高級ホテルのベッドの必須アイテム「デコラティブピロー」
1台のベッド(あるいは敷布団)に置く枕は1つ、夫婦など2人が共寝する場合は2つ、のように日本の文化において、枕の数は人の数と同数というのが一般的です。一方、海外や日本国内でも外資系の高級ホテルのベッドルームでは
ベッドに並べられた複数の枕
という光景がよく見られます。シングルベッドでも大小4つ、ダブルベッドなら6個くらいの枕が置かれているケースも珍しくありません。
人によっては、「邪魔くさいな・・・」と思われるかもしれませんが、実はそれぞれの枕には役割や機能があり、これらの枕を総称して
デコラティブピロー
と呼びます。皆さんも、ベッドに寝転びながら読書をしたり、テレビを観たり、スマホを操作したりと、色々な時間の過ごし方をしていると思います。デコラティブピローはそのための枕・背もたれ・肘置きであり、
寝るためだけのベッドではない
という前提があります。また、このデコラティブピローはベッドの上に無造作に置かれているのではなく、置き方にも数配置パターンあり、ベッドルームの雰囲気やコーディネートによってアレンジもできます。
今回は、そんな高級ホテルのような海外ベッドメイキングにフォーカスし、機能性を活かしたデコラティブピローの揃え方や、寝室を華やかに彩る配置テクニックをご紹介していきます。
自宅の寝室が高級感3割増しとなるベッドメイキングにぜひチャレンジしてみましょう!
無作為に置かれている訳ではない枕の種類と役割
欧米のベッドルームや高級ホテルなどでは、上記写真のようなベッドメイキングを目にすることが多いと思います。これらの枕にはそれぞれ以下の名称・役割があります
1.ユーロシャム(ユーロピロー)
一番大きな飾り枕で、本を読んだりテレビを観たりする際の背もたれ代わりになる枕です
2.スタンダードシャムもしくはメインピロー
上の写真ではメインピローになっていますが、2個目の飾り枕(スタンダードシャム)もしくは、実際に寝る際に使用する枕(メインピロー)を配置します
3.ブドワールシャム
アクセントピローとも言われる飾り枕で、スタンダードシャムや他の枕に立体感を出すために配置される飾り枕です
4.ネックロールシャム
円柱型をしたクッション的な役割の枕で、抱き枕にしたり、足の疲れを軽減するために用いられたりと様々な用途で使用できる枕です
おおむね上記の配置が一般的ですが、全てをワンセットで揃えなければならないということではなく、全て同色・同柄のピローケースで揃えても問題ありません。
ただし、ベッドメイキングとして考えた場合は枕だけを統一するのではなく、掛布団カバー(コンフォーターカバー)や敷布団カバー(フラットシーツ)など、ベッド全体のコーディネートを行わないと
アンバランスな感じになってしまいます
ので、デコラティブピローを揃えるのと同時に、カバレットと呼ばれる薄掛けや足元に置くベッドスローなどで濃淡のコントラストを付けると、
ベッド全体の配色も引き締まり
より高級感を打ち出せるようになります。
はじめからデコラティブピローを色々揃えてしまうと、ベッド全体の配色がまとまりにくくなってしまいますので、全体の色味を考慮しながら、徐々に飾り枕を増やしていくのがポイントです。
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デコラティブピローで楽しむベッドコーディネートのポイント
上記でご紹介したように、就寝時に使用するメインの枕以外は基本的に飾り枕となりますので、なくても特段困るわけではありません。
仮にヘッドボードを背もたれにしてテレビを観る場合、メインの枕を間に挟んでも良いのですが、ユーロシャムがあればメインの枕を腕に抱えられるので、より楽な体勢を長時間とれるといったメリットがあります。
機能的には「あってもなくても」と思える部分かもしれませんが、デコレーションという観点では視覚的なインパクトが非常に大きく、それほど大きなコストが掛けずとも、
ぱっと見のゴージャス感を存分に満喫できる
ので、たいへんコスパの良い寝室コーディネートを実現できます。
また、デコラティブピローのコーディネートで高級感を打ち出すには、あまりガチャガチャするような柄物を多く配置したり、鮮やかで明るめの色を採用するより、落ち着くことができる配色を心掛ける必要があります。
デコラティブピローの置き方は
単に上に重ねていくスタッキング
後ろから順に立て掛けていくスタンディング
の2種類が代表的な配置です。
これらの置き方によっても、デコラティブピローの配色による印象はずいぶんと変わってきます。スタッキングのように重ねることで、一番下になるユーロシャムは目立たなくなり、上に来る枕ほどインパクトが強くなります。逆にスタンディングの配置では、全ての枕の色味が視界に飛び込んできますので、
配色の統一感をより重視する必要が出てきます
ベッドメイキングにおけるコーディネートは意外と奥深く、基本はデコラティブピローとベッドスローなどの色調を合わせることでベッド全体の濃淡がハッキリとし、メリハリが出て心地の良いベッドコーデに仕上がります。
まずは、自身で心地の良い色味になるように配置してみて、そこから小さな飾り枕で柄の入ったデザインを配置していくのが初心者向けの定番テクニックです。ご自身で納得できて、素晴らしい仕上がりになった際には、ぜひ▼ヘヤゴトマイギャラリーのお部屋自慢に投稿してみてください!
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