ダイニングセットは思いの外スペースをとる家具です。部屋のサイズと合っていない4脚セットのダイニングチェアを選んでしまうと、椅子が邪魔、部屋が狭く感じる、ということになってしまいがちです。せっかくならその空間に見合ったダイニングチェアでゆとりを演出したいものです。
今日ご提案するのは、空間を無駄にしないダイニングチェアの選び方。自分の部屋の大きさと生活スタイルを大事にしたダイニングチェアを選んで、素敵なダイニングを作りましょう。
ダイニングチェアをライフスタイルに合わせて自由に選ぶ
ダイニングテーブルセットは家具メーカーが、このテーブルにはこのチェアをあわせるといいですよ、とコーディネートしてセットで制作したもので、素材も揃っており、高さやサイズもテーブルと椅子にぴったりというものではあるのですが、お仕着せのものなので、面白みにかけていたり、生活スタイルによってはニーズにぴったりはまらない場合があります。
たとえば、3人家族、5人家族なのに椅子が4脚のテーブルセット、余ったり、足りなかったりと考え物です。そこで、あえてダイニングテーブルと椅子を別々に選ぶという方法を紹介したいと思います。
主要な家族が3人、5人など、奇数の場合
メインの椅子は2脚、4脚にして、他は積み重ねて収納できるチェアや、テーブルの下に入れておけるスツールも検討してみると良いでしょう。いざという時に活用できます。
また、最近のこだわりのカフェでも見かける、好きなタイプの椅子をひとつひとつ買い揃えていくのもオシャレですよね。ミッドセンチュリーな曲線を生かしたデザインの椅子や、懐かしいアンティークの木の椅子、座面に皮をあしらったインポート物など、心惹かれるチェアを集めてとっておきのダイニングセットが出来上がります。
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背の高いチェアを選んで食事の時間を上質にする
テーブルは高さがあると圧迫感がありますが、チェアも同じです。脚が長く、背もたれが高いタイプは、かなりのインパクトがあります。ですが、背もたれが高いタイプのチェアを選ぶと、ダイニングがぐっとフォーマルな雰囲気になり、きちんと食事をする、上質な空間になるんですね。そのため、コース料理などが提供される高級レストランなどの椅子は背もたれがしっかりしているんですね。
きちんと揃った高い背もたれの椅子がテーブルに並んでいる様子は、それだけで高級感が出てきます。ただ、椅子自体にかなり存在感がありますので、圧迫感がある場合もあるんですね。このタイプのダイニングチェアを選ぶのなら、それ相応のダイニングの広さが必要になってきます。
大きなテーブルにしっかりとした背もたれのあるダイニングチェアは上質な暮らしのイメージそのもの、憧れですね。
ロータイプ、ベンチタイプのチェアを選んでリラックス
チェアの背もたれがテーブルとほぼ同じ高さだと、かなりすっきり、広々して見えるのと同時、圧迫感を与えず、カジュアルな雰囲気になります。さらに、「家族の会話が広がるベンチタイプのおすすめダイニングチェア」でもご紹介している、背もたれのない、ベンチタイプのダイニングチェアだとさらに広々。
キッチンにテーブルを置いて食事をされているなら、シンクやガス台の側の椅子をベンチタイプにすれば、背もたれに遮られることなく空間をフレキシブルに使えますよ。立ちあがって火加減を見るのも、ちょっとした調味料を出すのもらくらく。スペースを生かしたダイニング作りに一役買ってくれます。
背もたれ無しのスツールや丸椅子をダイニングチェアにするなら、使わない時はテーブルの下に入れておけばいいですし、重ねてしまえるタイプなら、ゲスト用の椅子をストックしておく置き場所にも困りません。
ライフスタイルからダイニングチェアを選ぶことによって広がる可能性
チェアをご自身のライフスタイルから選ぶと、テーブルもダイニングテーブルにこだわらなくても良くなるので、お部屋のサイズやニーズに合わせて選択肢も広がります。
たとえば、ワンルームの方なら、あえて細長いテーブルを選んで、片方はダイニングチェアを置き、食事やカフェタイムに使うダイニングテーブルとして、もう片方は居住性のいいチェアを置き、パソコンや本などを置いたデスクとして使うなど、部屋のアイデアも広がりますよ。
ただし、テーブルの高さと椅子の高さがマッチするかはしっかりチェックしましょう。
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