ご家族構成を考慮した上品な寝室コーディネート
インテリアコーディネートにおいて、リビングに次ぐこだわり空間とも言えるのがベッドルーム。単におやすみになるためのベッドや収納家具を配置すれば良いのではなく、リラックスできるのはもちろん、心が安らげる空間に仕上げるのが寝室コーデの醍醐味でもあります。
とは言え、ご夫婦やご家族のいる場合は、自身の好みやコーディネートセンスだけ決めてしまうのもナンセンス。パートナーやご家族の意見、そして実用性も考慮したうえで、安眠できる環境を整えなければなりませんので、みんなの意見を取り入れながらのコーディネートは、
一気に難易度が高まってしまうのも事実
そこで今回は、「上品でオシャレな寝室の安眠コーディネート」と称し、用途別、ご家族構成別に見たコーディネートのポイントやテクニックをご紹介していきます。
寝室と言っても、ご夫婦二人でひとつのベッドでお休みになるのか、それぞれ別々なのか、はたまた家族みんなで「川の字」になって寝るのか、そのスタイルは千差万別。もちろん寝室の広さといった物理的な問題もありますので、一概に申し上げにくい部分でもありますが、
家族みんなが心安らぐ寝室を作る
ということは言うまでもありません。
夫婦二人の寝室なら、どのような演出でどのような雰囲気の空間を作れば良いのか?、家族みんなの寝室なら、どのような配色でコーディネートしたら良いのか?といった点を具体的にご紹介していきます。寝室のテイストや雰囲気を変えるだけで、
家族とのコミュニケーションが深まるかも
しれませんので、ぜひ上品かつオシャレな寝室コーディネートにチャレンジしてみてください。
▼関連記事
覚えておきたいオシャレなベッドルームインテリアのポイント
ご夫婦の寝室コーデテーマは「シック&ムーディー」
一言で「寝室」と言っても、一人でおやすみになる寝室もあれば、ご夫婦二人で同じ空間でおやすみになる寝室もあり、そのレイアウトや用途はさまざまです。
・夫婦二人の寝室だからこうしたコーディネートが良い
・別々のベッドで寝ているからこうした雰囲気が良い
といった教科書的なマニュアルがあるわけではなく、それぞれのお好みや二人がリラックスできる空間演出が必要であることは言うまでもありません。特にご夫婦二人だけの場合、「普段は何かと会話が少なくなりがちだけど、ベッドルームなら色々と話ができる」という場合もあることでしょう。
寝室のコーディネートにおいては、過去記事「▼安眠のカギは色にあり!?ぐっすり眠れる寝室のカラーコーディネート」でもご紹介しておりますが、寝室全体の配色に気を配るほか、間接照明などの照明効果を活用して
温かみのあるムーディーな雰囲気を作る
ことを心がけると良いでしょう。
近年、若い世代の人気の生活感を抑えたアーバンスタイルなども、せめて寝室だけでも温かみや生活感があっても良いでしょうし、中高年のご夫婦であれば、自然素材豊かなナチュラルな寝室も上質な居心地を提供してくれるでしょう。
ある程度の年齢を重ねたご夫婦であれば、過度なスタイリッシュさやオシャレな演出は不要かもしれませんので、
就寝前で気持ちを落ち着かせることができるシックな色合い
のダークブラウンなどの配色、そしてベッドなどの家具は自然素材を中心に揃えることで、色調的にも洗練されたオシャレな大人のベッドルームに仕上げることができます。また、空間に物足りなさやアクセントを加えたい時のアイテムは、観葉植物などの安らぎのグリーンが定番。
アーティスティックな雑貨やパネルなどは、オシャレ度こそ高いものの、浮いた感じや落ち着かない雰囲気を出してしまう場合もありますので、シックかつムーディーをテーマとするなら、
落ち着きある配色と照明器具による照明効果
に注力されるのが良いでしょう。
▼関連記事
寝室を彩る照明やインテリア雑貨の活用コーディネート
家族みんなの寝室は「ナチュラル&カジュアル」
一方、家族みんなでおやすみになるベッドルームでは、どのような点を押さえておけば良いのでしょうか?
リビングなどでは、「家族みんながくつろげる場所」というテーマでコーディネートを考えることが多い傾向にありますが、寝室においても同様、家族みんなが心安らぐ空間に仕上げることがポイントです。ただし、実際に家族みんなで同じ寝室という環境を考慮すれば、
まだお子様が小さい若いご夫婦
というケースが多いかもしれませんので、子育ての負担も考慮して、機能面も充実したベッドルームを作る必要があります。もちろん、豪華な高級ホテルのようなベッドルームに憧れている、ということもあるかもしれませんが、
背の高いベッドは小さなお子様には不向き
みんなで気兼ねなく川の字になって眠ることができるフロアベッドやローベッドを中心としたコーディネートがオススメです。フロアベッドやローベッドの魅力やメリットについては、過去記事「▼フロアベッドとローベッドの違いとメリット・デメリット」でも取り上げているように、さまざまなメリットやデメリットもありますが、
何より小さなお子様アクセスしやすい
という点が挙げられ、また寝室全体を低く抑えることで、限られたスペースでも広く見せることができ、空間的にもリラックスしやすいという特徴があります。寝室収納や照明器具なども低く配置することで、
圧迫感も抑えられます
ので、ご家族全員一緒に寝てもスペース的な息苦しさは抑えられるのもメリットとして挙げられます。お子様と一緒の寝室ということであれば、ポップなテイストのコーディネートや明るめの色の木製家具などを配置して、
明るい雰囲気のナチュラルな寝室
を心がけて、お子様がちょっと喜びそうな小物のインテリア雑貨などでアクセントを加えれば、プレイルーム的なポップな空間に仕上げることができるでしょう。
いかがでしたでしょうか?
寝室といっても、実際にその空間を使う人や用途、求める機能などによってさまざまな付加価値を持たせることができ、またその付加価値によって家族の絆が深まることもあります。
単なるオシャレな寝室コーディネートではなく、
ご家族が感じる居心地も考慮する
こちらが本当の意味での安眠コーディネートなのかもしれません。
▼関連記事
豪華なベッドカバーでホテルライクな寝室コーディネート