あまり知られていない部屋のサイズとテーブルサイズの関係
夢にまで見た新居へのお引越し!
引っ越し自体はもちろんのこと、どのようなインテリアコーディネートにするか、胸がトキメク瞬間でもあります。もちろん、新築戸建てやマンションの分譲に限らず、賃貸であってもそれは同じことで、
新たに家具一式を新調する?
今まで使っていた家具はそのまま使える?
など、様々な疑問が生じてくる点もまた新居への引越しの楽しみでもあります。
新しい家具を購入するにあたっては、部屋の広さやレイアウトを考慮し、実際の家具のサイズを採寸したり、生活動線も考慮してどの程度スペースを空けたら良いか?など、色々と考えなければなりませんが、果たして
部屋の広さに対してどの程度のサイズを買えば良いの?
という点はあまり紹介されておらず、絶対的な正解もないのが実情です。部屋の広さはもちろん、部屋の形やレイアウトも多様なため、基本的な考え方はあっても、あとは実際の部屋に合わせて・・・と「ぶっつけ本番」になってしまうのも事実。
デザインが気に入って買ったけど、実際に置いてみたら人が通れなくなった・・・
ということのないよう、今回はダイニングテーブルやリビングテーブルにフォーカスし、部屋の広さとテーブルサイズの関係についてご紹介していきます。
使う人の人数で決めるか?部屋の大きさで決めるか?
まず始めに、ダイニングテーブルの大きさについて取り上げてみます。
ダイニングテーブルについては、過去にテーブルの高さについて詳しくご紹介したことがありますが、毎日使うテーブルだからこそ、見た目だけでなく実用性も兼ね備えた、長く使えるテーブルを選びたいところ。
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ダイニングテーブルの大きさにおける基本的な考え方は、
使う人1人が必要とするスペース
で考えることができます。
一般的には、一人あたり「横幅60cm×奥行き40cm」前後と言われていますが、実際に食事をする場合、真ん中に取り分け用の皿を置いたり、お鍋を置いたりすることも十分に考えられますので、2人掛けなどの対面レイアウトの場合は、奥行き40cm×2=80cmでは若干手狭に感じてしまうかもしれません。
2名掛け×2の4人用対面テーブルでも同様、実際にランチョンマットなどを敷いてシミュレーションしてみると分かりやすいのですが、奥行きは90cm程度あると程よい距離感になります。もちろん、横長のダイニングテーブルであれば、左右に椅子を配置することで対面することなくスペースを確保できるので、そのぶん奥行きがなくても問題ありません。
近年では、3階建ての戸建ての縦長リビング・ダイニングという形状も多いため、必ずしも対面式のダイニングテーブルが良いという訳でもありません。上図の例では、4人家族で最低限必要なテーブルの広さは横幅160cm×奥行き60cmとしていますが、
リビング・ダイニングで16畳程度の広さがあれば横幅180cm×奥行き80cm以上あった方がゆとりが出ます。
あくまで部屋の形状によりますので、一つの目安として捉えておくようにしましょう。。
動線を確保するなら最低60~70cmのスペースを!
実際にダイニングテーブルを配置した際には、そこには当然椅子がセットされますので、実際に人が座るスペースを確保できているか?という課題も生じます。
座ったはいいけどテーブルとの隙間がギリギリで窮屈
となっては本末転倒ですので、ダイニングテーブルのサイズだけでなく、実際に座るためのスペースを考慮しなければなりません。また、人が座った状態だと動線が塞がれてしまうような配置もNG。奥の椅子に座るために、手前の人がいちいち立たなければならないというレイアウトは、言うまでもなく使い勝手は良くありません。
過去記事「今人気の円形テーブル!円形テーブルのメリット・デメリットとは」でも取り上げていますが、椅子を配置する際には、椅子を引くためのスペースを60cm前後設けると、椅子に座った状態でも人が通れるため、
4人掛け対面テーブルであれば:奥行き220cm
4人掛け横長テーブルであれば:奥行き150cm
前後のスペースは確保しておくと、座る人もゆとりがあり、人も十分に通れて動線を遮ることはありません。
これらのように、テーブルサイズを決める要素は様々ですが、テーブル本体のサイズだけではなく、椅子を配置した際の引くスペース、そして椅子に座っている状態での動線の確保を考慮したうえで、配置できるテーブルサイズを導き出すと良いでしょう。