アクセントアイテムとして効果的なラグの活用テクニック
リビングのインテリアコーディネートにおいて、家具以外で大きな存在のアイテムの1つがラグです。
主にリビングソファの前に敷いたり、ソファの下を含めて大きなラグを敷いてゾーニングしたりと、様々な活用方法がありますが、なかでも
色調やデザインに対するアクセントとして空間にメリハリを付ける
役割が大きく、
・白やベージュのモダン基調の空間にグレーやブラックのラグ
・木目のナチュラル基調の空間にグリーンやネイビーのラグ
・シンプルデザインの北欧スタイルに複雑な幾何学模様のラグ
・ブリティッシュなクラシックスタイルに上品なペルシャ柄ラグ
などがその好例です。
今回の記事では、オシャレな空間を演出するラグにスポットを当て、部屋の雰囲気と合わせたラグの選び方、家具のデザインや色味など
テイストを重視したラグの合わせ方
についてご紹介していきましょう。ちなみにラグの素材の種類やタイプなどの基礎知識は過去記事「▼【ラグの基礎知識】代表的なラグの種類と自分の部屋にマッチするラグの選び方」を参考にし、この記事では具体的な事例をご紹介しながら、ハイセンスなラグコーディネートのテクニックを取り上げていきます。
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フローリングと家具の色を近づける視覚的効果を活用
上記で軽く触れたように、ラグには本来
・フローリングの傷防止
・フローリングへの衝撃軽減
・フローリングからの冷え防止
などの機能がありますが、インテリアコーディネートの観点では、
・アクセントなどの色彩効果
・空間全体の色調を整える効果
などの特徴の方が大きいかもしれません。
例えばリビングコーディネートの配色は、部屋全体の色調を同系色でまとめると、統一感が出る一方、単調でのっぺりとした印象が強まってしまいます。ラグに補色となる反対色を持ってくることで、
空間にアクセントを付けるのが定番テクニック
その他にも、フローリングの色味がライトブラウンでソファやテーブルの色がダークブラウンの場合、フローリングの色味とソファやテーブルの色を中和させ、
グラデーション的な変化をつける
ためにブラウン基調のラグを敷く、といった色調を整える方法もあります。
このように、ラグはラグ単体で機能する本来の役割の部分と、家具などを含めた空間全体のイメージに作用する視覚的な部分の、2つの効果があることを覚えておくと良いでしょう。
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シンプルなコーデスタイルほど鮮やかなラグを取り入れよう
ラグを敷いたリビング・ダイニングはパッと見の印象が大きく変わり、まるで別の部屋のような雰囲気を作ることも出来ますが、
実際にその空間の居心地が良いかどうか?
となると話は別です。リラックスして落ち着ける空間を目指したのに、派手なデザインのラグを敷いたら落ち着かなくなった・・・ということのないよう、事前にラグの配置シミュレーションをしておくと良いでしょう。
ダイニングテーブルの下に敷くラグは、ラグ本来の機能「床の傷防止」「汚れ防止」の役割が大きいため、シンプルなデザインも十分です。一方リビングでソファ前に敷くラグの場合、
魅せるための役割の方が大きい
ため、どのような印象を与えるかは、実際に敷いてみるまで分かりにくいかもしれません。「ラグでアクセントを付けたい」と考えている時点で、コーディネートに物足りなさを感じているでしょうから、
物足りなさをラグで補うのか? インテリア雑貨などで補うのか?
という部分はよく検討しなければなりません。実際に購入してから「ちょっと派手すぎた・・・」逆に「全然印象が変わらなかった・・・」ということのないよう、
購入前にさまざまなラグのコーディネート事例を確認
して、見る目を養っておくことが大切です。
そこでヘヤゴトマイギャラリーに投稿されている、ラグコーディネートの実例を幾つかご紹介します。オリジナリティ溢れるコーディネートは、きっとラグ購入時の参考となるでしょう。
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