best_pillow ぐっすり快眠の高級・高機能枕はココがすごい!

ぐっすり快眠の高級・高機能枕はココがすごい!

数年間に発売された、価格が60万円の最高級枕をご存知ですか?
どんなものかと申しますと、幻のダウンともいわれるアイダーダックの雌の胸元の毛を使った枕で、生地はシルクで仕立て、桐の箱に収められている、というこだわりの枕です。国際保護鳥のアイダーダックは捕獲するもの触れることも禁止されており、枕に使用される毛は野生のアイダーダックの巣から採取したものとなります。そのため、世界でも年間2,000~3,000kgしか採取できない貴重なものとなります。

このような高級枕は一度使用すると量販店で売られている枕には戻れない、といわれ、今回はそのような高級枕や高機能枕が実際のところはどうなのかを調べてみました。

 

人生の約3分の1は寝ている!

平均睡眠時間が7時間だとすれば、1日の約3分の1は寝ていることになります。睡眠は疲れを取るために大切なことですが、たとえば7時間も自分に合わないものを使っていると当然疲れも取れず、ストレスになることもあります。つまり、寝具は自分に合ったものを選ぶことがとても大切なんですね。寝具が合い、質の高い睡眠をとることができれば、疲れの取れ方や健康状態に良い影響がありますよね。

さて、寝心地を大きく左右するマットレスや敷布団は、好みや体質、体重などにより向いているものが違ってきます。また、掛け布団は重さや暖かさ、放湿性能などの求めているものや季節で選ぶべきタイプが変わってきます。そして、敷布団や掛け布団以上に好みが分れるのは枕なのです。

「枕が変わると眠れない」などと、旅行にも枕を持っていく人がいるのも大げさな話ではありません。人間にとって大事な脳をいれた体の中で一番重い頭蓋骨を支えている首はとても負担が掛かりやすい場所。そのため、枕はその首の疲れを癒し、長時間同じ姿勢で横たわっているときも負担の掛からないように重さを支えられる必要があります。

また、パソコンやスマートフォンの普及により首に問題を抱えている現代人が増えていることもあり、枕の高さや寝心地にもシビアになってきているんですね。そのように枕に対して多様なニーズに合わせて、高さや固さを好みで選べるものが人気となっています。

 

高級枕ってどんなもの?どうして価格が高いの?

ぐっすり快眠の高級・高機能枕はココがすごい!

値段が5万円を突破するような高級な価格帯の枕には大きな特徴があります。
それは、生地や中に詰める素材などは、天然素材を使用している、ということです。
はじめにご紹介した60万円の最高級枕も、水鳥の羽毛と天然シルクという構成。これだけ科学が発達しても、人間の作る人工物は、自然が作り出した素材の品質に希少性、機能、寝心地、どの部分でもかなわないようです。

ここで羽毛の性質をおさらいしますと、まずは高品質な羽毛を充分に充填したものであれば、抜群のクッション性があること。そして、環境に合わせて、吸湿、放湿、さらに保温性と放熱に優れているという点です。苛酷な自然環境に水鳥が適応するために何万年という時間をかけて、発達してきた羽毛の特質そのものなんですね。

また、天然素材のため、一部のアレルギーの方を除いて、安心、安全であるという点です。高級枕はこの羽毛の性質を充分に発揮するため、生地は天然の綿、枕カバーはシルクとこだわっているものがほとんど。こちらも羽毛と同じように繊維自体が呼吸していますから、湿度の調整はもちろん静電気がおきにくい特徴があります。シルクはシルクタンパクというタンパク質の効果で保湿効果があり、肌や髪に良い影響がある点も見逃せません。

また、高級枕の場合はひとつの枕に羽毛布団の羽毛の量を使用しているなど、贅沢に羽毛を使っているものが多いんです。それだけ多くの羽毛を使っていますから、抜群のクッション性、長い期間使用してもへたりにくい耐久性など、まさに一生ものの枕といえます。

 

高機能枕で自分の好みの寝心地を実現する

天然の素材を用いた高級枕は寝心地もよく自然素材ならではの機能を持っていますが、新素材を用いて形状やクッション性を科学的に進化させた枕もどんどん登場してきています。

こちらは素材の硬度を場所や内部構造によって変化させ頭部の荷重を効率的に分散させるものや、カーブの形状で首や後頭部にフィットするものなどがあります。大別すると石油から生成されるウレタンや天然ゴムから作られるラテックスの柔らかい寝心地の枕か、そば殻やパイプといった硬い寝心地の枕があります。

このうちのウレタンは使用感は柔らかでありながら高反発となり、ラテックスは低反発で沈み込むような寝心地が特徴です。

ラテックスのような頭の重みを受け止めて沈み込む枕は、ふんわりと眠気を誘われますし人気がありますが、頭が沈み込んでいるため寝返りが打ちにくい。反対にウレタンのような高反発枕は寝返りが打ちやすいため、無意識でも違和感があれば体勢を変えられるため腰痛を持っている人には向いているといわれています。それぞれ独自のテクノロジーで寝心地と安眠を追及しているので、お好みとニーズで選ぶと良いでしょう。

また、最近は無重力をうたう高機能枕が出ています。NASAが宇宙飛行士のために開発したメモリーフォームを使用したThe Cubesは立方体のキューブが独立して頭部の重みを支え分散させるという、それまでにない機能の枕で、クラウドファンディングでも2,300万円を集めて話題となりました。

自然の素材を使った高機能な枕では、古来からあるそば殻や、消臭効果のある竹炭パイプの枕などがあります。こちらは抜群の通気性のため夏におすすめの枕で、ウレタンやラテックスと比べると硬めの寝心地です。ぽんぽんと枕を叩いて頭のくぼみを作ってしっかりと頭がホールドされるのを味わうこともできます。

いかがでしたでしょうか。希少な天然素材を使った高級枕はもちろん極上の快眠を約束してくれるもののようですが、10,000円程度で手に入る高機能枕でも、中々の寝心地のようです。柔らかめ、固め、高さなど、ご自身の好みにぴったりの運命の枕にあえますように!

 

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