天蓋ベッドはメルヘンチックという考えはもう古い?!
天蓋(てんがい)ベッドとはあまり聞き馴染みのない言葉かもしれませんが、元々西洋の上流貴族の間では、寝室という概念がなっかったことから、その寝室スペースの間仕切りとしてカーテンを天上から吊り下げたことが起源としてあったようです。特に女性の就寝スペースにおいてはプライバシー的な観点や虫よけという機能面から、近年でも採用している国や文化は多く、特に小さいお子様がいるご家庭では、この天蓋ベッドを使用している傾向があるようです。特に女子の憧れ的なベッドでもある天蓋ベッドですが、貴族やプリンセス的なイメージが先行していることから、なかなか現代の寝室で取り入れることが少なくなりましたが、最近では和スタイルにアレンジされたモダンな天蓋ベッドも展開されております。このページでは、これまでの貴族やプリンセスというイメージを払拭すべく、和モダンデザインの天蓋ベッドコーディネートについてご紹介いたします。
和モダンやアジアンテイストに仕上げられた天蓋ベッドコーデ
天蓋ベッドというと、様々なスタイルで当てはめることができるコーディネートアイテムで、例えばクラシックスタイルでも、エレガンススタイルでも違和感なくマッチし、さらにはアメリカンコーディネートのジャンルでは、カントリースタイルでも採用されています。それだけ、天蓋ベッドが世界的に用いられているという証左なのかもしれませんが、日本の場合は古くからの知恵として蚊帳が用いられていたこともあり、虫よけという観点で天蓋ベッドが用いられることはほとんどありませんでした。もちろん、古くはベッドで寝るという文化がなかったことも背景にありますが、近年ではこの天蓋ベッドが多く見直されつつあり、メルヘンチックなイメージから近代的なモダンスタイルにアレンジされたコーディネートも多くみられるようになりました。
掲載写真のコーディネートも和モダンスタイルでコーデされた天蓋ベッドとその周辺家具の組み合わせ例となりますが、天蓋ベッドならではの貴族やプリンセス的なイメージはまったく感じられず、和テイストのオシャレな空間に仕上がっています。掲載写真の例では、大胆に壁紙に赤を採用したりしていますので、寝室コーディネートというよりかは、寝室という区切りがない場合のコーディネート例に当てはまるかもしれませんが、和のテイストを橋梁するもよし、オリエンタルを感じさせるインテリアグッズを配置することで、バリの高級スパなどをイメージさせるアジアンテイストのコーディネートに仕上げることも可能です。
実際にカーテンを下ろした状態でコーディネートを考える
お部屋の間取り上、どうしても寝室スペースが取れない場合には、家具で仕切りを作ったり、パーテーションやスクリーンで寝室スペースを区切るテクニックについては、過去記事和テイストの高級パーテーションコーデでもご紹介いたしましたが、天蓋ベッドのコーディネートについても同様、仕切られた状態でお部屋全体に受ける印象を把握し、そのうえでトータル的なインテリアコーディネートを検討する必要があります。天蓋ベッドの多くは、就寝時にカーテンを下ろすため、カーテンを下ろした状態のベッドを見る機会が少ないのが実情。時にはベッドに入らずともカーテンを下ろして、お部屋全体を見まわしてみて雰囲気を掴むようにすることも重要です。
和モダンやアジアンテイストのコーディネートで統一する場合、やはり深めなブラウン系のチェアやテーブルとのマッチングが良いため、ベッドフレームそのもののカラーについても十分に検討する必要があります。カーテンを下ろした状態ですと、白いレースのカーテンであれば、お部屋全体的に白が強調された空間となりますので、差し色として掲載写真のような赤や温かみのあるカラーが入ることで、そのテイストはより一層洗練された状態となります。和モダンやアジアンテイストというスタイルは、必ずしも低い家具でまとめなければならないということではありませんが、天蓋ベッド自体が天井近くまでカーテンの支柱が伸びることとなりますので、くれぐれも圧迫感がでないような工夫をする必要がある点だけは念頭に置いておくと良いでしょう。
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※掲載の商品は既に販売終了となっております。
あくまでインテリアコーディネートの参考としてご参照ください。