今お使いの枕はどのような基準で選びましたか?
寝心地がよく、スッキリと目覚めているなら問題はありませんが、もしかするとこのような症状にお困りではありませんか?
- 寝起きは体がこわばっている
- どんな枕でもしっくりこない
- お店では良いと感じたのに、自宅だと違和感がある
ひとつでも当てはまった方は、枕の選び方が間違っているのかもしれません。
今回は正しい枕を選ぶための7つのポイントと、メンテナンス方法を解説します。さらにおすすめの枕10点も詳しくご紹介しますので、枕選びの参考にしてください。
今まで眠りに悩みを抱えてきた方も、この記事を読んで正しい枕を選べば、心地よい睡眠を手に入れることができるはずです。
正しい枕の選びのポイント
枕を購入しようといざお店に入っても、ずらっと並んだ枕の中かからどれを選ぶか決めるのは難しいですよね。とりあえず触ってみて、感触が気に入ったものを選ぶという方も多いのではないでしょうか。
正しい枕選びのためにチェックしたいポイントをまとめました。
枕の素材や硬さは好みのもので問題ありませんが、枕の大きさや高さなどは体格に合ったものを選ぶ必要があります。
具体的には次のポイントをチェックしてください。
- 高さ
- サイズ
- 素材
- 目的で選ぶ形状
- 硬さ
- 耐久性
- 通気性
首・肩こりの予防に重要な高さとは
過去記事「枕の高さと安眠の関係性は?高さ調整機能付き枕に注目!」でもご紹介しているように、枕が高すぎると首筋にすき間ができてしまいます。
首筋にすき間ができるとあごが下がりすぎて首に負担をかけます。さらにいびきの原因にもつながり、快適な睡眠を妨げてしまいます。
反対に、低すぎる枕を使っているとあごが上がりすぎて、口呼吸になりがちです。
枕の理想の高さは、仰向けの状態で頭を乗せ、目線がやや斜め下になるくらいです。
枕そのものの高さを見れば良いだけでなく、敷布団やマットレスの硬さによっても自分に合う枕の高さは変わってきます。
そこまで自分で確かめることは難しいですよね。
そんなときに頼れるのがオーダーメイド枕のショップです。首や肩の計測や、眠りに関する悩みや疑問を枕のプロに相談することで、自分に本当に合った枕が作れます。
体の大きさや使用する寝具に合わせたサイズ
枕のサイズは一般的に次のようなものがあります。
- 29×40cm:お子さん向けのジュニアサイズ
- 35×50cm:小柄な方におすすめのサイズ
- 43×63cm:標準的なサイズ
- 50×70cm:標準的なサイズよりひと回り大きく、ホテルなどでよく使われているサイズ
- 43×120cm:ダブル向け(2人用)
「小柄の方向け」「お子さん向け」とご紹介しましたが、枕のサイズは身体の大きさだけで決めれば良いものではありません。寝返りが多い方は、小柄でも枕は大きめのサイズがいい、というように寝返りの頻度も考えて決める必要があるのです。
詳しくは過去記事「ベッドの大きさで合わせる枕サイズとサイズの種類について」をご覧ください。
リラックスできる素材
枕の快適さは素材によっても変わってきます。そば殻、羽毛、低反発の素材など、選択肢がありすぎて迷ってしまいますよね。
人によって好みも色々なので、「どの素材が一番」ということはありません。羽毛のふわふわとした感触が好きな方もいれば、そば殻のシャリシャリ感がいいという方もいるでしょう。
枕に使われる素材の特徴は、過去記事「羽毛・ウレタン・そば殻?枕の素材の違いと特徴」で詳しくご紹介していますので、枕を選ぶ際の参考にしてください。
使ったことのない素材でも、意外とリラックスできるものがあるかもしれません。実際に試してみて、ご自分にぴったりのものを探してみてください。
枕に求める条件で選ぶ
枕に求める条件について考えたことはありますか?
