arm 肘付き・肘掛けダイニングチェアの選び方のポイントと注意点

肘付き・肘掛けダイニングチェアの選び方のポイントと注意点

肘付き・肘掛けダイニングチェアの使用シーンを考えよう

家での食事の後は、ダイニングから動かず、家族と話したり、お茶を飲んだり、その場でのんびりとくつろぐ方も多いのでは。リビングダイニングが続き間の間取りの場合、ダイニングからテレビも見られますし、いちいち席を移動しない場合も多いようです。

また、家族が集まるダイニングでは、食事の時間だけでなく、読書、子供の宿題、ちょっとした考えごとなど、家族構成やライフスタイルによりさまざまな用途で使われます。そんな多目的に使われるダイニングでのダイニングチェアを、肘掛けのあるものにしてみてはいかがでしょう。

肘掛けの用途とは、

肩にかかる腕の重みの負担を軽減

するため。

そのため、読書やテレビ鑑賞時などくつろぎの時は肘掛けに腕を置けば、ダイニングチェアでありながらもソファに座っているかのようにリラックスできます。

また、肘掛けは手すりのように立ち上がり時の支えとなるため、ご年配の方々や膝や腰に悩みを抱える方々から高い支持を受けています。足腰が弱まると思うように動きにくくなるので、肘掛けは起立動作や歩き始めなどの転倒防止にも一役買うことにもなるでしょう。

今回は、そんな便利で快適な肘掛けダイニングチェアを選ぶポイントとして椅子の幅、アームの長さ、アームの高さについてご紹介していきます。

▼関連記事
ダイニングテーブルに合わせる椅子の種類と特徴

 

広い椅子幅やテーブル天板幅を考慮する

まずは、肘掛けダイニングチェアを選ぶ上で基本となる、椅子の座面幅と椅子全体の幅に対するテーブルサイズについてお話しします。

座面だけの幅のサイズのことを座面幅と呼びます。この座面幅が広ければゆったりと座れます。
コンパクトな幅では40センチ程度。55センチあれば、椅子の上で胡座をかくことだってできるほどゆったりと座れます。(お行儀は悪いですが……)

なお、座面幅は肘掛けがあるのとないのとでは感じる広さが違ってくるため、肘掛けがないタイプと同じサイズを選んでしまうと体格のいい人の場合には窮屈に感じてしまうこともあります。

そのため、ゆったり座りたいなら

座面幅の広いもの

を選びたいところ。

もっともここで注意が必要。座面幅が広ければ椅子全体の横幅も生じてしまうので、

椅子の幅や数によりテーブルに収まらない場合

があります。

たとえば、120センチ幅の4人用テーブルの場合、肘掛けダイニングチェアの全体の横幅が50センチなら2つ入りますが、55センチだと入りきらないこともあるんです。

このように、横幅が狭い椅子ならテーブルに収まるところ、幅が広いがために収まらないこともあるので、肘掛けダイニングチェアを選ぶ際には

座る人数とテーブル天板幅を考慮

する必要があります。

もちろん、快適なゆとりを計算したダイニングセットもありますし、チェアからテーブルをチョイスする方法もありますので、ゆったりくつろげる肘掛けダイニングチェアにしたいなら、このようなセットや椅子から選ぶのもひとつの方法ですね。

なお、テーブルと椅子を別々に購入するなら、椅子と椅子の間は6センチほどの隙間ができるようにすると出し入れはスムーズになりますし、見た目も窮屈には感じないことでしょう。

▼関連記事
部屋のサイズに合った空間を無駄にしないダイニングチェアの選び方

 

意外と見落としがちなアームの長さにも配慮しよう

肘付き・肘掛けダイニングチェアの選び方のポイントと注意点2

肘掛けダイニングチェアを選ぶ上で基本となる椅子の大きさだけでなく、アームの長さも考慮する必要があります。このアームとは肘掛け部分のことで、アームの長さには大きく分けて2種類あり、

・肘から手首までを乗せられるアームの長いタイプ
・アームが短く肘を乗せられるほどのセミアームと呼ばれるタイプ

があります。

アームの長さは

椅子周辺の広さにも関わってくるもの

となり、アームが長いタイプは横から入ることができないために、椅子をしっかりと引かなければ座ることができません。そのため、椅子の後ろにその分の広い設置スペースが必要になります。

反対にアームの短いセミアームは、横からでも座れるため広いスペースは不要なので、コンパクトなダイニングルームでもレイアウトしやすいでしょう。

なお、アームの長さは使い勝手や座り心地はそれぞれ異なり、手すりとしても使いたい場合や長時間座るならば長いアームが向いていますし、体格のよい方にはセミアームだと片肘つきながらゆったりと座れるので窮屈さを感じにくいのです。

また、アームの高さもさまざまなものがあります。アームの高さは、

テーブルの高さとのバランスで選ぶ

ようにしましょう。

たとえば、アームがテーブルの天板にぶつかる高さだと、椅子は天板下に収まらずにテーブル周辺のスペースは広い設置スペースを要することになります。この椅子がテーブルにおさめられていない状態はたまに見かけることがありますね。充分な場所があればよいのですが、テーブル周辺のスペースを減らしたいならば、アームの高さが天板より低めのものや、セミアームを選ぶといいですよ。

いかがでしたか。
快適なダイニングルームのための肘掛けダイニングチェアを選ぶ前には、アームの長さや高さ、テーブルとの組み合わせを考えましょう。ここでお伝えしたポイントをヒントに好みの肘掛けダイニングチェアを選んでみてくださいね。

▼関連記事
インテリアセンスが際立つ椅子・ダイニングチェアの選び方

 

▼家具インテリアの基礎知識TOPに戻る

監修者情報

家具インテリア・寝具のWEBサイト「Seiloo」「SHOPNAVI」「MyGallery」などを運営する株式会社ヘヤゴトの編集長。家具のプロとして、皆様の生活に役立つ情報を発信しております。

住生活を豊かにする家具の情報をみんなに共有しよう!