広いリビングにサイズの大きなソファ、そんなリビングルームに一度は憧れを抱いたことがあるのではないでしょうか。足を伸ばし、腰から足先までをゆったりと支えてくれるカウチソファなら、全身の力が抜けて疲れた体も癒されるような心地よさを感じられてしまいますね。
ここで、
足を伸ばして座れるものをカウチソファと呼ぶんだ
と、あらためて気づかれた方もいらっしゃるのでは。
実はカウチソファとは、定義がさまざまで、メーカーによっては「シェーズロング」とも呼ばれています。L字レイアウトのコーナーソファと同じように認識されている方や、ソファにオットマンをレイアウトしたものと認識している方が多くいらっしゃいます。そこで今回は、カウチソファの特徴と選び方をご紹介していきます。
カウチの語源について
足を伸ばせる部分があり、休息用としてベッドの代わりともなるものを、日本ではカウチソファと呼んでおりますが、そもそも「カウチ」とはどのような意味なのでしょうか。
三省堂大辞林 第三版によると
カウチ【couch】 休息用の長いす。寝いす。ソファ
ウィキペディアによると
英語: couch、北米を中心に用いられる、古フランス語でベッドを指す couche に由来する
とされています。
このように大辞林では「長いす」として記されていますが、ウィキペディアでは「古フランス語に由来する」とされています。この「couche」を掘り下げていくと、横たわるという意味の「couchier」という単語から派生したもので、それ以降ヘッドレストや背もたれのあるものをカウチと呼ぶようになったとされています。
食事や談合のときに休息用寝椅子と活用されていたり、病院にて治療を受けるために使用されていたりと、歴史をさかのぼるとさまざまなケースに活用されていたようです。
カウチソファの特徴とは
冒頭でもご紹介したように、カウチソファの特徴はソファのように座るだけでなく、座面の部分が長いために
簡易的なベッド
として、足を伸ばして横たわることができることです。
カウチソファの形状は座面の面積は広いものが多く、肘掛けのあるタイプやないタイプ、片側だけのタイプなどさまざまなタイプがありますので、お部屋の形に合わせて選べます。
たとえば、広さのあるリビングルームでは、ワンアームソファと組み合わせてL字レイアウトがおすすめ。コーナーソファのように大人数で座ることもできるので、多くの友人が集まってもゆったりとくつろげることでしょう。
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反対に、限られたスペースの部屋では、背もたれはローバック、肘掛けは片側のみのカウチソファはいかがでしょうか。背もたれを低くすることで、カウチソファの上に空間がうまれ、圧迫感を感じさせることを抑えられます。そして、肘掛けは片方だけになることでコンパクトなるため、動線をより確保しやすくなりますよ。
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なお、ホテルのラウンジなどでレイアウトされているカウチソファですが、海外ではあくまでもリラクゼーションのためのアイテムと認識していることもあります。そのため、重要なお客様を迎え入れるための応接室などには不向きなアイテムとなりますので、応接室にカウチソファをレイアウトする場合はくれぐれもご注意ください。
カウチソファの選ぶポイント
カウチソファを選ぶうえでの大きなポイントはレイアウト方法。もちろん、20畳以上の広いリビングならば、お好みのデザインをどれでもお選びいただけますが、限られたスペースを快適にするために配置するには、肘掛けの有無や背もたれの高さに制限がかかってしまうものです。
ここでは、あなたのお部屋にぴったりと合うカウチソファのタイプを紹介します。
・パーツ式のタイプなら配置換えや引っ越し時にも安心
・肘掛けのないタイプなら左右どちらにでも配置可能
・ロータイプなら小さなお子さまには落ちても衝撃が少ない
・よりリラックスしたいなら頭を支えるハイバックタイプが快適
・ヘッドレスト&リクライニング機能付きのものなら読書や映画鑑賞にも快適
カウチソファはコーナーソファのように、部屋の角を活用したL字ソファとしてもレイアウトもできます。ただし、このようなレイアウトは最低でも10畳以上のスペースが必要となりますので、部屋の間取りを考慮して、自分のライフスタイルに合うカウチソファを選びしましょう。
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いかがでしたか。
優雅な空間を作り、リラクゼーション効果も期待できるアイテムとして魅力的なカウチソファ。腰を掛けたり、寝転んだりとさまざまな活用法のあるインテリアですので、新たにソファの購入を検討しているのならカウチソファも候補に挙げてみてはいかがでしょうか。