リビングテーブル選びに重要な5つのポイント
家族みんなの憩いの空間となるリビングルーム。
座り心地の良いソファに腰掛けながら、家族で団らんする姿は、想像しただけでも幸せな気分にさせてくれます。
ソファに座ってテレビや映画を観ることもあれば、パソコンを広げて作業したり、子供が宿題をしたりと、使う人や用途によって求める機能が変わってくるのも、他の部屋にはないリビングルームの特徴のひとつです。
リビングテーブルを購入する際は、テーブルを使う人やシチュエーションを考えつつ、テーブルを置くスペースを確保する必要があります。さらにテーブルとあわせてソファを置く場合は、ソファに腰掛けたときの動線も考慮しなければならず、デザイン優先で決めてしまうのは少々リスキーかもしれません。
リビングテーブルは、ソファに次ぐ「リビングの主役」とも言える重要な家具です。ポイントは以下の5つ。
1、ソファサイズとのテーブルサイズの兼ね合い
2、配置する部屋のレイアウト
3、使用用途を考慮したテーブルの高さ
4、実際に腰掛けた際の動線確保
5、ソファのテイストに合ったデザイン性
これらの点を押さえておくと、購入した後に「失敗した~」と後悔することは避けられるでしょう。
今回の記事では、そんなリビングテーブルの選び方について解説。デザイン性だけではなく、ライフスタイルに合わせた失敗しないリビングテーブル選びの極意を伝授いたします。
まずはテーブルを使う状況と人数で天板サイズを決める
リビングテーブルを選ぶ際に、最初に考慮するポイントは天板のサイズです。
ちなみにソファの正面にリビングテーブルを配置する場合、天板のサイズはソファの座面幅の約8~9割に留めておくのが一般的です。これは、立ったり座ったりの動線を確保するうえで重要なポイントになります。ソファとテーブルの横幅が同寸、あるいはテーブルの方が大きかったりすると、座りにくい・立ち上がりにくい、膝をぶつけやすいなど日常の動作に支障をきたします。
二人掛けソファの正面に置くリビングテーブルの横幅は80~100cm前後、三人掛けソファの正面に置く場合は120~140cm程度のものを選ぶと、見た目のバランスも良くなります。
続いてテーブルの高さにフォーカスしてみましょう。
モダンテイストなお部屋では、脚の高さがほとんどないようなリビングテーブルをよく見かけます。テーブルの最適な高さはそこで何をするのかによって変わってくるので、使用する状況に対して高さが合っておらずストレスなんてことにならないよう、ライフスタイルに沿った高さのものを選ぶことが大切です。
ソファに腰掛けた状態なのか、床に座った状態なのか、実際の使用イメージを想定しておいた方が良いというお話は、過去記事「リビングに必要な機能を考慮した機能的なリビングテーブル」でもご紹介しています。
ソファに座ったままリビングテーブルを使う場合、テーブルの高さはソファの座面の+5cm~+15cm程度の高さが心地よく、使い勝手も良いとされています。
ただ、テーブルは高さがあるほど圧迫感も増します。ソファに寝転びながらテレビを観ようとしてもテーブルが邪魔になって見えないといったデメリットもありますので、メインのリビングテーブルは低めのものを選び、作業用として高さのあるサイドテーブルを追加する、という組み合わせもおすすめです。
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ソファとテーブルの間の最適な距離は?
最後にソファとテーブルの間の距離について考えてみましょう。
二人掛けソファの場合、ソファとテーブルの間がさほど空いていなくても、ソファの左右どちらからでも座ったり立ち上がったりできるので、窮屈さは感じないかもしれません。
一方、三人掛けソファやL字のコーナーソファ、カウチソファなどの中央に座る場合、テーブルと座面の距離が狭いと立ち座りがしづらく、気付けば出入りがしやすいソファの端っこばかりに座っている・・・なんてことになりかねません。
過去記事「▼黄金比から考えるテーブルとソファの高さとは?」でもご紹介しているように、ソファとテーブルとの距離は最低でも30cmは確保したいところ。カウチソファのような座面の奥行きが広いソファであれば、50cm以上空いているのが理想です。つまり、リビングテーブルとソファのレイアウトは
・ソファの大きさ
・ソファとテーブルとの距離
・リビングテーブルのサイズ
をセットで考えないと、生活動線に支障を来たす場合があるので、ソファやテーブルの幅だけでなく奥行きもしっかり採寸することが重要といえます。
大きなソファも置きたい、リビングテーブルも配置したい、でもスペースに余裕はない・・・という場合は、三人掛けソファを「二人掛け+パーソナルチェア」に置き換えたり、サイズ違いのテーブルが入れ子になっているネストテーブルを活用するなど、レイアウトが柔軟なアイテムに置き換えるのも手です。
いかがでしたでしょうか? ご紹介したポイントを意識しつつ、ぜひ理想のリビングルームに仕上げてみてくださいね。