ちゃんと機能を理解していますか?ベッドパッドと敷きパッド
ベッドでお休みの方でマットレスに直で寝ている方は少ないと思います。多くの方は
「ベッドパッド」ないしは「敷きパッド」
を一緒に使用しているでしょう。場合によってはマットレスの上に敷き布団を直接敷いて、パッドを使わないケースはあるかもしれませんが、マットレスの上にパッドを敷くのが一般的なベッドメイクです。
では、ベッドパッドと敷きパッドの違いを説明できますか?
多くの方がその違いを理解していなかったり、間違った使い方をしているケースも少なくありません。「どちらかを敷いていれば問題ないんでしょ?」という声も聞かれますが、実はこれは間違いで、ベッドパッドと敷きパッドにはそれぞれの役割があり、
本来の目的とする機能も全く異なるのです。
使用上の決定的な違いは後ほど詳しく説明しますが、端的に言えば
・ベッドパッドは直接肌に触れず、シーツを掛けて使う
・敷きパッドは、シーツをかけずに直接その上に寝る
という違いがあります。
今回は、ベッドパッドと敷きパッドにフォーカスし、それぞれの機能や目的をご紹介します。実際にパッドをセッティングする際は、
どのような順番でセットすればいいのか?
どのような商品を選べばいいのか?
などの基本的な部分も交えて両者の違いを詳しく見ていきましょう。
目的とする機能が異なる
では、ベッドパッドと敷きパッド、それぞれの役割と目的を詳しく見ていきましょう!
ベッドパッドの使い方と役割・機能
ベッドパッドは主にマットレスの保護が目的
ベッドパッドは、寝汗や汚れからマットレスを保護するために敷きます。経年によってマットレスの生地が薄くなり、マットレスの中のスプリングが体に直接当たってしまうのを防ぐ目的もあります。
敷く順番は、
マットレスのすぐ上にベッドパッドを敷き
パッドとマットレスごと包み込むボックスシーツをかぶせる
のが基本です。。
敷きパッドの使い方と役割・機能
敷きパッドは、寝心地改善や温度調整などが目的
で、肌に直接触れる薄い敷き布団と思えばOKです。寝汗や汚れからマットレスを保護する点はベッドパッドと同様ですが、季節によって
冷たさを感じるクールパッド
温かさを確保する毛布地のウォームパッド
などは、温度調整によって寝心地を改善してくれます。敷く順番は、ボックスシーツの上です。
このように、ベッドパッドと敷きパッドはどちらもマットレスの保護の役割を持っていますが、敷く順番や目的・機能が異なります。とくに、肌に直接触れる敷きパッドは
寝心地や睡眠の質にも影響を及ぼす
重要なアイテムでもありますので、良い睡眠環境を整えるために目的に合った商品を季節ごとに選ぶことを心がけましょう。
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ベッドパッドと敷きパッドの上手な選び方
ベッドパッドと敷きパッドにはそれぞれの機能や目的がありますので、どちらも必要なアイテムですが、実際に両方使用するべきか?というと判断が分かれるところです。
ベッドパッドにはクッション性があるが、敷きパッドにはない
敷きパッドは肌触りが良いが、ベッドパッドは肌触りが考慮されていない
といった特徴があるものの、マットレスの汚れ防止という点ではどちらかがあれば十分とも言えますし、ベッドパッドの上に敷くボックスシーツもあまり意味がないという見方もあります。
もちろん、寝汗の量が多い方は二重にも三重にもマットレスの保護をした方が良いでしょう。
ベッドパッドのクッション性は
マットレス本来の寝心地や機能性を変えてしまう
可能性もありますので、マットレスが柔らかすぎたり、硬すぎたりと寝心地に不満がない場合には、ベッドパッドを省いても良いかもしれません。一方、敷きパッドは寝心地を直接左右し、
季節や気温によっても使い分けが必要
なので、当然用意した方が良いでしょう。ただし、どちらか片方のみにする場合には、寝ている間にパッドがずれてしまった際にもマットレスと肌が直接触れないよう、
ボックスシーツを用いるなどの工夫は必要
です。マットレスの買い替えとなるとコストも高額になってしまいます。寝汗や汚れからマットレスを守り、より末永く使えるよう配慮が必要ということを覚えておきましょう。
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