低いタイプのベッドには2種類あるの?!
部屋にベッドを配置するとき、たとえ置けるだけのスペースがあったとしても、実際に入れてみたら窮屈に感じられてしまうことはありませんか。そのような場合の解決策として、低いタイプのベッドを選んでみてはどうでしょう。大きなサイズのベッドであっても、高さがないため圧迫感を与えにくい低いベッドには、
フロアベッドとローベッド
と呼ばれる二種類があります。
この二つはともに低いという特徴があるのですが、実は明確な違いがあります。もっとも、フロアベッドとローベッドは、ぱっと見ただけでは見分けるのが難しいこともあります。といいますのも、その違いはベッドの構造にあるからです。
フロアベッド
板やスノコを敷いた床に直接マットレスを置き、その周りをフレームで囲ったもの。
脚がないためベッドの高さは床板の厚み+マットレスの高さのみとかなり低く、また床に直置きするシンプルな構造のため、フレームに強度が求められず少ないパーツで製作できる分、比較的安価なものが多いのが特徴。
ローベッド
お店やメーカーにもよるが、ロー(low)という名の通り低いベッド全般を指す。
マットレスを乗せる床板には、短い脚があるかベッドフレームの上に渡してあるなど、お部屋の床には接しておらず、床板やフレームにはマットレスを支えるための強度が必要。
どちらも低いベッドですが、マットレスをフレームや脚の上の床板に乗せるローベッドの方がフロアベッドに比べて床面から高くなります。
それぞれのメリット・デメリット
フロアベッドとローベッドにはそれぞれメリット・デメリットがありますが、共通している部分も多いので、ここでは高さの低いベッドのメリット・デメリットとそれぞれの特徴を見ていきましょう。
低いタイプのベッド共通のメリット・デメリット
■メリット
・空間を広く見せる
・高さが低いと安定感が増す
・厚みのあるマットレスを置きやすい
・落下によるダメージを軽減
・和室にもマッチする
■デメリット
・ベッドから立ち上がりにくい
・床に近いため寒い
・収納スペースがない
・床のホコリが布団につきやすい
フロアベッドの特徴
フロアベッドの一番の特徴は、ローベッドよりさらに低いこと。
低さだけを求めて床に直接マットレスを置くのは湿気対策や放熱の意味でおすすめできないのですが、フロアベッドならある程度の通気性を確保した上で、さらに部屋のイメージに合わせたフレームを選ぶことでインテリアにもマッチさせられます。前述のとおり構造的にマットレスを支えないフロアベッドは比較的安価なため、余った予算でマットレスのランクを上げることもでき、より快適な寝心地を手に入れることも可能です。
また、ベッドを使用しているうちに、フレームとマットレスがズレてしまったことはありませんか?マットレスは重いので、ズレてしまうと直すのも大変です。その点、フロアベッドはマットレスをフレームの中に囲い込んでいる構造のため、ズレることがありません。
ただし、マットレスのサイズには注意が必要。ワイドダブルやクイーンサイズのものはメーカーによりサイズが異なるため、フロアベッド本体と別で購入する場合にはサイズをよく確認しましょう。フレームよりサイズが大きければ入りませんし、小さければすき間が生じてしまいます。
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ローベッドの特徴
ローベッドの特徴は、通常のベッドの高さが低いものと考えていただけると分かりやすいかと思います。フレームとベッドの床板があり、その上にマットレスを乗せています。そのためベッドの床板下に空間があり、空気が流れ、湿気が逃げやすい構造。フロアベッドに比べて湿気やカビに強いといえます。また、低い脚のあるタイプなら、ベッド下の掃除もしやすいのが特徴。キレイ好きの方におすすめです。
フレームの上にマットレスを置くので、マットレスは好きな厚みのものを使うことができますし、若干ならサイズも違っていても大丈夫です。睡眠の質にこだわるマットレスの選び方ガイドでも紹介しているように、マットレスの種類にこだわってみてもいいですね。
フロアベッドに比べて高級感のあるローベッドですが、強度が必要な構造のため、フロアベッドより高価になりがち。また、より低いベッドをお望みの場合はフロアベッドに軍配があがります。
いかがでしたでしょうか。
フロアベッドとローベッドともに、高さの低いベッドなので、空間を広く見せる効果があるため天井の低い部屋にも最適。ベッドでお子さまと一緒に寝るとき、ベッドからの落下が心配ですが、フロアベッドやローベッドなどの高さの低いベッドなら、かなり安心できますね。お子様と一緒にふざけたり、気軽に昼寝をしたり、床面から近い低いタイプのベッドが与えてくれるくつろぎ感はとてもいいものです。
また、ベッドフレームのデザインによっては、直線のラインが強調され、スタイリッシュでクールなインテリアにぴったり。低いベッドには立ち上がりにくいという欠点もありますが、ベッドは部屋が狭苦しくなるし仰々しいからと敬遠していた方にもおすすめです。