多彩な組み合わせで演出自由!照明で作るインテリアコーディネート
新築や引越しなど、新しい住まいへの入居は、テーブルや椅子などの基本的な家具はもちろん、照明器具も入居時には用意しておかなければならず、買い揃える順番的にも最優先で購入しなければならないアイテムといえます。
事前に準備して買い揃えてあれば問題ありませんが、「必要に応じて徐々に買い揃える」という方が多いので、
照明の雰囲気と家具のテイストがマッチしない
事態が生じやすいようです。
実際にインテリアのスタイルやテイストに合わせた照明選びというのも、事前に相当準備しておかないと、揃えなければならない家具の優先度的にも難しい一面があります。そこで今回は、部屋全体のインテリアコーディネートを考慮した照明器具と称し、
部屋のコーディネートに合わせた照明デザインの選び方
について検討してみたいと思います。コーディネートにおける照明器具のアンマッチを避けるべく、空間のイメージ作りと照明選びについて見ていきましょう。
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リビング・ダイニングを照明でゾーニングする
照明器具は、最低でも部屋と同数を用意する必要がありますが、本コラムではリビング・ダイニングにフォーカスし、コーディネートを考慮した照明器具選びについてご紹介していきます。
最近の分譲マンションなどは、大型のリビング・ダイニングが定番で、リビングの照明とダイニングの照明でそれぞれゾーン分けされているケースが多いようです。基本的には
・天井照明のシーリングライト
・ダイニングの部分的なペンダントライト
の組み合わせが多いようで、リビングのシーリングライトには昼白色、ダイニングのペンダントライトには電球色、といったようにエリアごとで照明の色調を分けることで、視覚的にゾーニングできます。
ただ、リビング全体を昼白色系の照明にすると、ナチュラルスタイルや北欧スタイルなどのコーディネートにはマッチしやすい一方で、クラシックやアンティークなどのスタイルにはアンマッチ。モダンスタイルもテイストによっては、洗練された大人の雰囲気を出すのが難しくなってしまいます。
照明器具は
明りの色だけではなくデザインも重要
完成度の高い空間を目指すのであれば、家具のレイアウトやコーディネートがある程度固まってきた時点で、照明器具のデザインも選定しましょう。デザイン性の高いオシャレな照明器具は決して安くありませんので、新居への入居時は、
安価な照明器具を暫定的に設置する
という選択肢も致し方ないかもしれません。
ただし、自分が仕上げたい空間イメージが事前にまとまっているようでしたら、照明器具を先に設置してから空間全体をコーディネートしていく順番もアリです。もちろん、設置後に「あれ?何か違う」となることも往々にしてありますが、事前にイメージしておくのとしないのとでは、コーディネートの完成度に違いが生じます。
配置したい家具やレイアウトだけでなく、照明の種類や位置もイメージしておくと良いでしょう。
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作りたい雰囲気によって照明や照明器具を選ぶ
コーディネートのスタイルやテイストによって、照明演出の効果は変わってきます。そのため、それぞれに適したデザインの照明器具を選ぶ必要があります。
・学校の教室の照明がオレンジ色の電球色
・大人の雰囲気を醸し出すバーの店内が蛍光灯
これでは違和感どころか、実生活においても支障を来たしそうですよね。照明の機能には問題ありませんが、居心地や雰囲気重視の住空間においては、機能だけではなく
見た目の雰囲気や充実感
という部分も重視する必要があるのです。例えば、
・若いご夫婦の世代には、明るさ重視のナチュラルモダン
・働き盛りの共働きご夫婦には、モダンでアーバンな空間
・リタイア後の老夫婦には、緑豊かなナチュラルテイスト
どのような雰囲気の部屋にしたいかイメージしておくことで、それに適した照明器具選びも、ある程度絞り込めるようになります。
特に、最近主流となりつつあるモダンスタイルは、代表的なナチュラルモダンからさらにセグメントされた「和モダン」や「スタイリッシュモダン」、よりハイレベルの空間を演出する「ラグジュアリーモダン」など、様々なテイストが存在します。
同じモダンスタイルでも、和モダンとラグジュアリーモダンでは、
選ぶ照明の色も照明器具のデザインも異なってくる
のはいうまでもありません。漠然と「モダンスタイルに仕上げたい」というイメージをさらに掘り下げて「ナチュラルモダンをベースに、こういう雰囲気を出したい」といったところまでイメージしておくと、照明器具も選びやすくなるはずです。
いかがでしたでしょうか? 新居への引越しを控えている方は、ぜひ照明器具の選び方について再検討してみてください。
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