イタリア製の家具で叶えるクラシックでデコラティブなスタイル
イタリアはクラシックなスタイルの家具の本場。伝統的な職人芸が今も残っている工房が数多くあるんです。ことに北イタリアのヴェローナは猫足や象嵌(ぞうがん)家具の本場。
熟練の職人による華やかで見事な家具といえばヴェローナといわれるほどに名が知られており、タロッコ、クラウディオ、アッテカ、ヴェルサイユやレオナルドなどのシリーズで知られるサルタレッリ社など、クラシックスタイルの家具の憧れのメーカーが揃っています。
こういったブランド家具で大きなチェストやダイニングセットを揃えるのはなかなか勇気がいる価格。でもサイドテーブルなら比較的リーズナブルに手に入ります。まずは猫脚や象嵌のサイドテーブルから始め、お部屋を高級感溢れるクラシックスタイルにしていく、というのはどうでしょう。
サイドテーブルは寝室に置いてもいいですし、玄関や廊下のスペース、またダイニングやリビングでも使えて便利。小型なのでお部屋を選ばないため、最初に取り入れるアイテムとしてもおすすめなんです。
猫脚のサイドテーブルで優雅に
猫脚家具は憧れだけど、今の自分の部屋には宝の持ち腐れになってしまうかも……。
そんな風に思ってしまう方もいるかもしれませんが、大きなチェストやダイニングテーブルはいざ知らず、サイドテーブルは大きさも手頃でちょっとしたスペース作りに役立ちます。
部屋の中に自分の好きなアイテムを揃えるコーナーを作るとき、猫脚のサイドテーブルを使ってみてはいかがでしょう。たとえば窓際に猫脚のサイドテーブルを置き、花を生けてみる。よく使うアクセサリーを家具にマッチするアクセサリーボックスに入れて置いておけば、優雅な気持ちで身支度ができます。
玄関に猫脚のサイドテーブルを置くなら、季節を感じさせるちょっとした小物を飾ることで、忙しい時間のなかにを豊かさを感じられることでしょう。燭台(キャンドルスタンド)や、アンティークな雰囲気のライトとの相性も抜群です。
ところで、猫脚家具のコーディネートで忘れてはいけないのは、猫脚家具自体が装飾性に富んでいるため、同じスタイルの家具で揃えるのでなければ、他の家具はシンプルなものでまとめるということです。天板の上に小物などを置く場合も、2品までにすると、天板の美しさやその他の細工の豪華さを損ないません。
もちろん、何も置かず、家具の美しさを堪能するのも良いでしょう。他のスタイルの家具なら、小物が何もないと、殺風景に感じてしまうことがあるものですが、猫脚家具に限っては、その心配はありません。むしろ存在感があるため小細工がいらないのが、猫脚家具や象嵌を施したクラシックスタイルの家具なんです。
▼関連記事
西洋風スタイルにマッチするクラシカルなカウチソファ
サイドテーブルなら象嵌細工の魅力を手軽に楽しめる
さて、猫脚家具は塗りや彫刻と言った装飾が施されているものが多いのですが、中でも象嵌の家具は比類なき優雅さで高級感にかけては別格の趣きを持っています。
ここでいう象嵌細工とは、さまざまな色の薄い板を板にはめ込み模様を描く細工で木工象嵌になります。ペイントとは違い木目の違いで模様を描いていくので、シンプルで洗練された美しさを堪能できます。模様を作る天然の木目はひとつひとつ出方が違うため、同じ家具はひとつとして作ることができません。
家具のシルエットや金具も、そんな繊細な象嵌を引き立てるためエレガントで優美。装飾性が高くてもゴテゴテした印象はなく、スマートな雰囲気。シンプルな家具やカーテンでまとめておき、象嵌の施されたサイドテーブルをひとつ置くだけで、優雅で高級感のあるインテリアが完成します。
一般に象嵌細工の家具はお値段が張るのですが、サイドテーブルは、小型の家具であるため、手に取りやすい価格。象嵌の施された引き出しがついていて収納も期待できるものや、天板に典雅な象嵌が施されたもの、またワゴンになっているものなど、さまざまなスタイルのサイドテーブルがあります。お部屋のニーズやお好みのデザインで選んで、高級感のあるお部屋を作ってくださいね。