優先したい場合は、ベッドを上から囲むように配置するキャスターつきのテーブルがよいでしょう。

サイズ

ベッドのサイズは使用目的や使用者の体格、シチュエーションに合わせて選びましょう。

介護目的&出費を抑えたいならシングルサイズ

介護ベッドで最も流通量が多いのは、1人分に適したシングルサイズです。横幅は約90cm、縦幅は約195cmが一般的で、大柄ではない方なら十分なサイズ感です。

横幅を100cm以下に抑えたベッドは、非課税対象なので経済的です。また、横幅が狭いと介護しやすいという特徴もあります。

100cm以下のサイズを複数用意しているメーカーもあり、お子さんや小柄な方なら横幅が約85cm、縦幅が約180cmのショートサイズが最適です。ワンルームなど広さにゆとりがない部屋にも収まりやすいでしょう。

また、身長が高い方は縦幅が200cm以上あるロングサイズを選べば、脚を伸ばしてくつろげます。

1人でゆったりと過ごしたいならセミダブルサイズ

シングルサイズは狭苦しいと感じる方には、セミダブルサイズもあります。横幅が約120cm、縦幅が約200cmあるので、手足を広げてリラックスできます。大柄な方でも余裕をもってくつろげるでしょう。

2人で使いたいならダブルサイズ

ラインナップは多くないものの、ダブルサイズを製造しているメーカーもあり、2人で並んでソファのように使えます。スペースに余裕があるなら、贅沢に1人用として使うのもおすすめです。

デザイン性

通常のベッドに比べてカラーやデザインの種類は少なめですが、最近は一見すると電動ベッドには見えない、スタイリッシュな製品が増えています。

「病院のベッドのような見た目は避けたい」と考えている方は、デザイン性の優れた電動ベッドを選択肢に入れましょう。ベッドフレームには木やレザーなどが使われており、素材ごとに以下のような特徴があります。

自然素材ならではの木目や節が、温もりのある雰囲気を演出します。どんな部屋にもなじみやすく、飽きを感じさせにくいところも魅力です。

オークやパイン材のように薄い色合いなら明るく優しい印象に、ウォールナット材のようなブラウン系なら、モダンなインテリアによく合います。

レザー

革張りのベッドフレームは高級感があり、落ち着いた大人の雰囲気を醸し出せます。濡れても水拭きすればきれいに落とせるので、長くきれいな状態が続くでしょう。

価格による違い

電動ベッドは、安価なものは10万円以内で購入できますが、30万円以上する高級品も販売されています。

高価なベッドはモーターを3つ以上搭載し、マットレスの体圧分散性を高めることで睡眠の質にもこだわっています。さらに、ヘッドボードに棚や照明、コンセントがついた利便性の高いベッドもあります。生活の快適さを向上させるために、高級な電動ベッドを選択するのもアリです。

電動ベッドにおすすめのマットレスとは?

おすすめのマットレス

マットレスの種類を大きく分けると、コイルタイプとノンコイルタイプがあります。マットレスはベッドフレームとセットで販売されていることが多く、サイズや厚みが合わないという失敗を防げます。

コイルタイプ

内部に弾力性のあるバネを使用したマットレス。適度な硬さで体を支え、ベッドからスムーズに立ち上がれます。ポケットコイルとボンネルコイルの2種類があります。

ポケットコイルは、バネが1つずつ袋に入った状態で敷き詰められており、体の動きに合わせて沈み込む仕様です。体圧分散性に優れ、理想的な寝姿勢を保ちます。睡眠時に腰や肩が痛くなりやすい方に最適です。ボンネルコイルよりバネの数が多く、横揺れしにくいという特徴もあります。

ボンネルコイルはバネ全体がつながっていて、体を面で支える構造です。ポケットコイルに比べて価格がリーズナブルな傾向にあります。

ノンコイルタイプ

内部にバネを使用せず、ウレタンやファイバーを採用したマットレスです。低反発と高反発タイプがあります。

低反発は柔らかな使い心地がお好みの方におすすめ。体型に合わせて優しくフィットします。その反面、体が深く沈み込むので寝返りが打ちにくく、起き上がるときに体重をかけにくいというデメリットがあります。

高反発はやや硬めの触り心地で、低反発とは逆に体が沈み込みにくいマットレスです。適度な弾力で体を支え、自然な寝姿勢を導きます。

おすすめの電動ベッド(介護用ベッド)メーカー4選!

パラマウントベッド

医療介護用ベッド分野で国内トップシェアを誇るパラマウントベッド。

「楽匠プラスシリーズ」のベッドは、背中だけではなく骨盤から起こすリクライニング機能を搭載しており、安定した姿勢で食事や読書を楽しめます。

高さ調節機能には、垂直昇降方式を採用。前後に揺れず滑らかに動くため、ストレスがかかりにくいでしょう。リモコンのパネルは大きな文字で見やすく、シンプルな作りで直感的な操作が可能です。

パラマウントベッドの公式サイト

フランスベッド

フランスベッドが手掛ける電動ベッドは、安全面を考慮して全てのシリーズにフリーホイール構造を採用しています。フレームとモーターが連結しておらず、フレームの裏に物が挟まったときは自動で止まります。

「エゼックス」や「グランマックスプレミアム」などの高級シリーズには、ヒューマンラインシステムを搭載。腰部分の分割数が多く、背や脚を上げ下げしたときに不自然な体勢になることを防ぎます。「ボステッソ」ではダブルサイズを展開しており、ゆったり過ごしたい方にぴったりです。

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家具インテリア業界 Leader’s voice| track 01 フランスベッド
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アイリスオーヤマ

アイリスオーヤマは折りたたみ式の電動ベッドを中心に、リーズナブルな価格設定がポイントです。

「電動折りたたみコイルリクライニングベッド」は、14段階のリクライニング機能を搭載していることに加え、高密度なボンネルコイルマットレスで体圧分散性も抜群。折りたたむと横幅は約38cmの薄さになる、省スペース設計です。

アイリスオーヤマの公式サイト

テンピュール

テンピュールの電動ベッドの中でとくに注目なのが、「Zero-G(セロジー)」です。絶妙な角度で、無重力状態のような心地いい感覚を得られます。

ポジションメモリー機能によって好みの角度を登録できるため、何度も調節する手間が省けます。スリムな形状で圧迫感が無いことも魅力。介護用に限らずリラックスタイムにおすすめです。

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電動ベッドをバーゲン価格で購入するならアウトレットイベントがおすすめ!

電動ベッドは、機能の豊富さやマットレスの寝心地にこだわるほど、お値段も上がってきます。とくに介護用として使うなら、機能面は妥協したくないという方も多いでしょう。

なるべく高品質な電動ベッドをお手頃価格で手に入れたいなら、アウトレットイベントの参加がおすすめです。

アウトレットイベントを利用すれば、上記で紹介したフランスベッドやテンピュールなどの製品を、お値引き価格で購入できます。さまざまなブランドの電動ベッドを比較できるので、より自分好みの製品が見つかりやすいでしょう。

アウトレットイベントの申込みは、イベント情報サイト「Seiloo(セイルー)」がお得です。購入製品の送料や組立が無料になるなど、通常の参加では受けられない特典が用意されています。生活の質が上げられるよう、満足のいく電動ベッドを手に入れてくださいね。

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監修者情報

家具インテリア・寝具のWEBサイト「Seiloo」「SHOPNAVI」「MyGallery」などを運営する株式会社ヘヤゴトの編集長。家具のプロとして、皆様の生活に役立つ情報を発信しております。

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