心安らぐ寝室コーデに活用したいアクセントクロスの魅力
あまり人に見せる機会が少ない空間のひとつがベッドルーム。
ベッドルームは、一日の疲れを癒すための重要な役割を担う空間であり、リラックスできて心が安らぐ、さらには良質な睡眠が取れることが何より大切です。
もちろん、そうした機能面は空間演出だけで成せるわけではなく、実際に横になるベッドの寝心地や機能性、そして照明器具なども影響してきますが、過去記事「▼安眠のカギは色にあり!?ぐっすり眠れる寝室のカラーコーディネート」でもご紹介しているように、
良質な睡眠は心理的な要素も大きい
ため、寝室の配色については、心が落ち着きリラックスできる効果が期待できる、ブルー・グリーン・ブラウンなどのアースカラーを基調とした空間に仕上げるのがセオリーであることは、これまでの記事でもご紹介してきたとおりです。
でも、実際に寝室をブルーで統一するのはハードルが高い!
多くのご家庭で、元々の壁紙の色が白基調であったり、フローリングの色味がライトブランであったりと、空間を占める面積の広い床や壁ほど、変更したりコーディネートするのが難しいのも事実。せめて、
布団カバーやラグなどを用いて色調を調整している
のが実情かもしれません。
そこで今回ご紹介するのが、寝室の一部分だけ色味を変更するための壁紙「アクセントクロス」を活用した、スタイリッシュな寝室の作り方についてピックアップしていきます。
これまで、フローリングやクロスを交換するのは大変・・・、というお悩みに対応すべく、部分的なクロスの張替えによって、上記のようなブルーやグリーンの空間演出も可能となりますし、逆にモダンテイストなグレーのクロスによって、スタイリッシュな寝室に仕上げることも可能になります。
今回は、そんなアクセントクロスの上手な活用方法と、スタイリッシュなベッドルームの作り方についてフォーカスし、寝室全体の配色バランスやアクセントクロスの色味によって、どのように心理的な部分が変化するかを見ていきたいと思います。
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寝室のトーンカラー調整に適したアクセントクロス
寝室のトーンカラーによって、どのような心理的効果が得られるかは、過去記事でもご紹介しておりますが、いま一度、色別による代表的な心理効果をおさらいしておきましょう。
≪グリーン・ブラウン≫
リラックス効果の高いアースカラーは寝室の定番カラー
≪ブルー・ネイビー≫
色のなかでも一番鎮静効果の高いとされるのがブルー
≪グレー・ダークグレー≫
落ち着き感はあるものの、圧迫感や閉塞感も出やすい色味
≪白・ピンク≫
柔らかな色味と清潔感が心を穏やかにしてくれる
≪オレンジ・レッド≫
活発さや緊張感を高める色味で寝室での配置には向かない
上記のように、寝室全体の配色によって入眠や安眠に影響が出る場合もあれば、寝室自体の広さの感じ方などと密接な関係もあり、
良質な睡眠環境を作る
という観点でも、トーンカラーは無視できません。
例えば、もっともリラックス効果が高いとされるブルー基調の寝室の場合、部屋全体をブルーの壁紙に変えるのも良いのですが、ブルー基調が強すぎてしまうと、逆に冷たさを感じたり、気分を沈めてしまう場合もあります。
そんな時には、ベッドのヘッドボード背面の壁紙にアクセントクロスを取り入れ、寝室空間全体のブルーの割合を強めながら、その他の寝具やカーテン等で全体のトーンを調整していくのがポイント。ブルーの割合が多いほど、空間に冷たさを感じてしまうので、
・ホワイトを加えることで清楚感を出したり
・ブラウンを加えることで温かみを追加したり
スポット的な微調整がしやすいというのも、アクセントクロスのメリットと言えます。
その他のトーンカラーも同様、寝室の壁紙全体を同じ色でまとめてしまうと、単調な印象が強まってしまうため、布団カバー等でアクセントカラーを取り入れる必要が出てきますが、このアクセントクロスを取り入れれば、
それ自体が寝室のアクセントとして機能
してくれますので、メリハリのあるスタイリッシュな寝室に仕上げることができるでしょう。
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スタイリッシュな演出に有効なアクセントクロスのカラー
上記でもご紹介したように、アクセントクロスで寝室にメリハリをつけることで、心理的な要素を損なわずに、スタイリッシュなコーディネートに仕上げることができる点をご紹介しましたが、
・実際にどの色のアクセントクロスを取り入れればいいの?
・実際にどのような心理的効果が得られるの?
という点では、仕上げたいコーディネートスタイルによって多彩なバリエーションがありますので、ここではベッドルームのコーディネートにおける代表的な配色を元に、アクセントクロスの取入れ方とその効果についてご紹介していきます。
≪グレー・ブラックのアクセントクロス≫
モダンテイストなベッドルームにふさわしい配色で、グレーやダークグレーなどを基調としたシックな雰囲気のコーディネートです。全体的にはモノトーンを意識した組み合わせで、単調にならないようイメージ画像ではアクセントカラーとして黄色を取り入れていますが、オレンジなども取り入れることで閉塞感を緩和してくれます。有彩色ほどの複雑さがないため、初めての方でも取り入れやすいアクセントクロスの活用パターンです。
≪ブルー・ネイビーのアクセントクロス≫
ベッドルームのセオリー的な配色パターンとなりますが、ネイビーのアクセントクロスにブルーの布団カバーといったスタイリッシュな組み合わせで、暗いイメージを緩和するために、ところどころにホワイトやライトグレーを取り入れてメリハリをつけています。
≪ピンク・ホワイトのアクセントクロス≫
少々鮮やか過ぎてしまう場合もありますが、冒頭でご紹介したように柔らかな色味が特長のピンクは、白基調の寝室とのマッチングが良く、空間全体のアクセントとして綺麗に映えます。穏やかさや清潔感などの心理効果も期待でき、ところどころにアースカラーのグリーンやブラウンを取り入れることで、温かさを演出してくれます。
いかがでしたでしょうか?
アクセントクロスを活用することで、まったく違ったテイストのベッドルームに仕上げることができます。また、上級テクニックとなりますが、色調面でのメリハリのほか、上記イメージ画像のような柄物のアクセントクロスを用いれば、モダンかつクラシカルな雰囲気も演出することができるので、さらに
コーディネートの幅が広がる
という効果があることも覚えておくと良いでしょう。
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