2021年・流行のダイニングチェアのタイプや特徴
2021年も新型コロナウィルスの影響により、自宅での時間や家族との交流に重きを置く方が増えていますが、いま流行しているダイニングチェアはどのようなものでしょうか。
最近はニトリやイケアといったリーズナブルでオシャレな家具に人気が集まっている一方、依然として感度の高い方々の間ではイームズをはじめとするデザイナーズ家具も根強く注目を集め、日本のインテリアは多様化しています。
ダイニングのインテリアも例外ではなく、好みのスタイルや予算に応じた家具でコーディネートし、オシャレな食事の時間を楽しんでいる方が増えてきました。
そんな中、流行しているダイニングチェアはシャープでスタイリッシュなデザインより、木目が生きるナチュラルな素材のものや、曲線を生かしたデザイン、ヴィンテージ風のデザインなど、ぬくもりやナチュラルさを感じさせるもの。
流行のダイニングチェア
・合成の素材
イームズのシェルチェアのような曲線を生かしたデザインで、明るい色のダイニングチェア
・木材
ダーク、ナチュラルにかかわらず、木目が生きている、DIYを連想させるなどのぬくもりのあるデザインのダイニングチェア
・革張り
ヴィンテージ風のダイニングチェア、ダメージ感があってもOK。
・ファブリック
布張りならではのナチュラルな風合いを生かした明るい色、自然の色など
これらのダイニングチェアを観葉植物と合わせたり、ダイニングセットにこだわらず好みのダイニングテーブルと組み合わせたりするインテリアもおすすめです。家の中にいながらにして、カフェに出かけたようなリラックスした休日を思わせるダイニングコーデも人気なので、革張りの座面のダイニングチェアや、ロータイプのダイニングチェアはいかがでしょうか。
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インテリアセンスが際立つ椅子・ダイニングチェアの選び方
ぬくもりのある天然木のシンプルチェアが定番人気
肩肘の張らないナチュラルなインテリアが好まれる今、ウッド素材は合板でも人気がありますが、天然木となれば、長年使っていく楽しみもあるため、ずっと定番的な人気。その事情は今年も変わらず不動の人気を誇っています。
天然木のシンプルなチェアなら、 日本でも根強い人気の北欧のデザイナー、ハンス・J・ウェグナーの「世界で一番美しい椅子」と呼ばれる“The Chair(ザ・チェア)”や、1950年から生産されている名作カール・ハンセン&サンの“Yチェア”もおすすめですが、日本の職人仕事によるダイニングチェアは、デザインも作りも共に素晴らしい名品があるんですよ。
・山形県の高級家具メーカー”天童木工”
シンプルで木材の美しさが十分に堪能でき、ナチュラルなインテリアの質を高めてくれます。
・飛騨の家具メーカー”柏木工”
背もたれが美しい「シビル」「レイ」などは、ナチュラルでありながら洗練されたデザイン。
・世界の定番を目指している”マルニ木工“
天然木を使った斬新なデザインの椅子が特徴的。
・徳島に位置する宮崎椅子製作所
椅子製作所の名にたがわず、コンセプト、デザイン共に優れた椅子を世に送り出している家具メーカー。
その技術の高さから、日本の多くの家具デザイナーが製作の発注をするほど。
いずれも木材の加工においては世界的な評価の高いメーカーばかり。
日本の職人仕事を堪能できるこれらのダイニングチェアは、国内生産ということで天然木を使いながら価格も抑えられているので、天然木の家具の入門にもぴったりです。
座り心地や座っている時間も考慮してタイプを選ぼう
ダイニングチェアはデザイン性だけでなく、食事をするときにつかう実用性の高い家具。そのため、座り心地はとても重要。いくらデザインが素敵でも、座り心地があまり良くなくて落ち着かないようだと、肝心な食事そのものが楽しめません。
ダイニングチェアの座り心地には、腰かける人の体格はもちろん、テーブルの高さとのバランスも大切になってきます。過去記事「使い勝手のいいダイニングソファ×テーブルの組み合わせの基礎」でもご説明していますが、ダイニングセットではなく、ダイニングテーブルとダイニングチェアを別々にコーディネートする場合にはテーブルと座面の差尺が大事。テーブルの天板と座面の差尺は
25センチから30センチ
であることが、ダイニングテーブルと合わせて座りやすい高さとなります。
また、体をホールドしやすいかどうかはお好みによりますが、
クッション性の高い座面、人体のカーブに合わせた座面、しっかりした木材の座面
などしっくりくるものを選びましょう。
ドロップチェアのような一見座り心地が悪そうな斬新なデザインでも、実際に腰かけてみると非常に落ち着くダイニングチェアもありますので、ショールームで座り心地を確認するのもおすすめ。
また、食事の時間だけでなくカフェタイムとしてくつろぐときにも活躍させる場合は、
長い間座っていても腰が疲れないデザイン
がいいでしょう。背もたれが低いチェアは圧迫感がなく、部屋をすっきり見せてくれますが、背もたれは高い方が座り心地はしっかりしており、安心感があります。
以上の点を踏まえつつ、素敵なダイニングチェアを選んでみてくださいね。
《流行のダイニングチェアのおすすめと選び方のまとめ》
・ナチュラルさを感じさせるデザインのダイニングチェア
・おうちカフェが楽しめるヴィンテージ風のダイニングチェア
・あえてダイニングテーブルとセットではないダイニングチェアも〇
・ダイニングチェアをテーブルと別に選ぶ場合差尺を考慮する
・天然木を生かした日本の木工所のダイニングチェアにも注目が集まっている
・背もたれが高いと座り心地がしっかりして安心感がある
・背もたれが低いと部屋がすっきり見える
ダイニングチェアの選び方基礎編「ダイニングテーブルに合わせる椅子の種類と特徴」もご参考にどうぞ。