家族そろって食事を楽しむダイニングスペース。その空間のメインとなる家具が、ダイニングテーブルです。大きな家具ですから、長く使えるだけではなく愛着が持てるテーブルに出会いたいもの。しかし、何を基準に選べばいいか分からない人も多いでしょう。
そこで今回は、失敗しないダイニングテーブルの選び方や、おすすめのメーカー・ブランドを紹介します。毎日の食事が楽しみになるテーブルを見つけましょう。
失敗しないダイニングテーブル選びのポイント
ダイニングテーブルの選び方を、6つの項目に分けて紹介します。
部屋のコーディネートに合わせて選ぶ
食事を並べる用途を持つダイニングテーブルは、他の家具に比べてサイズが大きいため、部屋で存在感を放つもの。テーブル1つでも、部屋の雰囲気を大きく左右します。
そのため「部屋のコーディネートテーマ」を決めてから、ダイニングテーブルを選ぶことがおすすめ。あらかじめ「こんな部屋を作りたい!」とイメージを膨らませておくことで、部屋に統一感が生まれ、居心地のいい空間が作れます。
ここでは「ナチュラル」「モダン」「北欧」「ヴィンテージ」別に、ダイニングテーブルを選ぶポイントをみていきましょう。
ナチュラル
シンプルな木製家具を中心に配置することで、素材の温もりを感じるナチュラルテイスト。清潔感があり、ほっとするような居心地の良さが魅力です。
無垢材など木の素材感が引き立っているものや、ホワイト・ベージュを基調としたテーブルがよく合います。
モダン
シックで落ち着いた雰囲気が特徴のモダンテイスト。高級感があるため、大人のインテリアとして人気です。
そんな空間には濃いブラック・ブラウンなど、ダークトーンのテーブルがピッタリ。ただ、椅子や雑貨まで同じカラーに統一してしまうと、重苦しい雰囲気になりかねません。周囲の家具はオフホワイトやグレーにするなど、メリハリをつけることも大切です。
北欧
ホワイトベースの床や壁紙に、木製家具や自然モチーフの雑貨を加えて作る北欧スタイル。パッと明るい雰囲気が特徴で、お子さんがいるご家庭にもピッタリです。テーブルはやや明るめの木製素材が馴染みます。
ヴィンテージ
使い込まれた質感が、古き良き印象を感じさせるヴィンテージスタイル。あえて古いものを選ばずとも、古材を使用したものやヴィンテージ加工を施したテーブルを選んでもよいでしょう。やや重厚感のあるテーブルもマッチします。
人数・サイズで選ぶ
ダイニングテーブルは、家族みんながそろって使うことが想定されます。そのため、全員で座ったときに「1人分のスペースがどのくらい確保できると快適か」を考えて、サイズを選ぶことが大切です。
商品の説明欄によく記載されている「2人用」や「4人用」という情報だけを鵜呑みにして購入してしまうと、「思っていたより窮屈でご飯が食べにくい」という失敗を起こしかねません。
一般的に1人分のスペースとして最適なのは、「幅:約60cm・奥行約40cm」と言われています。パソコンや書類を広げたり勉強したりと、食事以外にも使用する用途が多い場合は、各々が好きなことをしても、余裕をもって使えるか確認しましょう。
また、部屋の広さや生活動線にも配慮して、サイズを選ぶことも重要です。
部屋に対して大きすぎるテーブルは、椅子をひくときに窮屈だったり、他の家族が歩くスペースが無くなったりと、不具合が生じがち。全体のバランスを考えてサイズを選ぶようにしてくださいね。
高さで選ぶ
小さなお子さんや、高齢者のいる家庭の場合は、テーブルの高さも要チェック。テーブルが高すぎると無理な姿勢で食事をとることになり、食べにくいどころか食欲不振に繋がるかもしれません。
家族に高身長の人がいて、逆に低すぎて使いにくい場合は、段差のある伸長式タイプもおすすめ。伸長式については、以下の項目で詳しく説明しています。
形状で選ぶ
天板の形状は、カラーや素材と同様に、部屋の雰囲気に影響を与える重要なポイントです。中には無垢の1枚板を使った個性的な形状もありますが、ここでは代表的な形状を5つ紹介します。
長方形 角型
ダイニングテーブルと言えば長方形をイメージする人が多いでしょう。その中でも角型タイプは、最も定番のダイニングテーブルです。角が四角い分多くの面積があるため、広々と使うことができます。
奥行きがあるので、4~6人用向けのご家庭にピッタリです。壁に付けることで部屋のスペースをフル活用できます。
長方形 角丸型
長方形の形状で、角に丸みがあるタイプです。万が一角にぶつかってもケガを防げるため、小さなお子さんや高齢者のいる家庭におすすめ。4~6人向けのテーブルながら、丸みを帯びたデザインで圧迫感を抑えられるところも魅力です。
正方形
コンパクトな形状で、限られたスペースにも設置できる正方形。1~2人暮らしなど、少人数で使うシーンにおすすめです。
円形
まん丸で優しい印象のある円形。家族みんなが顔を合わせて食事できるところが魅力です。しかし壁に付けられない分、部屋のデッドスペースが生まれやすいでしょう。椅子をひくスペースも考慮しなければならないため、ある程度広い部屋に向いています。
楕円系
長方形タイプに比べて面積は狭いものの、お互いの顔が見えやすく、家族団らんの場にピッタリの形状。角が無いぶん圧迫感も軽減するため、部屋に開放感を与えることができるでしょう。
素材で選ぶ
ダイニングテーブルの原材料で主流なのは、木材です。一口に木材といっても、素材の種類はさまざま。どのような違いがあるのか、みていきましょう。
