ダイニングチェアセットのメリット・デメリット
ダイニングチェアの購入を考えたとき、まずは使用する人数やご家族に合わせて四脚、五脚をまとめて購入しようと検討する方は多いと思います。同じデザインのダイニングチェアなら部屋のインテリアに統一感が出ますし、できればセットでそろえたいもの。
そのようなときに便利なのが、ダイニングチェアセットのセット。セットで購入すれば単品で購入するよりお得に手に入れられることもあります。そんなダイニングチェアセットを選ぶ前に、まずはメリット・デメリットについてご紹介していきます。
ダイニングチェアセットのメリット
先ほども少し触れましたが、ダイニングチェアセットのメリットは統一感が出せること。テーブルとセットになったものであれば、さらにデザイン的に揃えられてコーディネートのセンスに自信がない人でもインテリアをまとめることができます。素材やデザインなどに統一感があると部屋がすっきり見せることができますよ。
また、セットでの購入はセット価格で割引されていることもあり、お得な場合があります。メーカーやインテリアショップによって一概にはいえませんが、一脚だけの購入より四脚まとめてなら値引きに対応してくれる場合も……。せっかく買うなら出費をおさえたいもの、ダイニングチェアのセットでの購入にはこんなメリットもありますよ。
ダイニングチェアセットの中には、三脚は普通の椅子、残り一脚はベンチ型などバリエーションをもたせられるものもあります。ベンチ型は急な来客や調理を担当するときに出入りがしやすくとても便利。セットの家具なら形状が違っても素材やデザインに統一感があり、ごちゃごちゃした感じになりません。
また、バリエーションを選べるダイニングチェアセットもあり、あえて座面や背もたれの色を変えることができるんです。こういった遊び心のあるダイニングチェアセットなら選び方はそれぞれ、自分の個性を出すことができますね。
ダイニングチェアセットのデメリット
ダイニングチェアセットを選ぶデメリットとして家族が増えるなどで、椅子を増やす必要が出た時に、その椅子のデザインがなくなっていた場合、一脚だけ全く違ったデザインの椅子になってしまうことがあります。
大きなメーカーの定番のデザインで人気のあるものならずっと同じデザインの椅子が販売されていることもありますが、価格や流行を重視して買ったものや、変わったデザインの一品ものや輸入品のダイニングチェアセットだと、いざ増やしたくなっても廃盤となってしまっていることがほとんど……。
他の椅子のデザインがそろっているのに、ひとつだけ違うデザインの椅子があるのは、後から買い足したことがはっきりとわかるので、インテリアにこだわりがある方にとっては残念なダイニングになってしまうかもしれません。
また、三人家族なのに気に入ったダイニングチェアセットが四脚だったから無駄に一脚余ってしまったということもあります。もっともこの場合は、一脚は来客用に使えます。そこで将来的なことを考えると、椅子の在庫がある時に二脚くらい余分に買っておくのもおすすめ。普段は家の中の別の場所で活用して、必要になった時は本来のダイニングチェアとして使用することを検討してみてもいいかもしれません。
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素材・タイプ別で見る日々の掃除とお手入れ方法
ダイニングチェアセットを日々お手入れすることで綺麗な状態を長持ちさせ、寿命を延ばすことができます。
せっかくセットで買ったダイニングチェア、できれば長く使っていきたいですよね。セットの統一感を保つためにも、しっかりお手入れしましょう。ここでは、素材別、タイプ別のお手入れの仕方についてご紹介します。
ダイニングチェアの素材別お手入れ方法
・木材(天然木、合板含む)
塗装によってお手入れ方法が異なるため購入時に塗装にあったお手入れの方法を確認しておく。
いつものお手入れ=空ぶき
汚れがひどい場合=中性洗剤をぬるま湯(人肌程度)に薄めたものを浸した布を硬く絞って拭く。
そのあとすぐに水拭き、乾いた布で拭いて水分を良くとる。
※洗剤や水分が残ったままにしておくと変色の怖れがあるので注意する。
強い薬品は木肌を痛めたり変色の恐れ、艶がなくなる場合があるので使用しないこと。
・布張り
