episode01-francebed 家具インテリア・寝具のプロに聞く~メーカー編~
episode.01 フランスベッド

快適な眠りの答えはマットレスの「硬さ」にあった

現場のプロにマットの選び方を徹底取材

2018年7月某日、フランスベッドPRスタジオ東京にてインテリア東京営業部の川﨑プロにインタビューを敢行。ベッド販売事業に長年携わってきたプロが語るマットレス選びのポイント、ベッド業界のトレンド事情は必読です。

目次

フランスベッドはおフランスなベッドにあらず

マットの構造

ー フランスベッドの特徴を教えてください

社名に「フランス」とついていますが、当社は創業67年の純然たる日本のベッドメーカーです。日本の風土・気候に合わせたベッドを製造・ご提供できる点が海外メーカーとの大きな違いですね。とくにマットレスは「高密度連続スプリング」を使用したものが多く、高温多湿な日本の夏にも適した通気性・耐久性を備えています。

ー 他メーカーとの違いについて、さらに詳しく伺えますか

マットの違い

まずマットレスですが、体にフィットするマットレスの硬さはお客様一人ひとり異なります。そのため、お客様に合ったものをお選びいただけるようたくさんの種類のマットレスをご用意しています。当社では高密度連続スプリングを使うことで、耐久性があり、体圧分散性に優れ、通気性もよく、快適な寝心地のマットレスを生産しています。これから発売する新商品についても同様の精神で臨んでおります。
また、当社のベッドフレームは輸入商品も一部ありますが、基本は国内生産で低ホルムアルデヒド仕様のF☆☆☆☆(エフフォースター)にこだわっています。日本製品の高品質・安心・安全はお客様にとっても大きなメリットですから。ちなみにマットレスも国内生産のものが多いです。
(注:F☆☆☆☆…ホルムアルデヒド低減の最上位等級の規格製品につけられるマーク。☆の数が多いほど「ホルムアルデヒドの発散量が少ない=体にやさしい」ことを示し、☆4が最上位)

ベッド業界の最新トレンドワード「セミオーダー」

ー 川﨑プロから見たベッド業界の最新のトレンドを教えてください

取材の様子1

ベッドフレームに関していうと多様性、つまりお客様の生活に合わせた細かい対応を求められているように感じますね。
たとえば、少し前のフレームはメーカー側が決めた型・デザインがあり、お客様は希望のサイズのみ選べるような感じでした。現在は当社の「グランディ」シリーズのようにヘッドボード4種×ボトムの高さ・形状12タイプ×色3タイプの計122のパターンから選べるセミオーダー式のフレームが大変喜ばれています。自分だけの“オンリーワン”ということですね。フルオーダーできるとさらにお客様のご要望にお応えできるのでしょうが、それでは価格も跳ね上がってしまいますので……。

ベッドのプロをも秒殺する魅惑のマットレスとは

取材の様子2

ー 川﨑プロが考えるマットレス選びのポイントは?

睡眠とは一番簡単にできる健康法だと私は考えています。疲れをとるのはもちろん、病気になった時、成長のため、記憶を定着させるためなど、状況は違えどすべては“身体と心を癒す”ために睡眠をとります。そしてその癒しは、いかに熟睡できるかにかかっています。熟睡度合いを決めるのは睡眠時の快適さです。その快適さを得るために重要なのが、体に合ったマットレスの硬さだと思います。ポイントは、背骨のS字カーブのどこにも負担がかかることなく自然な姿勢で睡眠できる硬さです。
当社のマットレスには「LT」シリーズのようにソフト・ミディアム・ハード・低反発と硬さを選べるものもありますので、体に合ったマットレスにきっと出会えると思います。また、体に合うマットレスの硬さは年齢とともに変化するということをご存知ではない方も多いので、10年ごとにマットレスを見直すこともおススメしたいですね。
展示会や販売会などにお越しくだされば、私をはじめスリープアドバイザーの資格を持つスタッフがお客様に最適のマットレスをご提案させていただきますよ。

ー 川﨑プロが選ぶフランスベッドのおススメマットレスは?

取材の様子3

個人的には柔らかめのマットレスが体に合っているので、
1位:LT-910N AS
2位:LT-900N AS ソフト
3位:CL-BAEシルキーSPL
といったところでしょうか。値段を気にせずにおススメするなら当社の社名を冠した最高級マットレスの「The Francebed」ですね。勤務中、硬さのチェックをするために横になったら数秒で寝落ちた経験があります(笑)。自社商品の至上の寝心地を己の身をもって体感しました。

フランスベッドはベッドだけじゃないんです!

ー 昔と今で、お客様のタイプやニーズなどに何か変化はありますか?

取材の様子4

昔は「眠れれば何でもいい」というお客様が多かったように思います。多くの日本人が好む硬めのマットレスの人気が高かったですね。
最近はお客様のタイプが睡眠にこだわる方とそうでない方で二極化しています。こだわり派のお客様はオンリーワンのマットレス・枕を求めて睡眠について色々とリサーチをして展示会にお越しになる方が多いので、私もご案内の際にはとくに気合が入りますよ。

ー 普段あまりフィーチャーされない、フランスベッドの魅力を語ってください

社名のイメージが強いのか、どうしてもベッドに注目されがちですが、当社ではそれ以外の商品も扱っています。とくに羽毛布団とソファは自信をもっておススメしたいですね。当社の羽毛布団のほとんどは静岡県掛川市の自社工場で国内生産しています。羽毛は世界三大産地のポーランド・ハンガリー・カナダから仕入れ、静岡工場で厳しい品質管理のもと洗浄から縫製、製品化まで行っており、暖かさや安全性・安心感は折り紙つきです。
また、モードの発信地イタリアや職人気質の国ドイツから輸入しているソファは、その洗練されたデザインもさることながら、レザーの質の高さと快適性にもきっとご満足いただけると自負しています。

ー 川﨑プロが仕事のやりがいを感じるのはどんな時ですか?

この仕事をしていると、さまざまなお客様とお会いする機会がたくさんあります。自分が提案したものを使用して喜んでいただけると、この仕事をやっていてよかったと思いますね。展示会に以前お越しになったお客様が再度ご来場されて「あなたが紹介してくれたもの、快適に使っているよ。ありがとう!」とお声がけいただく時が最高に嬉しい瞬間です。

取材の様子5

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