漠然とデザインや価格、触り心地で枕を選んできた方が多いのではないでしょうか。
枕を使う目的は、眠っているときに体に負担がかかりにくい姿勢をとることです。近年はその目的にプラスして、さまざまな機能を持つ枕も登場しています。人それぞれ違う眠りの悩みが、枕によって解決できるかもしれません。
例えば、抱き枕は、妊娠中など横向きにしか眠れないときに役立ちます。いびきに悩む方には、いびき対策専用の枕もあります。スマホの画面を長時間見ることで引き起こされる、ストレートネックを改善・予防するための枕も販売されています。
ストレートネック対策の枕について、過去記事「スマホ首?ストレートネック用など機能性枕あれこれ」で詳しくご紹介しているので、ぜひあわせてお読みください。
好みの硬さ
枕を選ぶときに硬さを重視する方は多いと思います。
硬めの枕が好き、頭が沈み込むような柔らかい枕が好き、など、人によって好みがわかれるところですよね。
いくら機能性が高いと評判の高価な枕を使っても、自分の好みに合わない硬さではストレスに感じてしまうかもしれません。
快適な眠りには、枕の硬さか自分に合っているかどうかは大事なポイントです。詰め物の素材にも関係する部分なので、お店に足を運んで色々な素材の枕を試して、お好みの硬さを探ってみてください。
長く使える?耐久性
枕の寿命は、一般的に2~5年前後と言われています(中身の素材によっても変わります)。
「意外と短いな」と感じた方もいるかもしれません。
汚れたり破れてしまったときだけでなく、形が変わってしまったり、「使い心地が悪くなったな」と感じたときも枕を買い替えるタイミングです。
枕によっては、詰め物を交換、補充して寿命を延ばすことができます。縫製がしっかりしていれば、まるで新品のように生まれ変わるはずです。
ひとつの枕を長く快適に使いたい方は、品質が確かで、アフターケアがしっかりしている、信頼のおけるメーカーの枕を選ぶとよいでしょう。
快適な睡眠には欠かせない通気性
とくに夏の期間は通気性の良い枕で快適に眠りたいものですが、通気性が大事なのは夏場だけではありません。
人間は、冬でも寝ている間にコップ一杯分の汗をかくといわれています。寝汗で蒸れると快適な睡眠が妨げられ、枕の汚れの原因にもなります。
また、通気性の高い枕はメンテナンスが楽というメリットもあります。湿気を飛ばしやすく、洗濯OKな枕は乾くのも早いです。
パイプやそば殻は通気性が高いので覚えておくと良いでしょう。
安眠のためのおすすめ枕10選!
「どんな枕があるのか具体的な商品を知りたい」という方に、おすすめの枕をご紹介します!
安眠のために長年寝具の研究を続けてきた下記の老舗メーカー2社の、こだわりの枕を厳選しました。
西川株式会社
1566年創業の名門寝具専門メーカーです。業界最大手として、あらゆる世代に受け入れられる商品を生み出し続けています。
西川の公式サイト
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医師がすすめる健康枕 肩楽寝
肩こりに悩む方におすすめなのが、西川の「肩楽寝(かたらくね)」です。
枕と肩、首、後頭部の間にすき間ができると、枕と接している部分に余計な負担がかかり、肩こりや腰痛の原因になります。
「肩楽寝」は後頭部・首・肩の三点を支える構造により、頚椎のS字カーブを正しくキープ。理想的な寝姿勢を保ちます。
高め・低めの2タイプがありますが、高さ調節シートを使って自分の体に合う理想の高さにできます。
自宅で洗濯OKで、衛生的なのもうれしいポイントです。
サイズ:56×38cm
詰め物の素材: ポリエチレンパイプ
医師がすすめる健康枕「横楽寝」
肩楽寝の次は「横楽寝(よこらくね)」をご紹介します。
仰向けよりも横向きの方がよく眠れるという方のための枕です。
「横楽寝」は、とくに横向きで寝るときの肩・首・後頭部を支えるように考えて作られています。横向きに寝るときの枕の高さは、背筋がまっすぐになる状態が理想的です。
「横楽寝」には高め、低めの2タイプがありますが、高さ調節シートを使用することで体にフィットする理想の高さを実現できます。これにより、体に負担をかけることなく理想的な寝姿勢を保てます。
サイズ:61×35cm
詰め物の素材:ポリエチレンパイプ
[エアー4D]ピロー
西川の「[エアー4D]ピロー」は、最新のメカニズムで頭部を支えてくれる枕です。ウレタン素材の枕ですが、ウレタンの弱点である通気性を向上しています。
これにより、枕の温度が上がりにくくなり、ウレタンの心地よい感触とフィット感が快適な眠りをサポートします。
低めと高めの2タイプがあり、体に合う高さが選べます。
サイズ:(高め)63×38×13cm、(低め)63×38×11cm
詰め物の素材:ウレタンフォーム、ウレタン樹脂
ファインクオリティ 備長炭パイプ枕
西川の「ファインクオリティ 備長炭パイプ枕」は、幅70㎝と一般的な枕よりワイドな作りです。寝返りをうっても頭が落ちにくく、寝返りが多い方や大柄な男性にもおすすめできます。