カバーが外せる場合は外して、洗濯の方法、クリーニングは洗濯表示に従う。
いつものお手入れ=掃除機で良く汚れを吸う。洋服用のブラシをかける。
汚れがひどい場合=中性洗剤をぬるま湯(人肌程度)に薄めたものを浸した布を硬く絞って叩くようにして拭く。そのあとすぐに水を含ませて絞った布で叩き、乾いた布で叩いて水分を良くとる。
・天然革張り、合成皮革
いつものお手入れ=柔らかい布で空ぶき
汚れがひどい場合=中性洗剤をぬるま湯(人肌程度)に薄めたものを浸した布を硬く絞って拭く。
そのあとすぐに水拭き、乾いた布で拭いて水分を良くとる。
※スプレー剤、革用、靴用などのクリーナーは張地を痛め、変色の恐れがあるので使用しない。
ダイニングチェアのタイプ別お手入れ方法
・ハイバックタイプのダイニングチェア
高い背もたれが特徴のハイバックタイプは、背もたれの美しさが重要。普段からこまめに手入れすることで綺麗な状態を保つことができます。素材によってお手入れ方法が変わりますが、基本は汚れを定着させないことです。
・ダイニングソファ
座面と背もたれの隙間のクッションの境目には汚れがたまりやすいので、定期的に掃除機をかけてしっかり掃除するようにしましょう。
・回転式のダイニングチェア
回転式ダイニングチェアはスペースがなくても立ち上がるのが容易で、重宝するチェア。回転式の部分に汚れがたまりやすいので、しっかり掃除機などで埃を吸っておきましょう。
・折り畳み式のダイニングチェア
スペースが手狭なお宅で活躍してくれる折り畳み式のダイニングチェア。不要なときは畳んで運べるよう軽量化され、隙間のあるデザインが多いのです。隙間と隙間の間に細かい塵がたまりますので、ジョイント部分をブラシでそっと掃除するのがおすすめ。
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複数脚セットは定期的にローテーションしよう!
実はダイニングチェアセットは、普段の使い方で5年後10年後の状態に差がついてしまうんです。ものを大事にしたいと思っている方、お気に入りのダイニングチェアセットを少しでも良い状態で使っていきたい方に、ぜひ試していただきたい使い方をご紹介します。
先ほど、今後人数が増えることも考えて4脚、5脚と多めに購入しておくのもアリですよとお伝えしましたが、もし複数脚のセットを買うなら
定期的にローテーションして使用
しましょう。
これは、使う椅子と使わない椅子の間で使用感に差が出てしまうのを防ぐため。普段使わない椅子と使っている椅子をローテーションすることで、一脚だけ新品同様、といったことを防げるんです。
毎日使用していると、徐々にダメージや風合いが変化してしまうもの。せっかくのセットですから、どれもまんべんなく同じ状態になるよう心掛けましょう。毎日置き換えるのは大変ですから、一か月ごとに椅子を変えるなどのローテーションがおすすめ。
また、すべての椅子を使っているという場合であっても、椅子を置く場所をローテーションしましょう。その理由は部屋の中の条件の違いです。
たとえば、太陽の入る場所によって日焼け具合が変わってきてしまいます。窓ガラスやカーテンがあっても紫外線は届いていますので、ご用心。椅子の位置を定期的に変えることでまんべんなくエイジングが行われ、気にならない状態を保つことができます。日光の角度に差が付き過ぎない一週間ごとなど、動かしてみましょう。
また、いつも同じ人が腰かけていると座り方や体重のかかり方、椅子の引き方などの癖によって、椅子に負荷がかかる場所が固定されてしまい、ダメージが出やすくなります。さまざまな人が使うことによって癖も分散させられるんです。
このように、複数脚セットを長く使用するにはどの椅子も使用条件や状況が同じになるよう、まんべんなく使うのがポイントです。
もっとも、これは大事に使いたい派の方向けのお話。過去記事「使用頻度の高いダイニングチェアはアウトレットセールを活用すべし」のように、どうせ5年10年で買い替えるという心づもりで、ダイニングチェアセットをお得に購入するのもアリ。
いかがでしたか?
ダイニングチェアセットを選ぶメリットやデメリットだけでなく、お手入れ方法、また使い方の工夫などをご紹介してきました。せっかくのセット、いつもそろったいい状態で使いたいですよね。ぜひ参考にしてみてくださいね。