後回しにできない新居の照明選びのポイント
「新居の購入」は、人生においてそう回数の多いわけではないライフイベントです。新生活のスタートとともに、全てを新品で買い揃えたいと考えるのは珍しいことではないでしょう。
「リビングにはこういうテーブルを置いて、ソファを置いて、ベッドは~」
といった具合に、新生活をイメージするだけでも楽しく、テンションも上がることでしょう。そんな昂った気持ちの一方で陥りやすいのが
照明器具の買い忘れ
気付いた時にすぐに購入すれば良いのですが、場当たり的に探しても気に入ったデザインの照明器具を見つけることは難しくなり、
取り付けてみて後悔することも多いはず・・・
そんなことにならないよう、今回の記事では、新居に入居する時に最低限必要な照明器具の個数や種類、トータルの予算などを考慮した照明器具の選び方についてご紹介してます。
ソファやテーブルなどインテリアコーディネートのメインになるアイテムと比べると、照明器具はサブ的なアイテムと捉えられがちですが、そのデザインや明るさなど視覚的な部分は、
空間全体の雰囲気を大きく左右する
重要なアイテムです。新居時に必要な家具購入リストに書き加えておく必要があります。また、部屋数が多いほど買い揃えなければならない照明器具の数も増えるので、想定外の出費とならないようしっかりと予算取りをしておくようにしましょう。
▼関連記事
失敗しない照明選びのポイント!照明器具の種類と特徴を知ろう
各部屋ごとに必要な照明器具をピックアップする
新居における照明器具は、基本的に自前で用意する必要があり、多くの場合、新たに購入するのではないかと思います。旧居から取り外してくるケースもありますが、物理的に取り付けが出来ない場合や
新生活は新しいものでスタートしたい・中古品を使いたくない
という心理が働く場合も多いので、特別な事情がない限りは新たに買い揃えた方が無難でしょう。
照明器具は各部屋に最低1つは必要です。さらに部屋以外にも廊下や階段、玄関など取り付けが必要な箇所は多岐に渡ります。
リビング・ダイニングのように、シーリングライトやペンダントライトなど、ひと部屋で複数の照明器具が必要になったり、寝室の枕元に据えるスタンドライトのように、補助的な照明が必要な箇所も出てくるでしょう。以上を想定して一式揃えるとなると、
10個前後の照明器具が必要
で、それに応じた予算も必要です。
参考までに、各部屋ごとに必要となる照明器具の参考例をご紹介します。
リビング・ダイニング
・メイン照明である天井のシーリングライト
・ダイニングの照明となるペンダントライトやスポットライト
・空間演出のためのスタンドライトやフロアライト
・キッチン用のキッチンライト ほか
※一式揃えた平均予算(税別):5~15万円前後
ベッドルーム
・メイン照明である天井のシーリングライト
・枕元におく就寝用のスタンドライト
・必要に応じて足元灯
※一式揃えた平均予算(税別):2~10万円前後
子供部屋・その他の部屋
・メイン照明である天井のシーリングライト
・学習机などのデスクライト
※一式揃えた平均予算(税別):1.5万円~3万円前後
玄関・廊下など
・吊下げ式ペンダントライト
※一式揃えた平均予算(税別):2万円~
※平均予算は参考例で、デザイナー照明などは含みません。
その他、照明効果によるオシャレ感アップのためのブラケットライトなどを増やせば、当然揃える照明器具の個数も、掛かる費用も増えてきます。照明器具は、場所を問わず夜間は必ず必要なので、上記は
最低限買い揃えなければならない個数の例
として覚えておくと良いでしょう。
▼関連記事
部屋全体のインテリアコーディネートを考慮した照明器具の選び方
補助的照明の購入は全体の雰囲気を確認しながら
過去記事「▼部屋全体のインテリアコーディネートを考慮した照明器具の選び方」でもご紹介していますが、照明器具はインテリアコーディネートのスタイルとのマッチングを考えて購入する商品を選ぶ必要があります。
まだ家具が決まっていなかったり、全体のコーディネートスタイルが決まっていないような状況で照明器具を買い揃えても、
空間の雰囲気とのマッチングが悪い
ということが起こり得ますので、その点も把握しながら照明器具を選ぶ必要があります。コーディネートのテーマやスタイルが決まっていても、実際に家具を置いてみないと全体的な雰囲気を掴むのが難しいです。特にスタンドライトやフロアランプなど補助的な照明器具は
全体のコーディネートがある程度完了してから
本当に必要かどうかを再検討した方が安全です。リビング・ダイニングのダイニング用のペンダントライトやスポットライトも、
・本当に必要かどうか
・必要ならどのような色味の電球が良いか?
・どのようなデザインの照明器具が良いか?
・空間にどのような課題を残しているか? など
を考えてから照明器具を選ぶようにすると、余計な出費を抑えられるでしょう。ハイセンスなデザイナー照明などは、気に入らないからといって手軽に返品・交換できる安価なものではありません。
いかがでしたでしょうか? 意外と奥が深い照明器具選び。しっかりと基本を抑えれば、上質な空間演出に役立ってくれるでしょう。思い通りの空間に仕上げるためにも、ぜひ照明器具にもこだわってみてください。
▼関連記事
デザイン性だけで選んでいませんか?インテリアに合わせた照明選びの基本