備長炭を練りこんだパイプは、通気性がよくムレにくいというメリットがあります。頭の動きに合わせて詰め物が移動・変形し、肩から首、後頭部にフィット。朝まで快適な眠りに就けるでしょう。
高め・ふつう・低めの3タイプから、自分に合った高さを選べます。
サイズ:70×43cm
詰め物の素材:ポリオレフィン系複合樹脂(備長炭入り)
西川の快適まくら
「西川の快適まくら」は、「肩楽寝」とこの後でご紹介している「necorobiまくら」の良いところをあわせ持つような枕です。
高さや詰め物の調整が簡単で、自分好みの枕にできます。
何度も試作を繰り返したこだわりの縫製で、仰向けでも横向きでも後頭部と頸椎を支える立体構造を実現。体に負担のかからない、快適な眠りをもたらします。
洗濯機で丸洗いできるので、お手入れのしやすさもばっちりです。
サイズ:(レギュラー)63×43cm
詰め物の素材:わた、ポリエチレンパイプから選択可能
西川の抱きまくら
「西川の抱きまくら」は、ポンプによる空気の出し入れで硬さを調整できる枕です。
横向きで寝るときに使うと、体圧を分散させて、腰や肩にかかる負担を軽減してくれます。
全体についているカーブが、心地良い眠りをサポートします。
カバーは綿100%で、枕本体から取り外して洗濯可能です。
サイズ:(全身用)40×100cm
素材:〈中芯〉側:ポリエステル100% ポンプ部分:ウレタンフォーム
ロマンス小杉
1947 年創業の寝具メーカーです。素材を吟味し、確かな品質にこだわった商品を開発・製造しています。
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家具インテリア業界 Leader’s voice| track 06 ロマンス小杉
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滝水石枕
ロマンス小杉の「滝水石枕(りゅうすいせきまくら)は、発売から30年以上も人気のベストセラー枕です。
詰め物の素材は、なんと石。熊野の川にもまれて小さく丸くなった天然の御浜石です。
枕本体はふんわりとした低反発素材ですが、頭をのせる中央部分に石が使用されています。
角のとれた小さな石なので違和感や痛みもなく、ひんやりと心地よい涼しさを感じられます。
暑い夏にとくにおすすめの枕です。
サイズ:35×55cm
詰め物の素材:御浜石、ウレタンフォーム、低反発ウレタン
necorobiまくら
ロマンス小杉の「necorobiまくら」は自宅でオーダーメイド枕のように自分にぴったりに調節できます。
オーダーメイド枕に興味はあるけれど、お店が近くにない、店舗に足を運んで相談する時間がなかなか取れない、という方にもありがたい枕です。
次の3タイプに分かれています。
- 寝返りフィットタイプ サイズ:約57cm×約36cm
- 横寝サポートタイプ サイズ:約58cm×約38cm
- 横寝サポート・ワイドタイプ サイズ:約58cm×約38cm
さらに、硬さも「かため」「やわらかめ」「ふつう」から選べます。
枕の高さは自分で調節可能です。
枕に付属している簡易計測器計で首のカーブを計測すれば、体に合う枕の高さが簡単に分かります。
「necorobiまくら」には、出し入れ可能な高さ調節シートが付いています。詰め物の量を調整して自分の首にフィットした枕が作れる点が画期的です。
Sleeping gear 羽毛入り枕
ロマンス小杉の定番寝具シリーズ「Sleeping gear(スリーピングギア)」の羽毛入り枕です。厳しい自社基準をクリアした、良質なダウンを90%使用しています。
程よいボリュームと弾力で、頭を優しく支えてくれます。
羽根を使った枕もありますが、羽毛との違いは羽根の軸があるかどうかです。
羽毛は水鳥の胸の部分からとれるタンポポの綿毛のような毛で、芯はありません。それに対して翼からとられる羽根には、硬い軸があります。
そのため羽毛の方が軽量で、へたりにくいです。
枕を選ぶときには、羽毛と羽根の違いも知っておきたいですね。
サイズ:43×63cm
詰め物の素材:ダウン90% フェザー10%
光触媒まくら
ロマンス小杉の「光触媒まくら」はその名の通り、生地に光触媒加工が施されています。
光触媒に太陽光(紫外線)が当たることで、繊維に付着した臭いの元となる有機物が分解されます。防臭性、抗菌性が高く、枕に汚れや臭いがつくのが気になる、きれい好きの方にはとくにおすすめです。
詰め物の素材は、ポリエステル、ソフトパイプ、そば殻の3種類から選べます。
ソフトパイプとそば殻は、詰め物の量を変えることで高さ調整も可能です。
サイズ:55×35cm
詰め物の素材:合繊(ポリエステル100%)/ポリエチレン樹脂(ソフトパイプ)/そば殻
枕のこまめなメンテナンスが安眠を作る
毎日使う枕、きちんとメンテナンスしていますか?
