掛け布団には3種類ある!?知っているようで知らない布団の名称について
睡眠に欠かせない大切な寝具。布団の中の温度や湿度を調整する掛け布団と、床の硬さや冷えから身を守る敷き布団があるからこそ、快適な睡眠を得ることができますね。
さて、毎日使っている掛け布団や敷布団には、いろいろな種類があることをご存じでしょうか。布団の中身や量などにより多種多様な製品があり、中身はポリエステルのものなら比較的低価格でお手入れもしやすいですし、中身の量が少ない肌掛け布団なら春先や初夏に気候のよいシーズンに便利なものなど、特徴や用途はそれぞれ異なります。そこで今回は、知っているようで知らない布団の名称や種類、機能などについてご紹介していきます。
まずは、掛け布団と敷き布団の用途別・種類別の名称を見ていきましょう。
掛け布団の用途別名称
・一般的な「掛け布団」
・掛け布団より詰めものの量が少ない「肌掛け布団」
・掛け布団と肌掛け布団の中間「合掛け布団」
敷き布団の種類別名称
・一般的な「一層敷き布団」
・中に芯を入れた「固わた入り敷き布団」
・異素材を組み合わせた「多層構造敷き布団」
このように、布団の中身の量や内容で用途や種類が異なります。
掛け布団の暖かさは厚みと同じで、「掛け布団 > 合掛け布団 > 肌掛け布団」となり、季節に合わせて組み合わせて使うこともできます。一般的な掛け布団は暑い夏以外の3シーズン、肌掛け布団は寒い冬以外の3シーズンに使えるアイテムです。中間の合掛け布団は、春や秋に1枚で使用するのに便利な暖かさとなります。
敷き布団は睡眠中の長時間において体を支えるので、厚みや弾力性、体圧分散などが、敷き布団の種類を選ぶポイントになります。当ブログ「▼硬すぎ・やわらかすぎに注意!敷布団の選び方」でも紹介してあるように、敷き布団の硬さは体形や体質に関係しますので、長時間寝ても体が痛くならないようなものを選びましょう。
羽毛や綿などの布団の素材別機能について
布団の素材には、綿や羽毛、ポリエステルなどがあり、それぞれ特性が異なります。弾力や重量だけでなく、保温性や吸放湿性、お手入れの方法などが違いますので、自分にあった布団を見つけましょう。
綿の布団
保温性や吸湿性に優れ、弾力性があります。放湿性がないために水分を吸いすぎてしまうと吸湿性が低下してしまいますし、使用しているうちに弾力性は徐々に損なわれますが、日干しすることで湿気がとれて元の状態に戻ります。
ポリエステルの布団
軽くて保湿性の高い素材。弾力性やかさ高があり、敷き布団の厚めのタイプならマットレスがなくても快適に眠れるものまであるほど。ホコリは出にくく、洗えるものもあるので、手軽に衛生的に使うことができます。
ダウン・フェザーなどの羽毛の布団
軽くてフカフカな羽毛は、保温性と吸放湿性に優れています。一度暖まると布団なの暖かさをキープしつつも蒸れ感が少ないため、快適にお休みいただけます。
ウールの布団
羽毛の布団と同様に保温性と吸放湿性に優れていますので、表面が湿っぽくなることなく、睡眠時も蒸れにくく快適に過ごせます。ただし、ウールの布団は高価なため厚みは他の素材よりも薄いのが特徴。ですので、ウールの敷布団の下にはマットレスが必要となります。
シルク
吸湿性と放湿性に優れ、軽くて柔らかな質感は肌沿いも良いため寝心地も快適。また、繊維が細くて壊れにくいため、ホコリが立ちにくいのも特徴。
素材別の取扱いについて
綿の布団
放湿性がないために、こまめに日干しを行い乾燥させることが大切です。乾燥させないと湿気がたまり、重たくなりますし、弾力も衰えて、へたりが早くなってしまいます。ただし、綿の布団ならば、一度解体して中綿をほぐしてふくらみを甦らせる「打ち直し」という、仕立て直しを行うことができます。
ポリエステルの布団
繊維自体に吸湿性がほとんどないので綿布団より日干しの必要はありませんが、敷き布団の場合は布団の下に湿気がたまりやすくなるので、除湿シートなどがあるといいでしょう。また、ポリエステルの種類によっては洗濯機で洗えるものもあります。
ダウン・フェザーなどの羽毛の布団
羽毛に空気を入れることにより高い保湿性が発揮されますので、掛け布団は寝る前にふんわりと広げ直すと暖まりやすいでしょう。日干しは月に1回か2回程度行ないましょう。
ウールの布団
吸湿性に優れた高機能なウールですが、日光に当たると変色してしまう恐れがありますので、干すならば風通しのよい所で陰干しがおすすめ。また、長期間押入れに収納していると、押し入れ内の湿気やニオイを吸収してしまい劣化の原因ともなりますので、定期的な換気や除湿剤などを利用しましょう。
シルク
ウール同様に吸湿性に優れており、日光に当たると変色してしまう恐れがありますので、干すならば風通しのよい所で陰干ししましょう。基本的にはウォッシャブルではないため自宅では洗えませんが、シルクと綿を混ぜた素材などなら洗濯表示を確認して、洗濯記号に「×」がなければその表示に従って洗うことも可能です。
いかがでしたか。このように布団にはさまざまな素材や種類があり特徴もそれぞれ異なりますので、機能や取扱い方法により、ご自身に適したものを選ぶことをおすすめします。なお、生地の傷みや汚れから守るために布団カバーは必ず掛けて使用しましょう。
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