pillow_material 目的で選ぶ・枕の素材の種類とメリット・デメリット

目的で選ぶ・枕素材の種類とメリット・デメリット1

今お使いの枕は本当に自分に合っていますか?

新生活が始まるタイミング以外にも定期的に買い替えることの多い枕。
枕の寿命は、その中身の素材にもよりますが一般的に2~5年前後と言われており、ベッドや布団とくらべても交換頻度が高い傾向にあります。特に枕は、布団と違って

自分の体に合う・合わない

が顕著に出るアイテムで、かつ汚れやすい部分もあります。汚れは枕カバーの洗濯や交換で対処できますが、体に合わない枕を使い続けるのは安眠を妨げる原因にもなりますので、枕の購入時はそういう視点でも商品を選ぶ必要があります。

枕の素材については、過去記事「▼羽毛・ウレタン・そば殻?枕の素材の違いと特徴」でもご紹介していますが、素材の違いによる「合う・合わない」には、相当に個人差がありますので、

端的にどの素材の枕が良いの?

というのは、なかなか決めにくいもの。様々な素材や形の枕を実際に試して、自分の体に本当に合う枕を見つけましょう。快眠や寝心地という観点では、布団と同様に「季節によって異なる素材の枕に変える」というのもポイントです。

今回の記事では、枕選びの基本「体に合った枕素材の選び方」と「素材別によるメリット・デメリット」にスポットを当て、人により個人差が大きい

枕に求める機能や目的に応じた素材の選び方

をご紹介していきます。

これまで漠然とデザインや価格で枕を選んでいた方は、この機会にぜひ枕にこだわりを持っていただき、機能性を兼ね備えた寝室コーディネートにチャレンジしてみてください。

 

枕に求める機能で中身の素材を選ぼう

一般的な枕の素材のイメージを挙げると、

・頭がすっぽりと沈み込むフカフカな羽毛素材
・自分の寝姿勢にフィットするウレタン素材
・通気性に優れたポリエチレンパイプやそば殻

などが挙げられると思います。

その他にも、通気性に優れた高反発ファイバーや、天然ゴムを素材としたラテックスなどの人工素材、小豆やウールなどの自然素材まで、枕に使用される素材は多数あります。

枕選びの際には、お好みの素材や自身の目的、そして予算に応じて素材を絞り込んでいく必要がありますが、

自身の好みと実際に体に合うかどうかは別問題

自身の体に合った枕を選ぶためにも、色々な素材の枕を実際に試せる場所で購入するのが無難です。ネットショッピングなど、試し寝ができない環境で枕を購入するのはあまりおすすめできません。

例えば、「自分は昔から硬めの寝心地が好み」と思っていたとしても、枕が首や後頭部がフィットしておらず、

寝違えることが多かったり
肩こりの原因になっていたり

することは決して珍しいことではありません。逆に、柔らかすぎる枕は通気性が悪く熱がこもりやすい傾向があります。良質な睡眠は、

足を温めて、頭を温めない

のが基本です。汗かきの方や夏場でもクーラーをかけずにお休みになる方は、自身の好みが柔らかな寝心地の素材であっても、通気性の良い硬めの枕を選んだ方が無難なのです。

枕素材における硬さと柔らかさ、そして通気性の良し悪しの目安については以下の通り。それぞれの素材にメリット・デメリットがある点は理解しておきましょう

≪硬めの寝心地の素材≫
ポリエチレンパイプ・そばがら・ヒノキチップ・高反発ウレタン

≪柔らかめの寝心地の素材≫
低反発ウレタン・羽根フェザー・わた・羽毛・マイクロビーズ

≪通気性の良い素材≫
ラテックス・高反発ファイバー・ポリエチレンパイプ・そばがら・羽毛

≪通気性に劣る素材≫
低反発ウレタン・高反発ウレタン・マイクロビーズ

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これが理想の寝姿勢!店頭試し寝チェックポイント

目的で選ぶ・枕素材の種類とメリット・デメリット2

枕の素材にそれぞれ特徴があるように、寝姿勢も人それぞれ異なるため、「どの枕が合っていて、その素材が適しているかは人それぞれ」ということは言うまでもありません。

特に、これまで使ったことのない素材の枕を新たに購入するときには、できる限り店頭サンプルで試してみるのが得策です。短時間で使用感を判断するのは難しいかもしれませんが、そんな枕選びに役立つ「店頭での試し寝チェックポイント」をご紹介します。

≪店頭での試し寝チェックポイント≫
1.枕の高さに違和感はないか?
2.後頭部から首にかけて隙間が生じないか?
3.寝返りは打ちやすいか?
4.枕と接地部分に暑さは感じないか?
5.首や肩が完全に力を抜いた状態になれるか?

枕は、長時間に渡って頭を乗せているので、知らず知らずに首や肩の筋肉に負荷がかかっています。枕の高さが高すぎても、逆に低すぎても首を痛めたり、肩こりなどの原因となる可能性があります。

枕の硬さにおいても、あまり柔らかすぎて頭がスッポリと埋まってしまう枕は、寝返りが打ちにくくなり、腰痛や睡眠の質の低下に繋がることも多いようです。

店頭での試し寝は、

わずか数分でいくつかの素材の枕を試す必要がある

ので、実際に購入して使用した時のフィーリングすべてを感じ取ることは難しいかもしれませんが、最低でも上記の5項目くらいは確認しておきたいところです。

店頭などでは、リラックスして横になることが難しく、完全に力を抜いた状態で使用感を試すのにも限界があるかもしれませんが、これまで使用したことがない新しい素材の枕への切り替えにおいては、しっかりと試し寝チェックをしたうえで判断するようにしましょう。

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監修者情報

家具インテリア・寝具のWEBサイト「Seiloo」「SHOPNAVI」「MyGallery」などを運営する株式会社ヘヤゴトの編集長。家具のプロとして、皆様の生活に役立つ情報を発信しております。

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