まずは主な「材質」を紹介していきます。
材質
オーク(ナラ)
薄い茶色をベースに、トラ柄のようなシマ模様が特徴的。加工しやすい素材で、丸い形状のテーブルにもよく使用されます。
ウォールナット
濃い焦げ茶色の木材で、重厚感のある落ち着いた仕上がりになります。木目も美しく、耐久性もバツグンです。
チェリー
やや赤みがかった薄茶色。使い込むうちに、経年変化で赤みが増します。
ビーチ(ブナ)
薄茶色の木材。木目が細かく、柔らかな質感が特徴です。耐久性も優れています。
パイン(松)
節が多く、ややオレンジがかった温もりのある木材。使い込むことで飴色に変化します。
チーク
高級木材としても知られるチーク。頑丈で水濡れにも強いところが魅力。焦げ茶色で落ち着きのある雰囲気が楽しめます。
アルダー
明るめの薄茶色。主張しすぎない色と木目が、どんな部屋にも馴染みます。
アッシュ(タモ)
やや暗めの薄茶色をベースに、シマ模様の木目が特徴。表面がスルスルとした質感です。
メープル
白っぽい色で、光沢感のある木材。頑丈で衝撃に強いメリットがあります。
次に「板の種類」による違いをみていきましょう。
板の種類
無垢材
天然木から切り出した木を、接着剤を使用せずそのまま使う木材。「1枚板のテーブル」として販売されています。
比較的高価ですが、自然の質感をそのまま感じることができ、材質によって色の深みも増すため、自分だけのテーブルが欲しいと思っている人にピッタリ。ただ、天然がゆえに湿気や温度の変化で、反り・ひび割れが出やすいところがデメリットです。
集成材
棒状に切り出した木材どうしを接着することで、板に仕上げたもの。無垢材に見られるような反り・ひび割れも起きにくく、耐久性にも優れています。
突板(つきいた)
天然木を薄くスライスし、シート状に加工したもの。複数のシートを重ねて板にしたものや、人工板の表面にシートを貼り付けたタイプなどが使われています。
プリント紙化粧板
木目のデザインを印刷し、板の表面に張り付けたもの。突板よりも安価で購入でき、加工技術も進化しているため、天然木のような質感を楽しめます。
伸長式か通常タイプかで選ぶ
機能性の高さで選ぶなら「伸長式」のテーブルもおすすめです。伸長式とは、場面に応じて面積を増やせるテーブルのこと。主なタイプを紹介していきます。
スライド式
メイン天板の下にサブ天板が隠れていて、必要なときに手前に引き出して使用するタイプです。メインとサブの天板に段差が出てしまうところがデメリットですが、低いテーブルを好むお子さんや高齢者のいる家庭では、むしろメリットになることもあるでしょう。
簡単にスライドできるところも魅力。料理をたくさん作ったときも、サッと広げて料理を並べられます。また、他のタイプに比べて奥行きが長く、大人数が集まるシーンにも対応できますよ。
バタフライ式
普段はサイドに天板を折り畳んだ状態で、必要なときにそれを起こしてテーブルにするタイプ。脚も一緒に広がることで、安定感があります。スライドタイプのように段差が無いため、全員が同じ高さで食事できますよ。
センター伸長タイプ
メイン天板の真ん中部分から左右に開き、広がったスペースにサブ天板をはめ込むタイプ。脚も一緒に広がるものや、脚は固定されたままのタイプに分かれます。スライドやバタフライ式と比較して、やや手間がかかるところがデメリットです。
セット・単体で選ぶ
ダイニングテーブルは、「テーブルだけ」を単体で購入する方法と、「テーブル+椅子」のセットで購入する方法があります。
セットで購入する主なメリットはこちらです。
- ・デザインに統一感がある
- ・テーブルに対して椅子の高さが合っている
- ・物によって安く購入できる
もし、自分好みのデザインにこだわりたいのであれば、単体の購入が向いているでしょう。その際は、テーブルと椅子を組み合わせたときの使いやすさも考慮して、商品を選ぶようにしてくださいね。
ダイニングテーブルおすすめメーカー・ブランド3選!
カリモク
1947年(昭和22年)創業の、老舗家具メーカー。約6か月かけて行う丁寧な乾燥や、熟練した職人の加工技術により、耐久性・デザイン性の高い木製製品を作っています。
どんな部屋にも馴染むシンプルなタイプから、アンティーク調のデザインまで、木の美しさを活かしたテーブルが満載です。
お近くのカリモク家具のショールームをチェック
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家具インテリア業界 Leader’s voice| track 04 カリモク家具
飛騨産業
天然木材それぞれの表情を、最大限活用した家具作りに取り組む飛騨産業。木目や節、色の濃淡の違いなどを楽しめる家具が豊富です。
ダイニングテーブルの中には、豆型の形状や、ガラスや金属と組み合わせた珍しいタイプも展開していますよ。
お近くの飛騨産業のショールームをチェック
MOMO natural
自由が丘で誕生した老舗家具ブランド。木製製品やホワイトベースの、温もりを感じる家具を作っています。
ダイニングテーブルは、木目が美しい天板をブラックの脚が支えたスタイリッシュなデザインや、テーブル下に収納スペースがある、機能性が高いモデルも展開。少し変わったデザインを探している人にもおすすめです。
MOMO naturalの公式サイト
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