episode-03-takanomokko 家具インテリア・寝具のプロに聞く~メーカー編~
episode.03 高野木工

五大家具産地・大川から東京へ
日常が楽しくて幸せになる家具作り

老舗メーカーのプロに聞いた人気家具の最新トレンド

2018年10月某日、南青山にある高野木工東京ショールームで営業部長の北村プロにインタビュー。企業ロゴの由来から、人気家具のトレンド、家具産地で知られる福岡・大川から東京・南青山に進出を決めた理由まで、高野木工のアレコレについてお伺いしました。

高野木工PROFILE

1942年、日本の五大家具産地のひとつである福岡県の大川で創業。タンスの製造からはじまり、「暮らしの思い出が宿る家具は、日々の生活を楽しくするものでなくてはならない」という思いのもと、ソファやテーブル、チェア、サイドボードなどを手がける総合家具メーカーに。安心・安全にこだわり、商品にF☆☆☆☆の基準を満たした建材・塗料・接着剤を使用。流行に左右されない普遍的なデザインで人気を集めている。筑後市にある本社ショールームに加え、新たに2018年6月に南青山、11月下旬に福岡市にショールームをオープン予定。

目次

タンス製造からシンプルモダンな総合家具メーカーへ

インタビューの様子

ー 北村プロの家具インテリア業界遍歴を教えてください

大学を卒業後、室内装飾のメーカーに15年勤め、カーテンや敷物、さまざまなインテリア雑貨の企画開発から販売を手がける営業を担当しました。その後、家具業界に移って今年で8年、当社に入社して6年になります。
現在は東京を軸足に、自社取扱い商品の卸営業、新規開拓、東京ショールームの運営に携わっています。

ー メーカー「高野木工」の成り立ちを教えていただけますか

1942年に福岡県でタンス製造のメーカーとして創業しました。現在の社長で3代目です。タンス製造の頃から積み上げてきた家具職人の業と、コンマ1ミリの微調整ができる最先端機器を融合させ、ここ十余年は品目の幅を広げ、ダイニングセットやサイドボード、ソファ、ベッドなどオリジナル家具を国内の自社工場で製造、販売しています。

ー そのなかでも主力商品となっているのは?

いわゆる箱物と呼ばれる家具ですね。テレビボードやキャビネット、ユニットデスクなどもニーズが高いです。

ー 最近の人気商品ベスト3を教えてください

ユニットデスクの「ASTER(アスター)」、カップボードの「CANO(カノ)」、テレビボードの「LECCE(レッチェ)」です。

ー こちらの「BALOON(バルーン)」も、先日の販売会で人気でした

そうですね。スライドテーブルのBALOONも高野木工を代表する商品です。実は当社のロゴは、BALOONがモチーフになっているんですよ。ロゴの大中小の円は、天板をスライドさせて3つのテーブルに展開している状態のBALOONです。

ASTER(アスター)

ASTER(アスター)

キャビネットやチェスト、マガジンラックなど複数のパーツを組み合わせることができるユニット家具。私室に置いてデスクに、ドレッサーとして寝室に、リビングに置いてテレビ台に……など、用途や間取りに応じてサイズ・組み合わせは自由自在。

CANO(カノ)

キッチンやダイニングはもちろんリビングにもなじむ、シャープでモダンなミドルサイズのカップボード。無垢材の美しい木目が引き立つシンプルで飽きのこないデザイン。幅は85と115センチ、高さ89.5と139センチの4サイズ展開。

LECCE(レッチェ)

LECCE(レッチェ)

光沢をなくし、自然な風合いに仕上げたテレビボード。前板には無垢材を使用し、年月の経過とともに変化する天然素材ならではの味わいを楽しめる。別注で木脚は台輪タイプへ、ガラスは磨り調ガラス・突板ガラスに変更可能。

BALOON(バルーン)

BALOON(バルーン)

大小の丸テーブルが連結しており、人が集まるときは大きく広げて、使わないときは大きい天板の下に小さい方を収納できる。1枚から2枚、3枚それぞれの印象の変化も魅力。ダイニングテーブルとリビングテーブルがある。

「家具にプラスα」のコーディネートを提案

高野木工のルームアクセサリー

ー 競合メーカーとはどのような差別化を図っていますか

商品という観点では、既製家具でもサイズと材質にバリエーションを持たせていることです。当社ではテーブルやチェスト、デスクなど全シリーズをほぼ同じ材質で製造していますので、揃えて配置すると統一感が生まれます。
お客様サービスという点では、既製家具を量産し在庫を持たせ、短納期でお届けできるようにしています。一方で、一部のシリーズでは用途やお部屋の広さに合わせたサイズオーダーが可能な受注生産も承っており、ご注文から納品まで約40日と、こちらも受注生産品としては比較的短納期で対応しています。

ー ショールームには家具以外の商品も多数展示されていますね

照明やラグのほか、絵画、ルームフレグランス、キャンドルなど、海外からセレクトしたルームアクセサリーの充実に力を入れています。家具だけでなく居住空間のコーディネートをトータルにご提案できるのも当社の強みのひとつといえますね。

ー 北村プロが感じる最近の家具業界のトレンドとは?

主張が強すぎない家具を求めるお客様が多いと感じます。部屋という空間になじむ家具といいますか。商品のテイストでいえば木質感があり、シンプル。無駄がなく、使いやすい家具が支持されていると思います。

ー 今と昔で消費者の傾向に変化はありますか?

インターネットの普及が与えた影響は大きいですよね。何はともあれまずはネット検索して情報を集め、口コミで評判を確認する。家具についてもサイズ感や質感を実際に見ずにネット通販で購入することへの抵抗感が薄れてきているなと。とはいえ、現物を見てから買いたいというお客様もまだまだ多くいらっしゃいます。「どこへ行けば高野木工の家具を実際に見られますか?」というお問い合わせもよくいただきます。

南青山にショールームをオープンした理由

高野木工のショールーム

ー そういったお客様のニーズに応えるためにも、実際に商品を見て触れるショールームの存在は重要ですね

はい。小売店様や取引先様で当社の商品を販売していただいていますが、高野木工の商品認知度は十分とはいえません。一方、高野木工をネットで検索されるお客様が増え、商品を実際に見てみたいというご要望に応えるためにも、東京で商品をご案内する場を設ける必要性を強く感じました。有名なショップやショールームの進出が多く、アクセスもいいエリアということで、南青山でのオープンを決めました。B to Bの取引先様や、家具を探されている多くのお客様にショールームで当社の商品に実際にふれていただきたいですね。

ー 東京と福岡の行き来は大変では?

私は基本的に東京におりますので、それほど頻繁には福岡に戻れませんが、東京という街からいろいろな刺激やインスピレーションを受けていますよ。

ー 高野木工で働くなかで感じる仕事のやりがいとは?

今、当社は進化を遂げようとさまざまなことにチャレンジしています。東京ショールームを立ち上げ、海外のインテリア雑貨の取扱いをはじめたのもその一例です。さらに11月下旬には福岡ショールームが新たにオープンします。新商品の開発や新規販路へのアプローチなど、やるべきことも多いですが、社長を中心に社員一丸となり、目標に向かって動くことにやりがいを感じます。
また、お客様から喜びやお礼の声を頂戴したときもそうです。購入を迷ったり悩んでいたお客様から、手紙やメールで「買ってよかった」「生活が楽しくなった」と仰っていただいたときに達成感をおぼえます。

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