care お布団長持ち!家庭でできる素材別お手入れテクニック

お布団長持ち!家庭でできる素材別お手入れテクニック

いつまでも快適な睡眠環境を保つための布団の正しいお手入れ方法

1日の疲れを癒す布団、寝転んだときにフカフカと柔らかな感触だと気持ちがいいですよね。毎日使うものだからこそ、できるだけ長持ちさせたいもの。長く使用するためには清潔に保つことがポイントですので、今回は家庭でできる素材別のお手入れテクニックをご紹介していきます。

まずは布団の使用方法について確認していきましょう。

人間は就寝時に一晩でコップ一杯分の汗をかくといわれるように、布団などの寝具には汗や汚れがつきやすいもの。汗や結露などによる湿気やフケや垢などの汚れなどは、雑菌の繁殖を引き起こしてしまうこともあり、それを放置していると布団にもカビが生えてしまいます。

ですので、布団を長く使うためには

・カバーやシーツをかけて使用すること
・布団の湿気を逃がすこと

がポイントとなります。

カバーやシーツは布団本体の汚れ防止になるだけでなく、それらが汗を吸い取ってくれるため、布団の中綿が傷みにくくなります。また、布団の湿気を逃がすには布団を乾かすことが大切ですので、日干しや布団乾燥機などを利用しましょう。なお、畳や床に布団を敷いたままにしている場合にはカビやダニの発生の原因になることもあるので、使用したあとは布団を上げることを忘れずに。

 

干す頻度や時間は?カバーは外すの?布団のお手入れQ&A

次に布団の干し方やカバーの洗う頻度、収納方法についてご紹介していきます。

Q.布団ってどうやって干せばいいの?
A. 布団はだた干せばいいわけではありません。素材や季節に応じて干さないと布団の寿命を縮めかねないので、以下のポイントを参考にしましょう。

ポイント1:干す時間帯は午前10時~午後3時の間。干す時間や頻度は素材により異なりますが、目安としては1回1時間から3時間程度。冬場は月に2回程度、夏場は1週間に1回程度行ないましょう。

ポイント2:途中で裏返して、両面干します
片面だけを干すのではなく、両面しっかりと乾かしましょう。

ポイント3:ホコリを払って取り込む
ふとん叩きなどで「パンパン」と叩くイメージもありますが、生地や中綿のちぎれの原因になるので、叩くことはやめ表面を掃う程度にとどめましょう。ほこりが気になるようでしたら掃除機で吸い取りましょう。

Q.布団を干す時、布団カバーはかけたまま?
A. 布団カバーはかけたままでOK!
むしろ、カバーをかけないで天日干しすることは、布団の側生地を傷める原因となりますので、かならずカバーはかけたまま干しましょう。もしカバーを外して干す場合には陰干しにすること。なお、布団カバーの洗濯は汗などの汚れやダニの糞などを洗い流すことに効果的ですので、週に1回程度行ないましょう。

Q.布団に汚れがついたときはどうするの?
A. まずは取り扱い表示を確認しましょう。水洗い表示があれば、布団丸ごと洗濯することができますが、小さな範囲の汚れや洗えない布団ならば部分洗いがが基本。つまみ洗いを行い、濡らした部分を十分に乾かしましょう。

Q.布団はどうやって収納するべき?
押し入れなどの湿気の少ない場所に、重い敷布団が下になるように、敷布団、掛け布団の順で収納します。長期間使用しない場合には、防虫剤とともに通気性のある布団ケースなどに入れましょう。湿気がたまりやすい場合には、カビの発生を抑えるために除湿剤を置くことをおすすめします。

 

素材ごとで異なる布団の正しいお手入れ

お布団長持ち!家庭でできる素材別お手入れテクニック

綿布団

丈夫で保温性がある綿布団。使用しているうちに湿気がたまり弾力性が失われていきますが、日干しにより湿気を取り除くことによりフカフカな弾力性が復活します。日干しの目安は、週に1~2回程度、片面1.5時間程度。しっかり乾燥させないと、湿気により布団が重くなり長持ちしにくくなりますので、日干しできない場合には布団乾燥機を利用しましょう。なお、綿布団は中綿をほぐして新品のようによみがえらせる「打ち直し」を行なえば長く使用できるため、買い替えるよりコストパフォーマンスは優れているといえるでしょう。

ポリエステル布団

軽くてホコリが出にくく、丸ごと水洗いができるポリエステル布団。日干しの目安は、週に1~2回程度、片面1.5時間程度。濡れても乾きやすいためお手入れが便利。また、綿布団や動物性繊維などに比べてダニの繁殖は少ないとされています。耐久年数は使用状況や保管方法により多少異なりますが、掛布団が5年くらい、敷き布団で3年くらいが目安でしょう。比較的お手頃価格で販売されていますので、寿命がきたら買い替えやすいアイテムです。

羽毛布団

体にフィットして暖かく、軽いので身体を圧迫させない羽毛布団。吸湿・発散性に優れている羽毛布団の干す目安は、月に1回2回、片面1時間程度。中の空気がふくらみ、より保温性を高めることができます。

掛け布団として毎日使用していると、ダウンが偏りがちになりますので、足元側を持ち上げて軽く振りましょう。このようにすることでダウンの偏りを整えることができます。なお、湿度の高い時期にはニオイを感じる場合がありますが、毛布団をできるだけ小さく畳み広げることを繰り返すことで、中身の空気を入れ替えることによりニオイを軽減することができます。

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監修者情報

家具インテリア・寝具のWEBサイト「Seiloo」「SHOPNAVI」「MyGallery」などを運営する株式会社ヘヤゴトの編集長。家具のプロとして、皆様の生活に役立つ情報を発信しております。

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