布団は定期的に天日干していても、枕までは干していないという方、多いのではないでしょうか。
しかし、就寝中ずっと頭をのせている枕は、皮脂汚れなどが蓄積し、ダニの温床になってしまうことも。
そうならないよう、定期的なお手入れ方法をご紹介します。
家庭でできるメンテナンスには次の3つがあります。
- 枕を洗う
- 枕の表面を拭く
- 枕を干す
洗える枕なら定期的に洗って清潔に
枕カバーをしていると、枕本体の汚れはあまり気にならないかもしれませんが、前述したように、実は汚れがたまっています。
カバーだけでなく、枕本体も丸洗いした方がより衛生的です。
「枕の黄ばみは未然に防げる?洗える枕と簡単黄ばみ対策」では洗える素材や洗い方、枕の表面を拭くことについて解説しているので、ぜひ参考にしてください。
洗えない素材の枕をお使いの場合は、薄めた中性洗剤などをたらした布で拭くと、汚れを落とせます。
枕を干して気持ちよく眠ろう
枕を干すことは、ダニやカビから枕を守る効果的な方法です。枕をつるして干すためのグッズも販売されていますので、枕を定期的に干す習慣をつけましょう。
枕の干し方は「天日干し」、「陰干し」の2種類あります。
ポリエステル綿やそば殻など、直射日光に当てても傷みにくい素材は天日干し、ビーズや低反発ウレタンなどは陰干しします。
枕や布団は干すだけでなく、ホコリやダニを落とすことが大切です。ホコリやダニが目には見えなくても、軽くたたいて掃除機で吸い取りましょう。
このとき、強くたたくだけでは逆効果です。生きているダニが奥に入り込んでしまいます。さらに、枕表面に付着している細かな汚れを、就寝中に吸い込んでしまうことにもなります。
干した後に軽くたたき、仕上げに掃除機で吸い取るのが効果的なやり方です。
毎日使っている枕ですが、正しい選び方やお手入れ方法は意外と知られていません。
快適な眠りのために、正しい方法でメンテナンスをしましょう。
有名メーカーの高級枕をお得に購入するならアウトレットイベントがおすすめ!
機能や使い心地、アフターケアなどを考えれば、有名メーカー製の枕はとても魅力的です。お値段が張るぶん、できるだけお得に購入したいですよね。
Seiloo(セイルー)では、枕をお得に購入できるイベント情報を多数掲載しています。
今回ご紹介した西川やロマンス小杉のイベントも掲載していますので、ぜひチェックしてください。
なかでもアウトレットイベントには、展示品の入替えや廃番などの理由で店頭販売されなくなった枕も出品されます。普段は手が伸びにくい高級枕をイベント限定特価で購入できます。
自分に合った枕を選ぶには、現物を触ってサイズ感や硬さを確かめるのが一番。さらにお得に購入できるチャンスとなれば、参加しないのは損です。お近くでイベントが開かれる際はぜひ足を運んでみてください。
イベントへの参加方法は、Seilooのトップページメニューの「イベント参加の流れ」で詳しく説明しています。