上品かつエレガントさを演出するフラワーディスプレイ
「日々の暮らしに花を添える」
良く耳にする言葉で、一般的に「華やかな雰囲気を演出する」という意味合いで用いられますが、インテリアコーディネートという観点でも、お部屋やちょっとした空間に花を飾ることで、華やかな演出はもちろん、上品かつエレガントな空間に仕上げることができるのは、想像にたやすいのではないかと思います。
インテリアにおけるフラワーディスプレイには、生花や造花のほか、ドライフラワーやプリザーブドフラワーなどさまざまな種類がありますが、上品さやエレガントさの演出という観点では、なんと言っても
生花を飾るのが一番映える
のも事実ですので、今回はそんな生花のディスプレイにおけるインテリアコーディネート術をご紹介していきます。
生花や造花などの種類を問わず、女性なら誰しも一度はインテリアに花を飾ろうと考えたことがあるかとは思いますが、
・実際にどのような花を選べばよいのか?
・どのような色味の花を飾ればよいのか?
・部屋のコーディネートスタイルにマッチするのか?
などなど、悩ましい部分がたくさんあるかと思います。
特に生花ともなりますと、お手入れや定期的な入れ替えも必要となりますので、それなりにコストも掛かってくるため敬遠しがちかもしれませんが、実際にインテリアに物足りなさを感じた時や、空間の色調にアクセントを加えたい時などは、
雑貨をあれこれ配置するよりよっぽど効果的
で、視覚的にも豪華さやエレガントさを生み、上品な空間を演出してくれるのです。
今回は、そんなエレガントな空間を演出する花のディスプレイにフォーカスし、そのディスプレイテクニックから花の選び方まで、上品なフラワーインテリアのコーディネートに役立つ知識をご紹介していきます。
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飾る目的・場所・位置・器と花のバランスの4つのポイント
主に生花を活用したインテリアコーディネートのイメージと言うと
・伝統的なクラシック調のスタイル
・格調高いエレガントスタイル
・アンティーク感漂うシャビーシック
などをスタイルやテイストを思い浮かべるのではないかと思います。
一方、ナチュラルスタイルや北欧スタイルなどは、花というより観葉植物などのグリーンのイメージの方が大きい傾向にありますので、フラワーディスプレイについては、あまりイメージが沸かないという方も少なくありません。
ただ、フラワーディスプレイにおいてはコーディネートのスタイルやテイストを問わず、
飾る目的を明確にすること
がとても重要で、冒頭でも触れましたように、
・空間のアクセントの追加といった視覚的効果
・花に囲まれることでリラックスできるといった心理的効果
など、花を飾る目的をしっかりと認識しておくことが必要です。
そして、その目的に応じて、飾る場所や位置を考えたり、飾る花や花瓶のデザインを選んだりと、目的があいまいだと
さまざまな選択要素がブレてしまう
という点を覚えておくようにしましょう。
また、飾る場所においては特に決まった場所があるわけではありませんが、定番的な場所として、玄関やリビング、ダイニングテーブル上などは、豪華さを演出するうえで効果的で人気があります。特に玄関でのフラワーディスプレイにおいては、来客などに対して
リビングや他の部屋もきっと上品でエレガントなんだろう・・・
と想像させることができるでしょう。
(もちろん、他の部屋のコーディネートも手抜きができなくなくなりますが)
そして飾る位置においても、花がディスプレイされることで
目線の位置が高くなる傾向
にありますので、その他のインテリア雑貨や壁アートなどの存在感が高まったり、空間と家具の高さのバランスを整えてくれたりと、さまざまな視覚効果が生まれます。
特にロースタイルの家具で統一している場合などは、キャビネットの上などに花をディスプレイすると、自然と視線が上のほうに向くことで、空間全体の低さが緩やかなものに感じられるようになるでしょう。
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上品さがアップする?!マッチングの良いコーデスタイル
実際にどのような種類の花を選べばいいの?
この部分のお悩みが一番多いのではないかと思いますが、上品さや豪華さをプラスするという観点では、やはりスタイリッシュなテイストの花やポップ感が増す花ではなく、ボリューム感のある花の種類がおすすめです。
フラワーコーディネートに用いられる代表的な花の種類をご紹介します。
・バラ
・シャクヤク
・パンジー
・チューリップ
・ユリ
・ひまわり
・ガーベラ
・カーネーション
・ラナンキュラス
ゴージャス感を演出したクラシックやエレガントスタイルなどのコーディネートにおいては、バラやシャクヤクといったドレッシーな花とのマッチングがよく、庶民的なイメージのあるパンジーなども、多彩な色合いで空間を華やかに演出してくれます。
ユリやひまわりなどは一輪一輪が比較的大きいため、大きなフラワーベースに数本挿しただけでも空間にエレガントさが増す傾向にあります。コーディネートのスタイルとしては、クラシックスタイルのほか、モダンスタイルやアンティークスタイルなどにもマッチングは良好です。
ただし、花自体の存在感はもちろんですが、本数が少なく済むぶん
フラワーベースのデザインなども目立ちやすくなります
ので、空間全体のスタイルは配色を考慮したうえで、違和感のないアイテムを選ぶようにしましょう。
あくまで主役は花となりますが、先述の目的に応じて花瓶などのフラワーベースを選ぶようにしましょう。
一方、フラワーディスプレイにおける留意点やポイントについても幾つかご紹介します。
1、リビングテーブルの上には背の高い花は置かない
花の広がりが食事の邪魔になったり、花瓶を倒してしまったり、向き合う相手の顔が見えなくなってしまうことは避けましょう。
2、匂いの強い花をリビングテーブルの上に置かない
いくら花の良い匂いも、食事の際には邪魔になってしまいます。
匂いが強い花は、玄関などへの配置が効果的です。
3、背が高く存在感のある花は左右対称に配置しましょう
過去記事「▼【優雅で上品】エレガントなインテリア雑貨の飾り方」でもご紹介しておりますが、左右対称などシンメトリーな配置はインテリアコーディネートの上級テクニック。一輪挿しなどの大きな花は、対称的に配置すると豪華さが増すでしょう。
いかがでしたでしょうか?
これらの内容を参考に、部屋のコーディネートスタイルに上品さや豪華さを付加するフラワーディスプレイにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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